155,000部発行
2006年6月7日
通巻第117号
年間郵送購読料3,000円
稲毛新聞
 発行責任者/佐藤 正成  発行/(有)稲毛新聞社 〒263-0043千葉市稲毛区小仲台2-5-2 TEL043-256-4414(代)FAX043-256-4494
HOME Top News 連載・特集 地域一般 芸能・スポーツ 耳より情報 地域新着情報 読者の広場 インフォメーション おすすめリンク
マイナス水素イオン検出実験成功!
如何にしてマイナス水素イオンの存在を証明したのか?
(株)創造的生物工学研究所及川胤昭博士
 5月20日(土)稲毛サティ文化ホールでひらかれた稲毛新聞創刊10周年記念特別講演会は、及川胤昭博士((株)創造的生物学研究所所長・仙台市)を招き「如何にしてマイナス水素イオンの存在を証明したのか」と題する講演と、(株)新潟TLOの小島珠世博士による本邦初公開の水素分子を検出する実験が行われた。会場はほぼ満席となり、来場者は学術的で難しい内容にも関わらず熱心に聞いた。初めに佐藤主幹が挨拶、市会議員の宍倉清蔵氏が稲毛新聞10周年のお祝いの言葉。講演の最後には衆議院議員田嶋要氏が感想を述べた。

マイナス水素イオン検出実験成功!
【及川博士の講演要旨】
今日のテーマは「如何にしてマイナス水素イオンの存在が証明されたのか」についてであります。
 先ほど佐藤社長が説明したように、これまでマイナス水素イオンの実態を解明したという報告は全くありませんでした。今年の3月、新潟大学工学部の原田修治氏と須田剛氏が開発したEMF型水素センサー(高感度の水素ガス検知器)があることを知り、私が開発した特殊セラミックボールとマイナス水素イオン粉末を持ち帰っていただき、それぞれのサンプルから水素ガス放出を測定したところ、H+H→Hの反応が実際に観察されました。結論を申し上げれば、私が世界で始めてマイナス水素イオンの実在を確認したことになります。その存在証明実験を(株)新潟TLOの小島珠世博士に、今、皆さんの前で行っていただきます。

 模式図プレゼント
 本日は稲毛新聞10周年記念にそのセラミックボールのマイナス水素イオンの発生メカニズムの模式図を皆さんにプレゼントさせていただきます。この模式図を完成させるのに、4年間かかりまました。この図は私の長年の研究成果であり、将来、教科書に載ることを願っています。
  水素には水素原子、水素イオン、マイナス水素イオンがあり、イオンは400分の1秒で消えてしまう。九州大学の白畑實隆先生は還元水の実態は活性水素(水素原子)であるという仮説を立てていますが、私は「マイナス水素イオン」ではないかと考え、これを証明すれば糸口を見いだせると思いました。
 そこで、独自に開発した磁性セラミックボール、またはマイナス水素イオン粉末を水道水に投入すると、あっという間に、水道水の水素イオン濃度pHが7・6から12・5へ、酸化還元電位(ORP)がプラス700mVからマイナス230mVとものすごい変化する現象を確かめました。これはカーネーションの花の実験でも明らかなように、ただの水道水では長持ちしなく、マイナス水素イオンが発生するセラミックボールを入れた場合、鉢植えの時と同じように成長し、どんどん花を咲かせます。【写真下参照】
 このことから、生体内で酵素の存在下でしか起こらないとされていたNAD+→NADHの反応がマイナス水素イオンでも起こるのではと考え、セラミックボール細粒とマイナス水素イオン粉末をそれぞれNAD+を入れ、分光光度計で吸光度パターンを測定したところ見事NADHに特異的なパターンを観察することができました。私は、マイナス水素イオンを珊瑚カルシウムに取り込みパウダー化して食べてみたんです。死なないで、逆に元気になりました(笑い)。これは、体内の活性酸素が消去され水になるからです。
 それではここで新潟TLOの小島珠世博士による水素分子の検出実験をご覧戴きましょう。
 ※実験には(株)新潟TLO代表取締役結城洋司氏も立ち会っていただき、試験管に水とマイナス水素イオン粉末を入れ、パソコンのグラフで徐々に水素分子の発生を確認した。

