130,000部発行
2021年8月6日
通巻第299号
年間郵送購読料3,000円
稲毛新聞
 発行責任者/佐藤 節子  発行/(有)稲毛新聞社 〒263-0043千葉市稲毛区小仲台2-5-2 TEL043-256-4414(代)FAX043-256-4494
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編集部のつぶやき
 稲毛新聞は今年で創刊25年、いよいよ来月号は記念すべき300号です。
 私が稲毛新聞に記事を書くようになってから8年ほど経ちました。稲毛新聞社でライターを探していたところ、知人が私を紹介してくださったのがきっかけでした。稲毛東口のレストランで、先代社長にランチをご馳走になりながらお話をいただいたことを覚えています。
 それまで経営者様の取材やHPのコンテンツなどをメインに書いてきた私にとって新聞記事というのは新たな分野で、色々と勉強させていただき、お陰様で仕事の幅が広がりました。最初の記事は忘れもしない「よとぼし」の記事で、以後、毎年お祭りの取材が楽しみでしたが、コロナ禍ではさびしい限りです。
 さらに遡ると、私が稲毛新聞の存在を知ったのは約20年前。地元密着型の記事が興味深く、隅から隅まで読んでいました。クロスワードクイズにも毎月応募して「ほろにがいちばん」が当選したことも。ネット検索すると昔のアンケート回答の文章と私の名前が出てくるので、当時の自分が考えていたことを読み返すと笑えます。当時は読者の一人だった私が今は編集部にいるとは…。昔はライター志望でもなかったし、人生ってわからないものですね。ということは、今の読者さんが将来、稲毛新聞のスタッフになってくれるかも?なんて妄想している今日この頃です(真)

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短編小説 モノレールストーリー
モノレールデート 作・吉成 庸子
 紫色の大輪の朝顔の花が咲いていた。今日子は、それを見ると大声で家の中に向かって「おばあちゃん、朝顔が咲いたよ」と呼びかけた。「なんだね、朝っぱらから大きな声を出して」と言いながら祖母のキヨが戸口から出てくる。
 千葉市の外れにあるこの家で今日子は祖母と二人で暮らしているのだ。三年前までは祖父がいたのだが、天国へ行ってしまった。今日子は今高校3年生になる。父は今日子が生まれてすぐ交通事故で亡くなったという。母は24才で未亡人となってしまったのだ。その時から今日子は祖父母と一緒にこの家で暮らすようになったのだそうだ。
 母は一人っ子だったから祖父母はたった一人の孫である今日子をそれは大事にしてくれた。父の無い淋しさはあったが、今日子は母と祖父母に可愛がられ幸せだった。だが小学校四年生の春休み、母が突然家を出て行ってしまった。勤め先にアルバイトで来ていた大学生の許へ行ってしまったというのだ。祖母は「あの真面目な娘が信じられない」と嘆いた。祖父は「我が子を捨て男の許に走るような女は娘じゃねえ」と言って怒った。今日子には、まだ理解出来ない事ばかり…。
 あの朝出勤する母をモノレールの駅まで送りに行き、そこで別れたまま今日子は母と会っていない。2ヶ月前祖父が亡くなり四十九日がすんだ後、祖母が「お母さんは、秋田にいるらしい。あの男と結婚して今日子の妹になる子供もいるそうだ。今日子がどうしても会いたけりゃ、会ってもいいが、どうする?」と聞いた。「おばあちゃん、別に会いたくないよ。幸せに暮らしているんなら、それでいいじゃない」「今日子もいつの間にか大人になったんだなあ。それじゃ会わんでもいい。おじいちゃんに対しても、私もあの娘には会わないよ。離れて暮らしていたって親子の縁は切れるもんじゃない。その点だけは今日子も忘れるんじゃないよ」祖母が珍しく、今日子にゆっくりした口調で言った。日頃は鉄火な、早口、男勝りの祖母なので少しビックリしたが、その言葉は胸にしみた「わかったよ。おばあちゃん」と返事をしてから、「私ちょっとモノレールに乗ってくる」と言うなり今日子は財布だけ持って家を出た。
 母を最後に見送ったモノレール駅、今日子はあれからモノレール駅が嫌いだった。便利なのにどうしても乗る気にならなかった。でもその日急に乗りたくなったのだ。祖母の言葉が今日子の心を溶かしたのかもしれない。親子の縁は切っても切れるもんじゃない…そうだよね、私のお母さんはあの人たった1人、ひどい母とずっとうらんでいた自分の心の中には、母の幸せを願う気持ちも眠っていたのだ。おじいちゃんもおばあちゃんもあんなに怒っていながらも本当は娘が幸せでいて欲しいといつも願っていたにちがいない。
 今日子はモノレールのリズミカルなゆれに身をゆだねながら、素直な気持ちで自分に自分でそんな言葉を語りかけていた。私に父親ちがいの妹がいる…?いつか母や妹に会える日がそんなに遠くない先に来る様な気がしている。私を捨てたひとと、母を恨んでいた自分が不思議に思えた。
 でも最近になって今日子はその原因がわかった気がした。実は今日子に初めて恋人が出来たのだ。級友のお兄さんで三才年上の優しい青年だった。たまに食事に行ったり、映画を観た位の交際だが、今日子は心が広がっていく幸せを初めて知った。そして母に対しても寛大になれたのだ。そうだ彼に電話して、明日モノレールデートしよう。二人でモノレールに乗って千葉の街をゆっくり眺めよう。そう考えると心が躍った。

