130,000部発行
2021年2月5日
通巻第293号
年間郵送購読料3,000円
稲毛新聞
 発行責任者/佐藤 正成  発行/(有)稲毛新聞社 〒263-0043千葉市稲毛区小仲台2-5-2 TEL043-256-4414(代)FAX043-256-4494
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官僚・神谷氏 対 脱官僚・小川氏
千葉市長選は3月21日(日)に投開票
 熊谷市長、知事選告示前日の辞職を表明
 三月二十一日投開票の知事選と同日選が決まっている千葉市長選挙に立候補を表明している神谷俊一氏と小川智之氏の市長選における主張が出そろった。
 熊谷市長から後継指名を受けている元総務官僚で千葉市の副市長だった神谷氏は、熊谷市長を支持する立憲民主党会派の支持を受け、市民への浸透に余念がない。一方の小川氏は、千葉っ子であることや議員歴22年のなかで様々な地域密着活動を行ってきた実績が光る。中央官僚の経験が生かせる神谷氏に対しては、市民に寄り添えるのかとの指摘があり、コロナが終息するまでの間、市長報酬8割削減を掲げる小川氏には、率先して身を切る改革に挑む姿勢への評価と、正当な報酬は受け取るべきだとの声があるなど、すでに激しい戦いが始まっている。熊谷市長は、新型コロナウイルス感染症対策の取り組みに最後まで責任を果たすため、知事選告示日の前日まで市長職を続けることを表明した。

 市長後継の神谷氏 VS 市議歴22年の小川氏
 大阪市長が民間出身者になったことで、戦後、中央官庁出身の助役・副市長が市長になり続けていた最後の自治体は千葉市となったが、それを打破したのはほかならぬ熊谷市長であった。鶴岡元市長も最初の市長選挙の対立候補であった林孝二郎氏も元は中央官僚であり、両者とも千葉市の副市長になった。鶴岡元市長の辞職に伴う市長選挙で熊谷氏が最も主張したのが「中央官庁からの天下り副市長が市長になる構図をストップしよう!」であった。それは、中央官庁経験しかない人には、市民の苦しさや声が届きにくい、あるいはそれらをすくいあげる感性に乏しいからというのが理由であった。その熊谷市長が後継に神谷氏を指名したことに熊谷市長を熱烈に支持する人の中からも驚きの声が上がっているが、要は人物次第であって、中央官僚出身であってもめがねにかなう人物であるかどうかで判断すればいいというのが熊谷市長の考え方だ。多くの実績を残した熊谷市長の判断だから、これを受け入れようというのが神谷氏支持派の考え方になっている。
 小川氏は千葉市で生まれ、千葉市で育ち、市議会議員となってからも22年間、常におごることなく市全域を回り、こまめに地域密着活動を続けてきたことは多くの市民が知っている。様々な地域の行事やイベント、陳情や相談ごとの際に小川議員の姿を見かけなかったことがないくらいの評価を得ていることがその証明だ。
 地域活動で汗をかく中、町興しでも、地元経済界でも、業界団体でも、各種イベントでもスポーツでも汗をかき、市民生活に密着した議員活動を続けてきたことは何よりも誇れるものだ。市民の声を聴くという点では、小川氏は他の候補を引き離している。小川氏自身が議員活動で積み上げた評価であり、これこそ実績と呼ばれるものであろう。
 神谷氏は総務官僚であったことから、千葉市以外にも佐賀県や佐賀市でも地方行政の経験を積んでいるほか、在外公館での勤務実績もある。これまでも千葉市には中央省庁から多くの人材が出向してきているが、おだやかで接しやすい人柄には好感が持てる。市長選の公約を見ても、これからしっかりと市民との接点を築いていくとの約束もあり、期待が持てる。
 小川氏は大学卒業後、明治大学大学院ガバナンス研究科を修了し、公共政策学修士号を取得するなどして研鑽も重ねている。これまでの議員活動をもとに、寄せられた市民の声を直ちに市政に反映すると約束している。市長報酬を削減しコロナ対策に回すほか、指定ゴミ袋の無料化やこども医療費・薬剤費の無料化が公約になっており、実際の市民生活に根付いた施策であると評価を得ている。
 
