稲毛新聞では医療費が増え続けているわが国の現状にかんがみ、時々健康セミナーを開催してきたが1月17日、日本予防医療協会と共催で「新春健康セミナー」開催した。第1部は、銀座・医王クリニック院長の宗像久雄さんが「医者が教えない癌も治る話」というテーマで講演。第2部は「病気は細胞の故障〜糖鎖の仕組みと働き」と題してマナテックインストラクター服部庄司講師がパワーポイントで詳しく解説した。
最新のがん治療法と予防 宗像久雄先生
現在は30代から50代の働き盛りが癌で亡くなるケースが多いが、国は適切な対策を打ち出していない。
国の政策を変えないと益々人口が減少してしまう。人間の体に白血球は約4000〜8000個あるが、そのうち「顆粒球」は55〜60%「リンパ球」は35〜40%「単球」は5%。癌になると割合が変わり、顆粒球は80〜85%、リンパ球は10〜5%程度になる。
リンパ球はウィルスから身体を守る働きがあり、癌に勝つためにはリンパ球の数が2000個必要だ。
慢性病は西洋医学では治せない。慢性病は薬ではなく食べ物と血流の世界。血流が悪いと癌になる。
免疫学の権威で新潟大学教授・安保徹先生は「緊張すると顆粒球が増え、リラックスするとリンパ球が増える」と理論づけている。
普通の人が1年間で自然界から受ける放射線量は2グレイだが、癌治療の放射線は1回で1年分かけて数十回も行うので、放射線治療で死亡することもある。
また、抗がん剤を多量に服用すると血小板を作れなくなり、出血と止血の機能が働かないために血栓ができて、心筋梗塞や脳梗塞や多臓器不全になり、亡くなることもある。
癌の治療法に「ITP療法」というやり方がある。これはインシュリンと抗がん剤を外から注入する治療法ですが、癌細胞だけ狙った療法で効率的に癌が小さくなっていく。これは癌が転移し、ステージ4の場合でも効果がある。抗がん剤の使用量も少なくて済むのが大きな特徴だ。この療法はアメリカや南米などで広く用いられている。
日本では「ITP療法」を知らない医師も多く、病院や製薬会社の利益が上がらないという理由で、ほとんど実践されていない。
また、「ゲルソン食事療法」というのがあるが、これはビタミン・ミネラルたっぷりの野菜や果物、牛レバーなどの生ものを食べることで癌を治す方法である。
このほかオゾン(酸素)をたくさん運べるような物質を300の血液に入れて体内に戻す「オゾン療法」などいろいろな方法がある。
こうした治療法は安上がりで効率的だが、医師の多くは栄養学を勉強していないので癌を治せない。
病気は最簿の故障
糖鎖の仕組みと働き 服部庄司
1個の細胞に数万本の毛がある
服部講師はまず、みのもんたの思いっきりテレビで放送された糖鎖のビデオを紹介。パワーポイントで次のように解説した。
人間の体は約60兆個の細胞がある。健康を保つためには、細胞の1個1個が元気で、細胞間の情報伝達がスムースに行われていなければならない。例えば細胞に異変が起きたり、ウィルスなどが侵入すると細胞どうしがその情報を伝え合い、免疫システムが正常に働く。この情報伝達作用をしているのが「糖鎖」という物質である。糖鎖は細胞に付いている細長い突起で、1個の細胞に4〜5万本付いている。糖鎖は機能を持った糖たんぱく質。1本1本がアンテナの役割をしている。細胞間のコミュニケーションや外敵情報の感知、情報の発信・受信、免疫機能の調節機能を司る。糖鎖に異常が起きると、細胞どうしが体内異常を伝達できず、免疫力が低下し、癌や老化、様々な病気が発生する。
糖鎖異常は、活性酸素やストレスなどが原因といわれている。癌になると糖鎖が異常な形になるので診断できる。糖鎖はグルコース、ガラクトース、マンノース、フコース、キシロース、グルコサミン、ガラクトサミン、ノイラミン酸の8種類で構成されその繋がり方で血液型も決まる。1991年アメリカで発見され、1996年に「ハーバー生化学」に掲載されたのでそれ以前に習った医師は知らない。この糖鎖を同年にサプリメント化したのはアメリカのマナテック社で「アンブロトース」という商品名でネット販売している。糖鎖栄養素は体の構造・機能に必要な栄養素がバランスよく入っているので様々な病気に対して良い結果が得られている。最後に、アンブロトースや固体水素イオンを用いて乳がんを治癒した都賀治療院の臨床データを紹介した
|