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市民ガイド
◎多重債務者特別相談
多重債務について弁護士が相談に応じます。▼日時8月12日(木)・26日(木)13時〜16時(1人30分程度)▼会場・消費生活センター▼定員・各先着6人▼注意事項・債務者本人が来所。家族の同伴も可電話相談不可▼申し込み方法・8月2日から電話で消費生活センター043-207-3000へ

◎自宅で出来る簡単体操
自宅でも続けられる高齢者向けストレッチ、ダンスの教室です。簡単に取り組める体操、チアダンスインストラクターによる表情の使い方などを学びます。運動不足解消のため是非参加してみませんか。▼日時・9月13日(月)・27日(月)または10月6日(水)・20日(水)10時〜12時各全2回▼会場・ZOZOマリンスタジアム▼対象・市内在住の65歳以上の方(要支援・要介護認定者を除く)▼定員・各21名(初めての方優先)料金・500円▼申込み方法(8月16日必着)往復はがきに・〒住所・氏名・年齢を明記して〒261-8587美浜区美浜1千葉ロッテマリーンズ・ダンスアカデミー事務局へ

◎子猫のお見合い
飼い主になりませんか。動物保護指導センターで収容している子猫を新しい家族に譲ります。▼日時(1)8月13日(金)(2)8月26日(木)*お見合い時間は1組30分。時間は申し込み後決定。▼愛玩目的で終生適正に飼うことができる方。申込み方法(1)8月3日(火)〜10日(火)(2)8月17日(火)〜23日(月)にホームページで希望の子猫を確認の上、電話で動物保護指導センターへ▼問合せ・動物保護指導センターTel043-258-7817 FAX043-258-7818

◎落語と講話で学ぶ現代の食品ロス
江戸時代のリサイクルと庶民の暮らしを紐解きながら現代の食品ロスを楽しく学びます。▼日時・9月2日(木)13時30分〜15時30分▼会場・消費生活センター▼定員・先着25人▼申込み方法8月2日(木)から電話で消費生活センターへ▼問合せ・消費生活センターTel043-207-3602 FAX207-3111

◎土門大士展
第18回千葉市芸術文化新人匠を受賞した土門大士さんの個展を開催します。色鉛筆とボールペンを使って色鮮やかな絵を描きます。▼日時・8月27日(金)〜29日(日)10時〜18時(29日は15時まで)▼市文化センター*問い合わせ・市文化振興財団Tel043-221-2411 FAX043-224-8231