 生活習慣病に効果
マイナス水素イオンが発生するセラミックボールを入れた水道水とそのままの水道水に今年2月1日、カーネーションを同時(写真右)に入れて成長の過程を比較観察すると、22日後の2月24日(写真左)には、マイナス水素イオン入りのカーネーションは、まるで鉢植えの花のように、小さかったつぼみがどんどん成長し、花が咲き続けていることが分かります。
 マイナス水素イオン粉末は抗酸化力があり、生体内で活性酸素を除去します。すでに4年前からいろいろな臨床データが報告されていますが、医師との共同研究から、うつ病、糖尿病、脳梗塞、動脈硬化、アトピー、白内症、認知症、頭痛・肩こり等の生活習慣病に効果があることが明らかになっております。
 国の医療費削減が叫ばれていますが、マイナス水素イオンの活用により国民の健康に大きく貢献できると確信しております。当研究所ではさらに研究開発を続け、マイナス水素イオン放出に伴う水素イオン濃度をコントロールする体内に存在する新規タンパク質の存在も明らかになり、その精製を進めています。生体内での働きを解明することは今後、老化のメカニズム解明や減数分裂を含む細胞分裂の解明に大きな期待が持てると考えております。
 最後に、新潟大学医学部安保徹教授は「免疫革命」という著書を著しています。健康に関心のある方は大変参考になる内容です。その一説に、ストレスは大量の活性酸素を発生させ、交感神経や副交感神経に異常を起こし、うつ病の原因となると述べています。
 現代社会はストレスによる「うつ病」が多いので、私は「ストレス革命」という本を著したいと考えいます。発売されたら是非、読んでください。(拍手)

フロントページへ このページのトップへ


いよいよ今月からスタート
路上駐・停車取締り民間委託の監視員制度
6月1日から改正道路交通法の施行に伴い、駐車停車の取締りは警察から民間に委託され、駐・停車違反の取締りが強化された。
 駐車監視員は、警察署長の委託を受けた民間の法人の下で、地域を巡回し、駐車車両(放置駐車)の確認や確認標章の取付けなどの仕事を行う。
 これに伴い、車両の所有者などを対象とした放置違反金制度が導入され、違反金を納付しないと車検が受けられなくなるという。
 ちなみに違反金は大型車で2万5千円、普通車1万8千円、バイク1万。点数は3〜2点付加される。
 車両の車検証には「所有者」と「使用者」がいるが、法律上は、車両の運行を支配、管理する「車両の使用者」が命令の対象となる。
 監視員により、駐車違反の標章が貼られた場合、運転者が最寄の警察署出頭して手続きする。そのまま放置していた場合は後日、県公安委員会から、弁明通知書又は放置違反金納付命令書とあわせて放置違反金の仮納付書又は納付書が郵送され、指定の金融機関に納付しなければならない。
 駐車時間の長短にかかわらず、監視員に発見されれば情け容赦なく、標章が貼られ写真を取られる。
 取締りは一応、地域住民の意見・要望等を踏まえて場所・時間帯を重点に取締りを行う。また、駐車監視員が確認標章を取り付ける前に運転者が現れた場合は原則として、警告にとどめることもある。
 千葉市の監視員は申込み37法人の内、今年の2月、総合警備保障(株)とセノン(株)の2社が落札、監視に当たることになった。総合警備保障は中央署、西署、東署、北署管内を、セノンは南署管内の取り締まりを担当することになっている。
 監視員の人数は総合警備保障が13ユニットの26人、セノンは1ユニットの2人体制で監視に当たる。
 このような制度について「ドライバーいじめだ」という批判も少なくない。

フロントページへ このページのトップへ


なぜ千葉市を訴えたのか?
産廃施設の許可は市長に裁量権はない
(株)パシフィックの小林剣司代表に聞く
千葉港の埠頭にある日本石油槽跡地に「産業廃棄物中間処理工場」を計画していた(株)パシフィックに対して千葉市は申請を却下したが、これを不服として現在千葉地裁で裁判が行われている。原告の(株)パシフィックは市の審査指示事項を守り、多額の費用をかけていた。この計画を知った新港地区の食品コンビナート連絡協議会や自冶会連協等から反対が起き、議会でも取り上げられ、平成17年9月16日付で原告に「申請却下」の通知をした。そこで、今回は原告の小林剣司氏に、産廃施設の現状から千葉市に産廃施設が必要な理由、現在計画で建設を拒否されている経緯などについて直撃インタビューしてみた。【聞き手・佐藤正成】

