130,000部発行
2021年2月5日
通巻第293号
年間郵送購読料3,000円
稲毛新聞
 発行責任者/佐藤 正成  発行/(有)稲毛新聞社 〒263-0043千葉市稲毛区小仲台2-5-2 TEL043-256-4414(代)FAX043-256-4494
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詐欺を知っての提訴は違法行為の助長
闇金の代理人弁護士に懲戒処分
 千葉市内の会社に法定の上限を超える暴利で資金を貸し付けていた埼玉県の闇金業者の代理人弁護士が、返済が遅れたこの会社を東京地裁に提訴していたものの、昨年11月に病気を理由に突然訴訟代理人を辞任したが、辞任の本当の理由が業務停止2か月の懲戒処分を受けたことであることが分かった。この弁護士は東京第二弁護士会所属の男性弁護士。発表によれば、 2016年に、出会系サイトの詐欺的手口で116万円の債務を負った女性に対し、詐欺的商法に気づいていながら漫然と訴えを継続したことで違法行為を助長したのは弁護士倫理に反するというのが処分理由だ。
 昨年の10月30日に処分が下ったが、男性弁護士は東京地裁に病気を理由に辞任を申し出、処分が明けた後に代理人に復帰することなく、後任の弁護士が裁判所からの連絡先として男性弁護士の事務所を指定する不可解な行動を見せていた。
 代理人として復帰しなかった理由は明らかだ。高利貸しが違法であることを承知で貸金請求訴訟を行っているわけで、同じ理由で懲戒処分を受けたばかりである以上、訴訟代理人に復帰するわけにはいかなかったはずだ。
 後任の弁護士は、2016年の時点で所属していた弁護士事務所の同僚弁護士であることが分かっているが、裁判の連絡先が代理人弁護士ではなく処分を受けた弁護士であることから、実態は処分を受けた弁護士が事実上の訴訟行為を行うことは見え見えであって、後任の弁護士も責任を問われることになるかもしれない。
 この男性弁護士は「二弁の懲戒スター」と呼ばれており、一年に2回の処分を受けたり、業務停止中の行為でまた処分を受けたりで、今回が4回目の業務停止だという。
 東京第二弁護士会の処分が甘いとの批判が上がっているが、反省が見られない弁護士と、野放しにしている弁護士会の責任が問われる日が来るかもしれない。

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春の選抜大会に専大松戸
3月19日に開幕
 第93回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)の出場校を決める選考委員会が1月29日開かれ、専大松戸(松戸市)の出場が決まった。
 一足早い春の知らせに、選手や学校関係者は喜びに包まれていた。
 専大松戸は昨秋の関東大会で4強。2015年夏の甲子園に初出場し、センバツは初めて。2月23日に組み合わせ抽選会があり、3月19日に甲子園球場で開幕する。
 午後3時すぎ、徳山斉校長と報道陣は校内の多目的ホールに集まり、選考委員会からの連絡を待った。徳山校長は電話を前に「緊張しています」と話すと、ホールに駆け付けたチアリーディング部の女子生徒4人から「校長先生頑張ってください」と声を掛けられ、表情を緩めた。徳山校長は初出場決定の知らせに「謹んでお受けいたします。ありがとうございます」と応え、受話器を置いた。
 持丸修一監督は「センバツ出場はご褒美です」と笑みを見せ、前日に部員全員から「専大松戸で野球ができて良かった」と聞かされたことを明かし、目を細めた。チームについて「本当に普通の高校生のチーム」と謙遜していた。

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