◎千葉県美術館 甦る幻の名作 石井林響《和気清麿》展
 千葉県千葉市に生まれた石井林響(いしい・りんきょう)の幻の名作《和気清麿》(わけのきよまろ)は、歴史上の人物・和気清麻呂の逸話を題材にした作品で、明治40(1907)年に始まった第1回文展(文部省美術展覧会)に出品されました。その後、長らく所在不明でしたが、令和元(2019)年度に所蔵者から寄贈を受け、令和2(2020)年度に修復を完了し、この度初公開します。早朝の宇佐神宮に到着し、神託拝受に詣でる清麻呂の、不安と決意を描きあげたこの作品は林響の代表作であり、日本の近代絵画史においても資料的価値の高い作品です。
この展覧会では《和気清麿》を中心に、千葉県立美術館が所蔵する林響の他の作品を併せて展示するとともに、修復作業の過程を解説し、明治から100年の時を経て甦った幻の名作《和気清麿》を紹介します。
▼日時:現在開催中〜令和3年9月20日(月・祝)まで。9:00〜16:30▼会場:第1展示室▼入場料<コレクション展共通>一般300円/高・大150円※65歳以上、中学生以下、障害者手帳をお持ちの方及び介護者1名は無料▼問い合わせ:千葉県美術館043-242-8311

◎ギャラリー古島
「グループ漕 書作展2021」8月27日(金)〜8月31日(火)▼「白亜会 油彩画」9月3日(金)〜9月7日(火)▼夏季休廊は7月27日(火)〜8月26日(木)まで★ギャラリー古島・中央区春日2-25-11古島籐家具店2階(JR西千葉駅西友側徒歩1分)Tel043-243-3313 FAX043-241-3041

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、催し物の内容や開催が変更になる場合がありますので、事前にご確認を。

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今月の人
美腸活ダイエット・サロン MINE(ミネ)
代表 峰 一代さん
心と体のデトックスで人生を変える
 美腸活ダイエット・サロンMINEは、中央区亥鼻の住宅街にある隠れ家的サロン。代表の峰一代さんは、子どものころ母親が薬の副作用に苦しむ姿を見て薬を使わない治療に興味を持ち、学校卒業後は病院の栄養士として10年間、食事療法の経験を積んだ。
 結婚後、28歳で授かった長女が重度のアレルギーだと判明。当時アトピーに関する情報は少なく、名医の元に通いアレルゲンの除去を7年間、徹底的に続けた結果、小学校入学時には普通の生活を送れるようになったという。その後は二人目妊娠前から四大アレルゲンを除いた食生活を実行。次女にはアレルギーが出ず、峰さんは食生活改善の重要性を確信した。
 2003年から日本痩身医学協会認定の耳つぼインストラクター、栄養士、健康管理士として指導を行い、多くの方がダイエットや体質改善に成功して人生が変わる様子を目の当たりにしたことで、美容・健康への探求心が強まった。生活習慣病や癌など、さまざまな病気の原因に関係する腸内細菌の活動に興味を持ち、(株)D.Realizeが提供する美腸活プログラムを自ら実践。栄養摂取しながら消化器を休ませ、腸内環境改善による効果を実感した峰さんは、多くの方に伝えたいと美腸活・美体質セラピストの資格を取得し、昨年2月に美腸活ダイエット・サロンMINEを開業。千葉県初の美腸活ファスティング・美体質改善・耳つぼダイエットの各コースに栄養補助食品を組み合わせたパーソナルプログラムを提供している。
 やさしくほがらかな印象の峰さんだが、相手のモチベーションや体の変化に寄り添った的確なアドバイスを行い二人三脚で目標達成に導く姿勢は頼もしく、ほとんどが口コミ客。さらにAiヒーリング心理学のトレーナー資格を取得し、心と体のデトックスで相乗効果を図るなどスキルを磨くと、自身も心の健康を取り戻し新たな使命感が生まれた。「カウンセリングに来る方は以前の自分を見ているようでサポートは私の役目だと感じます」。自分や大切な家族、友人、出逢うすべての方の幸せ、やがて社会全体の幸せにつながる仕事だと誇りを持って取り組んでいる。
 昨年からコロナ対策としても注目されている美腸活はセラピストのニーズも高まったという。「サポート体制も手厚くやりがいがある一生のお仕事です。美と健康に興味があり人の役に立ちたいと強く願う方、お仲間になりませんか」と呼び掛けた。◇美腸活ダイエット・サロン MINE◇千葉市中央区亥鼻2-8-11◇090-8525-9131◇https://www.dietmine.jp 【取材 真田はる代】