 許可しない場合相応の損害を求める
 主幹・まずはじめに、産廃処理施設の全国的な現状をお話してください。
 小林・最終処分場(管理型、安定型)については現在、かなり飽和状態になってきております。中間処理施設についても同様に、平成14年12月1日後法の改正後はかなりの減少方向にあります。中間処理施設は規模が全国的に大型化、又は多様化傾向になってきています。これらの施設を計画し、実行していくには資金調達を始め、いくつか条件をクリアしなければならないのです。例えば、資金については事業計画がしっかりしており、現実性があれば、金融機関も協力します。しかし、最大の課題は行政からの設置許可の取得です。それには通常、民間の所有地で事業を行う場合は法律には定めていませんが、必ず住民の同意が必要になります。これは理解できます。但し、法的に住民の同意が不要である工業専用地域においても、行政は住民の同意を得るための説明会や資料提出を求めるケ―スが多いように思われます。これについては各行政区によって、条例や指導が異なりますので、一概に全ての都道府県またはその他の市町村が同じ扱いをしている訳ではありません。いずれにせよ、産業廃棄物処理施設は全国的に減少方向で、新規については大型化してきているのが現状の様です。
 主幹・産業廃棄物の処理は地方自冶体にとっても重要な問題ですが、千葉県の場合、産廃処理施設はどのような状況下に置かれていますか?
 小林・大気汚染防止法が千葉県は全体的に排出基準が大変厳しく、もし基準を超えたら一発で営業停止となります。
 主幹・周辺の食品コンビナートや地域住民は排出される有害物質とか、臭気などの心配もあると思われますが、その辺の対策はいかがでしょうか?
 小林・国の基準や省令に基づく厳しい制限があります。例えば、NOx、CO2、ダイオキシンなどをクリアしなければなりません。そのために、触媒だけで5億円も費用をかけて万全を期す計画なのです。
 主幹・千葉市新港に産業廃棄物処理施設をつくるきっかけや経緯などをお聞かせください。
 小林・平成15年1月から用地の選択に入り新日本製鉄用地にて設置の許可を千葉県と対応してきましたが、熱カロリーの残量が20万カロリーしか無いと云われましたので平成15年3月に断念致しました。その後平成15年4月より新日本石油とご縁があり、千葉市と事前の打合わせして充分調査した結果、熱カロリー排出問題も解決したので申請いたしました。
 主幹・千葉市に申請したのはいつ頃ですか?
 小林・平成15年6月24日事前申請受付印を受理されました。
 主幹・千葉市から審査指示事項を示されたというのは、受理したことと同じでね。それを千葉市はなぜ却下したのでしょうか?
 小林・審査指示事項を示されたというのは実質、事業計画及び環境アセス土地に対する土壌改良等の指示書でした。その上、紳士協定でもある公害防止協定を締結せよとのことです。これは紳士協定ではありません。新港に257社ありますが完全なる公害防止協定を結んだのは3社です。全体的にこのような行いは多額の費用が掛かります。
 主幹・市長選挙があるので審査を先送りにしたと囁かれていますが?
 小林・それは分かりませんが、地域の連絡協議会、フード連合千葉より反対陳情があがり、議会で可決されたため不許可の指示書を出しものと推測しています。
 主幹・今、千葉市を相手に訴訟を起こしていますが、どうして法廷に持ち込んだのですか?
 小林・千葉市の審査指示事項に従い数億円の経費がかかって今日に至っております。そのためやむなく訴訟をおこしました。
 主幹・現在、設置許可を求める裁判を起こしているわけですが、改めて今後の見通しと対応策をお聞かせ下さい。
 小林・行政の不作為行為は他県でも訴訟にもなっておりますが今回、私共と同様な訴訟の判決がでており、原告側の勝訴になっております(札幌高裁)。また、磁賀県でも原告が勝訴しております。今回の裁判を見守って行きたいと思います。
 主幹・もし、地裁で千葉市に軍配を上げたら、どのようになさいますか?
 小林・私どもは行政の手続きに従って、指導通りにに申請したわけですから落ち度はないものと確信しております。例え、地裁で却下されたとしても高裁、最高裁があります。これまでの判例からみて絶対に勝てると確信しています。
 主幹・産廃施設は都道府県知事(政令市)の裁量権で許可を与えるものではないと今年の2月に環境省から通達が出されていますね。
 小林・産廃施設の許認可問題は、市長の裁量権ではなく、環境大臣なのです。不許可の裁定がなされた場合、今までかかった費用を提示し請求します。
 主幹・請求は新港コンビナートや自冶会にまでも損害を求めるのですか?
 小林・勝訴した場合、当然、事業遅滞分の損害金を判例に見習って請求する考えはあります。
 主幹・石油基地周辺に焼却場というのは客観的に問題があると市民は思うのは仕方ないと思いますが、安全性の問題で新港の施設はどのような構造になっているのですか?
 小林・安全が最優先として考えております。耐震構造も我国では震度7を想定しておりますが、それ以上の耐震構造をもって工事を行い、建物については安全二重扉になり、医療廃棄物は保冷庫にて保存し厳重に管理し、なおかつ、防火についてはスプリンクラー施設及び自前の科学消防車9百トンの防火用水を設置し安全性に配慮しております。
 主幹・その工業地帯の近くで千葉市は毎年花火大会を実施していますが…。
 小林・花火大会の打ち上げ花火のカラが用地に点在しております。私共は工場内でも火力は人目にさらされることなく完全自動制御になっております。
 主幹・最後に、環境問題とあわせて産業廃棄物処理施設は千葉市にとってもなくてはならないものですが今後の産廃処理施策の問題点をお聞かせください。
 小林・全国でも千葉県は不法投棄が多い県と聞いております。中でも千葉市には民間の処理施設が少ないので、他県に処理を依存しているのが現状です。特に医療廃華物の処理施設が無いために千葉市では、自ら排出した医療廃棄物は他の県、他の市に処理を依頼している有様です。自らの廃棄物は自ら処理を考える時期ではないでしょうか。千葉市は法律(基準)をクリアし、真面目に事業を考えている処理施設については公平に判断を下すべきだと考えております。
 主幹・どうもありがとうございました。(終り)

フロントページへ このページのトップへ