130,000部発行
2021年8月6日
通巻第299号
年間郵送購読料3,000円
稲毛新聞
 発行責任者/佐藤 節子  発行/(有)稲毛新聞社 〒263-0043千葉市稲毛区小仲台2-5-2 TEL043-256-4414(代)FAX043-256-4494
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随想 台湾の林山泉さん
鎌ケ谷市・元稲毛小校長 島津幸生
 中国の武漢から発生したコロナのために、社会人の在宅時間がふえ読書量が増したと言う。どのような本が売れるようになったのか興味あるところだが私の場合はこの点についてはあまり関係ない日々の生活だ。
 先日、本屋で台湾の高校生が学ぶ歴史教科書「台湾の歴史」と言う本を見つけ購入した。もちろん日本語訳版である。日本史ならぬ台湾史で4編に分けて論述して、第一編早期の台湾、第二編清統治下の台湾、第三編日本統治下の台湾、第四編中華民国統治下の台湾と史述重視の姿勢で記述されており7社から発行されている中でいちばん評価が高く最高の採択(高校生の3人に1人が使用)とのこと。訳者の解説も素晴らしい本だ。
 林山泉(りんざんせん)さんは日本統治下の台南市で昭和3年(1928年)に生まれている。(この年は治安維持法の制定、関東軍の参謀河本大作が長作霖を満州の奉天近くで列車ごと爆殺している)近くの安平(あんぴん)公学校を卒業しており、父親が10才の時になくなり母親も14才の時に死亡している。姉弟5人で祖母と姉に育てられている。
 当時級長(学級委員)を勤め学校長の推薦で、当時安平にあった大日本塩業株式会社安平出張所に入社している。昭和19年5月に特別志願兵として高雄海兵団に入隊、飛行整備兵として入るが敗色濃く飛行機の減少で同高尾市の高射砲部隊に配属される。終戦で元の会社に復帰するが大陸から逃げて来た蒋介石軍に会社は没収(この頃出張所が台湾塩荷役株式会社となっていた)されるが継続、その後30才で兄と会社を共同設立する。
 林さんは17才まで日本人だった人で、その後台湾の日本語族と言われるようになってしまう多くの中のひとりである。戦後76年、今年90才になる。10年前ふるさと文化研究会と言う団体が出版した「孫たちへの手紙」と言う冊子に次のような文を投稿している。
 「日本人の美しい心」誠実・礼儀・勤労、これは私達の小学校の校訓です。(略)先生達は「人は誠実にお互いを信じ合い、又礼儀をただしくして尊敬、そうしてよく働いて社会に貢献」と私達に教えてくれました…。
 林さんは地域の小学校に近年多くの寄付をしたりと文字通りたくさんの社会貢献をされている。また戦後の長い期間当時住んでいた日本人との交流等で元住民でいた人々に顕彰されている。
 李登輝元総統をはじめ今多くの日本統治下の時代に教育を受けた親日世代の人が高齢になりお亡くなりになっている。祖父・父・私と3代にわたる絆を持つ林山泉さん、いつまでも長生きしていただきたい人だ。

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