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随筆 真夏の夜に思うこと

吉成 庸子さん
 さるすべりの紅色が夏の陽差の下で美しい。この木は、母が儀ちゃんにプレゼントしたものだ。ヒョロッとした樹だったけど、現在では丈も高くなり、花の数もいっぱいだ。年々、木も育っているんだなあと、つくづく感じている。でもこの木をくれた母も一生懸命植えた儀ちゃんもすでにこの世にいない。友達がたくさんいて、楽しい毎日を過ごしてしているせいか、淋しいとか悲しいとかめったに思わないけど、さるすべりの花を眺めているうちに急に二人が健在だった頃の夏の風景が浮かんできて、私の胸をしめつけてきた。
 あの頃母は私の妹とよく四街道の我が家に泊まりに来ていた。料理・洗濯一切出来ない私がさぞかし儀ちゃんに迷惑をかけているだろうと、母は心配でならなかったらしい。妹は早くに夫を失い、子供もいない気楽な独り身。だから、いつも母についてきていたものだ。妹は私と違って掃除や庭の手入れが大好きだったので「これは便利」だと、儀ちゃんは大喜び。母は腕をふるって食事をこしらえた。「かぼちゃの煮付けに、とうがんのお味噌汁ですか。それにピーナツ味噌、これはいい、こんなおかずが食べたかったんですよ。ヨーコの料理は作るんじゃなくて、買ってきたおそうざいを並べるだけですからねえ」なんて訴える彼に母は「私のしつけが悪かったんですよ。この娘には幼い時から何一つさせなかったもんですから。それにこの娘が結婚するなんて、私も一度も思っていなかったものですから…」母はひたすら謝っていたっけ。
 そんな事もあったけど、母と儀ちゃんは6才しか年齢差がなかったせいか、二人の話題は合ったし仲良しだった。戦争時代の苦労話なんかはじめたら、二人の話はつきない。「本当に物がなくて私は足袋まで作りましたよ」と母が言えば儀ちゃんは「僕はオーバーがなくて、毛布でオーバーを縫ってもらって着てましたよ」なんて話している。そんな二人の共通語は「もったいない。もったいない」。私は「戦後60年以上もたっているのよ。日本は豊かな国になってんの。二人共古い話はやめてよ」と言ったっけな。
 つい最近廊下の隅の戸棚から、古着や古タオルで作った雑巾の束が出て来た。ミシン縫いは儀ちゃんの作、手縫いは母が作ったもの。
 暑い夏の陽盛り二人が仲良く、終戦の日の思い出話をしながらせっせと雑巾作りをしている姿が浮かんできた。なつかしさがこみあげてきた。儀ちゃん、母についで妹も他界してしまった。「淋しくなんかないよ」と意気がっているもののやっぱりやっぱり、一人ぼっちは淋しいな。先の事を考えたら心細い気もするけど…根が明るい私。これからは思いっ切り楽しいことだけやっていこうと考えている。

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櫻井俊雄物語(14) 「百の歴史を千の未来へ」
千葉の近代史を創った男の話 武田 弥太郎