 同級生対決が実現
 神谷氏と小川氏が同級生であることはほとんど報じられていない。二人はともに1973年(昭和48年)生まれであり、神谷氏が8月31日、小川氏が9月17日の生まれで、誕生日も近接している同級生であるが、神谷氏が東大出身のエリート官僚であり、小川氏は地元出身のたたき上げ議員であるという経歴は大きく異なっている。
 官僚であった神谷氏の豊富な行政経験は捨てがたいが、小川氏の22年にわたる地道な地域密着活動は何ものにも代えがたい。神谷氏の市民に寄り添おうとする姿勢には期待感があふれるが、小川氏がこれまで寄り添ってきた実績は光っている。神谷氏がリーダーシップと調整力を発揮して市政をけん引するとしているのは頼もしいが、小川氏が地元だからこそわかることがたくさんあるとしているのにも納得ができる。判断は難しいかもしれないが、市長選は事実上始まっている。投票日には有権者の真意が問われるから、それまでの間、誰が市長にふさわしいかをよく考えていきたいと思う。

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県知事選、静かなるポスターの戦い
熊谷氏「福岡市長との二連」・関氏標語一言「知事の資質」
 知事選は静かなる戦いが始まっている。全県下が主戦場になることから、告示前からかまびすしい前哨戦になることはないのかもしれないが、それにしても静かだ。
 裏を返せばそれだけ有権者の関心が低いことの表れなのかもしれない。そろそろ政治団体の宣伝カーが走り出してもおかしくない時期であるのに、それすらないが、今年になって両陣営のポスターが目立ち始めた。
 それにしても熊谷氏のポスターには驚かされた。福岡市の高島宗一郎市長との二連ポスターが張り出されているからだ。
 事実上支援を受けるとはいえ、政党色を出さない選択をしている熊谷氏としては、支持率が上向かない立憲民主党幹部との二連ポスターを張り出す選択肢はないというのがもっぱらの見方だ。それにしても千葉では無名の福岡市長との二連を選択した理由はわからない。
 関氏のポスターには、「知事の資質」と短い一言があるだけだが、主張を端的に表しており、言いえて妙である。知名度と発信力で優勢の熊谷氏に対し、自民党の全面支援を受ける関氏の戦い方はおのずと異なるだろう。
 3期12年の千葉市長としての実績をどう評価するかが千葉市での熊谷氏の得票を左右するだろうし、発信力の強さで保守地盤の強い地域へ入り込んでいくしかない。
 関氏は県議としての実績をどう県政に反映させるか、弁護士としての経験を県政をとおしていかに県民に還元するか、熊谷氏との違いをどう強調してアピールするかが当落のカギを握る。事実上の一騎打ちとなる県知事選、若い二人に県政の未来がかかっている。

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若葉区市議補選は5人出馬の大混戦
石井準一と秋本真利の代理戦争へ
 秋葉忠雄議員の死去に伴い、若葉区では3月21日の市長選と同日に市議の補欠選挙が行われることになった。
 今のところ改選議席は1であるが、若葉区選出の小川智之議員が市長選に転出すれば改選数が2になることが予想されることから、多くの立候補予定者が声を上げている。
 一昨年の統一地方選挙に挑んだ新人の前田健一郎氏と元職の高橋秀樹氏が名乗りを上げ、市議選に挑戦した経験のある岳田雄亮氏、新人の留守敦氏、山崎真彦氏の5人が立候補予定で、大混戦の様相を呈している。
 一昨年次点だった前田氏は、自由民主党の公認を得て、秋本真利衆議院議員の支援をもとに雪辱を期する。僅差で次々点だった高橋氏は市議一期の経歴を武器にこれも返り咲きを狙う。
 石井準一参議院議員の秘書である岳田氏は、石井氏の全面支援をもとに初当選を目指し、すでに激しい火花を散らしている。
 秋本氏の支援を受ける前田氏と、石井氏の支援を受ける岳田氏については、地元では秋本氏と石井氏の代理戦争だというのがもっぱらの話題になっている。留守敦氏はみつわ台を活動拠点に、様々な地域活動に取り組んでいるが、同じみつわ台が拠点の高橋氏と票の奪い合いになることが予想されている。32歳の山崎氏は千葉市職員の経歴があり、行政の内側を知っている強みを打ち出す。
 優勢を感じさせる予定候補者もいるが、断定的に当選を見込める状況にはなく、予測しがたい混戦模様を呈している。
 若葉区では、3月4日に知事選、7日に市長選、12日に市議補選が、それぞれ告示される予定で、いずれも21日に投開票される見込みで、トリプル選挙になることが決まっている。
 補選ではあるが関心が高まっており、確実に一票を投じていかなければならない。

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