155,000部発行
2007年2月8日
通巻第125号
年間郵送購読料3,000円
稲毛新聞
 発行責任者/佐藤 正成  発行/(有)稲毛新聞社 〒263-0043千葉市稲毛区小仲台2-5-2 TEL043-256-4414(代)FAX043-256-4494
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3月16日に注目の証人尋問
新港の産廃処理施設申請却下をめぐる裁判
裁量権がない市長の判断は正しかったのか?
 千葉港埠頭にある日石槽跡地4万2940平方メートルの敷地に24時間稼動の「産業廃棄物中間処理工場」の建設を計画した(株)パシフィック(以下原告)に対して千葉市が申請却下処分にしたため、これを不服とした原告が平成18年4月、千葉市長相手に「却下処分取り消し」を求める民事訴訟を起こした。これまで数回にわたり審理が行われたてきたが1月23日、裁判長の裁定で3月16日に双方の証人尋問を行うことが決まった。
 これでいよいよ、新港の産廃処理施設の申請から却下までの経緯が法廷の場で明らかにされることになりそうだ。
 千葉市長はそれ相当の理由で却下したと思われるが、産廃処理施設は環境大臣の所管であり知事・市町村長には裁量権はないと原告は主張している。この種の判例では原告が勝訴しているケースがあり、判決の行方が大いに注目される。

事前協議不成立の門前払いは適法か?
新港の産廃処理工場の建設計画について原告側は平成15年6月に千葉市に事前申請した。実は、この時点で千葉市が申請を拒否すれば問題は大きくならなかったのに、平成16年4月30日に千葉市はこれをいったん受理した形で原告に審査指示事項≠提示した。当然ながら原告は審査に必要な書類を準備しなければならなくなる。計画概要から設計図の作に至るまで多額の費用をかけて準備した。
 その間、市役所担当職員と数回の折衝を図り、平成16年12月までに事前協議は事実上終了していたと原告は主張する。
 ところが、この計画を知った新港地区の食品コンビナート連絡協議会や自治会連協から、成田空港へ燃料を送るパイプラインの石油貯蔵タンクがある特別警戒区域に産廃施設は危険と反対が起き、市議会でもこの問題が取り上げられた。
 鶴岡市長は地域住民の反対の声を重視するとともに、建設計画内容に疑問があるとして平成17年3月25日に「事前協議不成立」と結論づけ、同28日に原告にその旨の文書を手渡した。
 その後、原告は、なぜ審査に移行しないのかと執拗に異議を申し立て続けたので、千葉市は平成17年9月16日付で「申請却下」を郵送で原告に通知した。
 しかし、原告側は納得せず「適法に進め、必要な手順を踏んでいる。設置許可しないのは違法」として、平成17年10月26日付けで改めて「産業廃棄物中間処理施設設置許可申請書」を千葉市長宛に提出した。
 しかし、千葉市の担当職員は「新港に産廃施設は認めるわけにはいかない」と平成17年12月14日付けで、再度原告に「申請却下処分」の通知をしため、原告は平成18年4月4日、鶴岡千葉市長を相手どり「却下処分」の取り消しを求める訴訟を千葉地裁に起こした。
 昨年12月まで数回の審理が行われ、答弁書を交し合っていたが1月23日、原告と被告に対して裁判長から次回から証人尋問を行うと告げられ、双方これを了承。3月16日午後1時30分から4時まで本格的に証人尋問が行われることになった。
 証人尋問として出廷を要請されたのは原告と被告側は千葉市前担当職員と現担当職員の2名。一人につき約30分の尋問を行う予定。
【申請却下の根拠】
 この裁判の一番の争点は千葉市が却下処分にした理由や根拠が問われる。
 千葉市が却下した理由は「産廃処理施設を設置するための提出書類を審査した結果、設置を目的としたものと認め難い」とした上で「市の方針として新港地区に産廃処理施設を作らせるわけにはいかない」と原告に回答している。
 しかし、原告はまず、「千葉市は申請してから、国の定める法的な手続きを踏んでいない」と指摘。却下処分理由の反論として「設置許可を求める申請をしているのに、門前払いをするのは納得できない」「却下処分を受けても、さらに設置許可の申請をしているのだから、誰が見ても設置する意思があることは明確だ」「千葉市の指導に従い、多額の費用を用いて設置許可取得に向けて準備してきた」と反論する一方、「申請してから縦覧・審査・告示等の業務手続きを怠った。産廃処理施設の裁量権は環境大臣の所管であり、知事や市長に裁量権はない」と主張している。
【原告小林剣司氏談】
 新港には市のゴミ焼却場がある。なぜ民間はダメなのか。計画に多額の費用をかけさせて却下処分は納得できない。設置許可しなければ市にそれ相応の損害を請求する。反対した団体や自冶会の意見を重視したとなれば、過去の判例で請求の対象となるが本意ではない。反対した団体と和解する余地もある」と語った。