櫻井俊雄氏
 俊雄のまちづくり、千葉づくりの考え方は簡単だ。「作る側の理屈」ではなく、「訪れる人々の思い」を大切にすることが根幹になっているだけだ。だが、それを体現することは意外と難しいものがあると俊雄は言う。あたりまえのことがあたりまえに扱われないでいることは世の中にたくさんあるという。その一つが稲毛東の明治天皇行幸碑のいまだという。
 稲毛東にある明治天皇行幸碑がぞんざいな状態で放置されているようにみえるのは遺憾だと俊雄は言う。天皇制に対する思いとは別に重要な意味があるという。明治の初めまではここを通って穴川を経由しないと千葉には行けなかった交通の要所であったことを示す、「歴史遺産」をしっかり後世に伝えていかなければならないからだ。
 かつては稲毛から千葉への海沿いの道はなかった。西千葉駅の千葉大側に降りてみると、わずかに松林があることがわかるが、これはこのあたりが海岸線だったことの名残だ。ここからは海で、今の美浜区は海の中だった。
 京葉線のガード沿いに海水の侵入をせき止めるための可動式の堰があるが、ここまで埋め立てが進んだときに作られたもので、その後も埋め立てが続けられ、現在の姿になっている。いまでは考えられないことだが、当時を知る人々がいなくなってしまった今、遠い昔の千葉の姿を示す明治天皇行幸碑の存在は貴重なものだと俊雄は考えている。
 現在の人々にとって明治は遠い昔だ。これまでの間に戦争がいくつもあったが、それを知る人も極めて少なくなってきている。ましてや十五代将軍徳川慶喜が大政奉還して王政復古し、その明治天皇にまつわる碑が稲毛にあるというのだから、間違いなく千葉の歴史遺産だという。そんな昔の人々の名前が現在の土地の登記簿にそのまま記載されていて、歴史を感じさせる。
 天皇に対する考え方も変化しただろうが、この行幸碑の存在がかつての稲毛の住民たちの天皇を敬う思いを如実に表していよう。その石碑が、廃棄物に囲まれた状態になっているのは極めて残念だと俊雄は嘆いている。
 よく見ると、石碑を守るようにして立っている4本の石柱もすべてが折れており、管理に難儀している様子がうかがえるという。当時の人々の思いが踏みにじられているようでやるせないとも感じているが、現在の地域住民に管理を促すのも酷ではないかと感じている。もとは地域住民による建立だったかもしれないが、いまでは歴史遺産だから、やはり市が管理に乗り出さなければならないのではないかと考えている。
 敷地はいわゆる「村中持(むらじゅうもち)」といわれ、部落全体で所有する「公共用地」を意味しており、本来は「誰のもの」というわけでもない。「村中持」の登記簿の所有者の記載には様々な形態があるが、この石碑の敷地は所有権の登記がないままで86名の明治初期に存在していた人々の名前だけが記されている、最も難儀なケースに当たるらしい。現在の町内会が解決に乗り出そうにも困難を極めるらしいからだ。市が乗り出すしかないと俊雄は考えている。
 所有権の問題だけではない。放置されている廃棄物を誰の負担で撤去するかの問題もある。市が負担できないなら、クラウドファンディングで資金を調達する方法もあるという。事情を考慮してくれる廃棄物処理業者も必ずいると信じている。
 関係者が許してくれるなら、有志でごみを撤去してしまえばいいとさえ考えているくらいだ。ごみの量はそんなに多くはないから、撤去するのに半日もかからないだろうと見込んでいる。少なくともそれくらいはやっておいて、その後の保全はじっくり考えればいいとも思っている。
 当然、地域住民の意見を最重要視し、市も積極的に関与する方向性が望ましいと考えている。千葉の昔を大事にすることは、千葉の未来を大事にすることにつながると確信している。だから俊雄は「百の歴史を、千の未来に」つなげたいと願っている。

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稲毛新聞が衛星TVで紹介〜YouTube
怪傑TV! 千葉テレビで本紙紹介〜YouTube
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