130,000部発行
2021年5月7日
通巻第296号
年間郵送購読料3,000円
稲毛新聞
 発行責任者/佐藤 節子  発行/(有)稲毛新聞社 〒263-0043千葉市稲毛区小仲台2-5-2 TEL043-256-4414(代)FAX043-256-4494
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「明治天皇行幸碑」敷地に廃棄物
長年にわたり放置されたままの石碑
 法の規定で動けない千葉市
 JR稲毛駅東口交差点から稲毛浅間神社に向かう道路、JRのガードを潜ってすぐ左側に石碑が立っている。明治15年(一八八二年)5月に明治天皇がお立ち寄りになったことを記念して、明治29年(一八九六年)に建立されたものである。碑の表には「明治15年5月4日千葉郡中野原對抗運動御幸之際御野立所」との記載があり、裏面には「明治29年3月2日稲毛區民建立」と刻まれており、「ケミ川 小川忠蔵 刺」と製作者らしき人の名も彫られている。地元には知られている記念碑であるが、この碑のまわりに廃棄物が放置されており、見栄えが悪いし、何より行幸碑のありようとしていかがなものかとの意見が本紙に寄せられた。

 編集部が取材したところ、廃棄物処理法の規定で地権者が廃棄物の撤去をすべきであり市は手を出せないこと、所有者に取材しようにも、もともとは部落の土地であったとはいえ、所有者が明治の時代に86名の共有名義になったままであることから、撤去義務者である現在の地権者の特定ができないことなど、解決困難な複数の問題が混在していることが分かった。

 86名の共有名義
 平成9年に敷地内に設置された千葉市教育委員会の案内板によれば、明治15年に明治天皇が近衛師団による演習をご覧になるためにこの地で休息を取られたとの記載がある。
 教育委員会によれば、地元からの要望により案内板を設置したものであり、教育委員会が石碑や土地を管理しているわけではないとしている。市のほかの部署に照会しても、市が管理または支援しているわけではないというのが回答だった。
 写真をご覧いただきたい。石碑のそばには廃棄された木製の納屋のようなものや廃材が放置されている。傾いている物置などが雑然と捨てられている。石碑の周りには石碑の建立場所を示す4体の石が埋められているが、枯れ枝や一部のゴミはその領域内に入り込み、石碑本体に接してしまっている。
 明治天皇の行幸碑であることを知っている人々にとっては、許しがたい無礼な扱いであると言えるであろうし、稲毛駅のすぐそばの街中としては極めて残念な光景であることは間違いないだろう。
 「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)」によれば、「廃棄物の処理はたとえ不法投棄のごみであっても地主にその撤去の責任がある」と定められている。
 市道上のゴミステーションに不法に捨てられたごみは市が回収することがあっても、マンションのごみ置き場にほかの住人が粗大ごみを捨てていった場合、管理組合が費用を負担して処分しなければならないのはそのためだ。だから管理を厳しくせざるを得ない。 
 この石碑のごみの撤去も地主が行わなければならないが、この土地はもともと地域の所有地であり、明治時代の86名の共有名義になったままであることから、市に協力を要請しても、私有地である以上、行幸碑の敷地であるとしても、市がゴミの撤去に乗り出すことは考えにくいところだ。

 地権者特定は困難
 江戸時代に成立した下総国検見川村、畑村、稲毛村は、明治時代になって葛飾県に所属し、のちに印旛県と統合され、印旛県が木更津県と合併して千葉県となったが、明治22年にこの3村が合併して一つの千葉郡検見川村が誕生、明治24年に町制施行により千葉郡検見川町となり、昭和12年2月11日に千葉市に編入されて「千葉市稲毛」になるまで、稲毛は「検見川村稲毛」、「検見川町稲毛」であった。石碑の裏面に「ケミ川 小川忠蔵 刺」と彫られているのはその名残であって、現在の稲毛駅界隈も当時は検見川の一部であったことがうかがわれる。
 登記制度ができる以前の古い土地台帳によると、石碑がある「稲毛東三丁目」は、明治時代の字が「上穴川」だったことがわかる。
 その土地台帳のころから石碑のある土地の地目は「原野」であり、当初の所有者の記載は「村中持」(むらじゅうもち。地域、部落の財産であることを表す)から86名の共有名義に所有者が変更され、それが現在の登記簿にそのまま引き継がれている。
 名前だけが86名分記載されているだけで住所の記載はないから本人の特定が困難であり、そこから現在の正式な相続人を探し出すのは不可能としか言いようがなく、地権者の特定が困難である以上、法律の定めどおりに地権者に撤去を求めることはできず、関係者は困惑している。
 本紙は、様々な問題を内包しているこの案件に取り組み、数回にわたり連載でこの問題を取り上げていきたい。また、取材を進める中で解決法を探ることができればと願っている。【取材 武田弥太郎】

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関東最大級 バラの名所 京成バラ園
ピーク到来で春一色に
 関東最大級のバラの名所、京成バラ園は、年間で最もバラが咲くバラのピーク 到来している。6月13日(日)までの期間、春のシーズンイベント「スプリングフェスティバルIt's so in Bloom!」を開催中。
 今回の京成バラ園はバラの開花時期に先駆けて、ゴールデンウィーク期間から春の草花の共演をかわきりにスタートする。
 また、5月の中旬からは例年通り1千6百品種1万株と関東屈指のバラ数が咲き誇り、まさにガーデンは春一色に。
 直径6メートルの大型アート作品が登場する「香りと光のアート空間」や、春の草花を楽しむことができる「7つのミニガーデン」など、様々な催しによって、春の花々が咲く開放感あふれるローズガーデンを楽しめる。
【会場アクセス】
(1)JR総武線・武蔵野線
 西船橋駅で東葉高速鉄道(東京メトロ東西線直通)に乗り換え、八千代緑が丘駅下車。
徒歩15分または東洋バス八千代医療センター行「京成バラ園」下車。
(2)京成本線 
 八千代台駅下車。西口より東洋バス、八千代緑が丘駅経由八千代中央駅行または八千代緑が丘駅経由八千代医療センター行き「京成バラ園」下車。
※駐車場700台(受付で駐車無料券を配布)
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