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甲子園!春の選抜大会に千葉経大附
千葉県から成田高と2校、堂々の出場
 毎日新聞社主催の第79回選抜高校野球大会に千葉県勢として稲毛区轟町にある千葉経済大学附属高校と成田高校の2校が、甲子園に出場することが決まった。
 昨年秋の関東大会で初優勝を飾り、甲子園出場が予想されていた千葉経済附属高校では発表の日の1月26日(金)に同校の中庭に選手はもちろん教師や生徒、PTA関係者、報道陣が続々つめかけ朗報を待っていた。午後3時20分、選抜選考委員会から甲子園出場決定の知らせが入った。
 この瞬間、中庭に集まっていた同校の野球部員は「やったぜ!」と一斉に歓声を上げ、報道陣の前に出場決定のカードを持ち、歓喜に満ち溢れた。
 選手の前に現れた佐久間勝彦校長は「たった今、出場決定の知らせを受けた。諸君は期待に応えるために、何試合も何試合もやって全国制覇を勝ち取ることだ。それが先輩たちの夢を叶えることになり新しい野球部の伝統を築くことになる。いい試合をやりましょう」と激励した。
 松本監督・決定の知らせが遅いので不安もあったがホッとした。丸選手中心に全員野球で全国制覇に向け、走塁強化と打力アップに重点をおきたい。

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谷戸俊雄市議が暴力行為で逮捕
同僚の橋本登市議を旗竿で殴る
1月18日、JR稲毛駅前で千葉市議会議員の谷戸俊雄氏(71歳)が同僚の橋本登氏(美浜区市議)に暴力を振るい、暴力行為で現行犯で西警察に逮捕された。
 谷戸市議は当日、稲毛駅西口前に3本の自分の名前入りの幟旗を立て、東口で街頭演説をしていた。その間、橋本市議が西口で谷戸市議の幟端と一緒に自分の幟端を立てて街頭演説していたが、演説の途中に東口から谷戸市議が血相変えて橋本市議に近寄り「おい!若僧!俺の旗が見えないではないか」と言い合いになり、橋本市議に対して持っていた旗竿で顔面を殴りつけてきた。突然のことに驚いた橋本市議は谷戸市議を取り押さえそのまま西口駅前交番に突き出したため、谷戸市議は即逮捕された。
 谷戸市議は稲毛駅前を我が物の顔でたくさんの幟端を立て街頭演説しているのは日常茶飯事。本紙にも多くの読者から苦情がたびたび寄せられていた。また、谷戸市議に対する苦情を掲載したところ、本紙に怒鳴り込んできたこともある。
 昨年10月号の読者の声欄に「つまらない質問で次元の低い市議。投票したが恥ずかしい」という意味の投書も掲載している。
 さらに、谷戸市議は千葉西交通安全協会副会長を務めているが、「稲毛駅前に駐車違反を犯して街頭演説するのはおかしい」という苦情も寄せられていた。
■橋本登氏談
 以前にも、もめた事はあるが、今回は殴りつけてきたので驚きました。それにしても逮捕されるなんて予想もしていませんでした。

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