150,000部発行
2004年8月6日
通巻第95号
年間郵送購読料3,000円
稲毛新聞
 発行責任者/佐藤 正成  発行/稲毛新聞社 〒263-0043千葉市稲毛区小仲台2-5-2 TEL043-256-4414(代)FAX043-256-4494
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星霜録
「成住壊空」という仏教用語がある。宇宙森羅万象の生命や物体がいったん生成されたものは成熟期を迎えやがて破壊され、空になるという普遍の法則だ。人間も生まれると必ず死ぬ。すべての動植物もまた同様である▼地球が誕生してから45億年経過、人類は5千年しか経っていない。人間の一生は寿命が延びたと言っても百年足らず。懸命に働けるのは僅か40〜50年だ。宇宙から見ればなんと小さく、はかない生命か▼人間は贅沢な暮らしをするために地球の資源を消耗し、自ら生きる環境をも破壊、いつか滅亡する時がくる。贅沢すればするほどが人類の寿命を縮めることになる▼今一番問題視されているのがオゾン層の破壊である。温暖化による異常気象、森林破壊、砂漠化、酸性雨の影響で生態系が狂って海や陸の食糧資源が枯渇することも考えられる▼ある学説によれば2012年12月23日、地球は宇宙のポトムベルトに突入する。この時にオゾン層の大破壊が起こると予測している。排ガスや核兵器の比ではない。今各地で起きている猛暑や水害はその前兆でまだまだ恐ろしい災害が発生する▼万物の霊長である人間の心が変われば環境も変わる。人類の危機を救うためには人間の欲得≠抑制することが必要だ。(正)

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千葉の歴史検証シリーズ24 
成田国際空港「血と涙の歴史」 2
なぜ三里塚になった?今も解けないナゾ
県や地元に予告なしで決定
  1965年(昭和40年)11月、当時の佐藤内閣は関係閣僚懇談会で、新しい国際空港を富里村(当時)に建設することを内定した。県や地元に何の連絡も予告もなく、まさに寝耳に水≠ニ言っていい決定だった。当時の川上副知事によれば「現地は驚天、大混乱、激昂その極に達した」と伝えられている。
 いかに、この決定が県をはじめ、現地を憤激させたか日を追って見てみよう。
 11月25日、富里村・八街町議会、反対を決議。12月21日、酒々井町議会、空港絶対反対を決議。12月24日、芝山町議会、新空港反対決議。翌41年2月7日、空港反対デモ1500人県庁正面入口を破壊して乱入。15日、自民党県議会総会、返上の多数意見でまとまる。
ここで注目していただきたいのは、この段階では富里も唐突だったが、まして三里塚などは全くあがっていなかったことだ。
政府は事態が急速に不利に展開すると見るや、昭和41年3月に自民党の新東京国際空港推進本部が1.閣僚協議会の決定にこだわらず、富里問題を根本的に検討する。2.富里以外の候補地問題についても検討すると態度を変えた。
 少し事態の展開をもとに戻そう。なぜ新しい国際空港が必要になったかという、根本命題を知っておかねばならない。
 新国際空港の必要性は、1961年(昭和36年)頃から将来、羽田空港だけでは国際便の増加に対応できないという予測があり、首都圏に第二の飛行場を建設することが政府の切実な課題となっていた。
 当時は羽田空港が日本で唯一の国際空港だったが、10年後には旅客貨物とも受容能力が限界に達すると見られ、それを受けて運輸省(当時)は立地場所を特定せずに「新東京国際空港建設」の方針を発表していた。
 どこに新空港を建設するか、これは地理的・空域的な建設条件だけでなく、大きな利権問題も絡むことになる。
 成田空港建設によって生じた数々の悲劇をよそに、この建設には隠れたところで利権屋などが暗躍して、長い期間にわたって複雑な展開を見せることになる。
 どこに建設するかという根本問題で、ふらふらするのだから、まとまる話が一度決まっては壊れるという連続になってしまう。

知事も知らなかった
 ここで当時、県知事としてこの問題に苦労した友納武人氏の著書「疾風怒涛」の中で知事すら知らなかった≠ニいう事実を記している。これが成田問題の根幹に触れる重要なポイントである。友納武人氏の著書の一部を次に抜粋して紹介しよう。
 「昭和38年、私が知事に就任して間もない7月、川島副総裁からの連絡で新空港問題について、綾部運輸大臣・河野建設大臣と千葉県知事の四者会談を行いたいので来てほしいとのこと。これが空港問題の始まりであった。さて第一回の四者会談においては協議の結果、全員異議なく新空港を東京湾上の海上に設置することに決め、次回までに羽田空港の拡張や浦安沖・木更津沖などに建設を検討することになって終わった」。

海上案が陸上に変わる
 この海上建設方針がたった一カ月でコロリと変わる。引き続き友納氏の文を引用させていただく。 
 「8月27日に東京麻布狸穴にある建設省分館で第二回目の四者会談が行われたが、その冒頭で綾部氏が『前回は候補地を東京湾上に設けるということで合意したが、その後検討の結果、千葉県の北総台地と霞ケ浦を候補地に加えたい』と発言したので、会談は冒頭から荒れ模様となった」と記している。
 なぜ大荒れとなったのか、次号で経過を明らかにするが、ここで前もって触れておきたいのは、空港建設が大きな利権の対象だったことと、さらに驚くことには空港問題は当時まだ検討段階だった東京湾横断道路とリンクして考えられていたからである。【つづく】

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学校物語 77 千葉市立みつわ台中学校
愛の声かけ運動で明るく爽やかなあいさつ
 「千葉市立みつわ台中学校」は昭和52年4月に創立。各学年5クラスずつと養育学級1クラス、全校553人。教育目標に「心身ともに健康で人間性豊かな生徒の育成」を掲げ、「心豊かで思いやりのある生徒」「自ら考え正しく判断できる生徒」「心身ともに健康な生徒」の育成に取組んでいる。
 4年前、「人間関係づくりの基本はあいさつから」と考えた当時の教頭先生と育成委員が中心になって「愛の声かけ運動」が始まり、民生委員やPTAの役員や生徒会の役員が毎朝、通学路や学校の門に立ち、登校してくる生徒たちと元気にあいさつを交わしている。
 部活動では昨年合唱部は関東大会で金賞、女子バレーボール部は市内中学校総合体育大会で優勝、女子ソフトボール部は市内中学校新人大会で優勝、サッカー部は千葉県中学校新人大会で優勝、水泳の個人種目で入賞する大活躍している。
 また、理科の研究でも「千葉県科学論文展覧会」で女子生徒3人が優良賞に輝いた。
3年生の修学旅行は福島と山形への旅。紅花染めや藁細工、そば打ち、りんごの摘花作業、アスパラ収穫作業などを体験、有意義な時間を過ごした。 6月の体育祭のフィナーレは、3年生全員で踊る「みっ中ソーラン」。真っ赤な「はっぴ」は保護者の手作り200着。かっこいいはっぴを翻して躍動感あふれる素晴らしい踊りを披露した。
 7月には同校初めての2日間の職場体験を実施した。保育園や老人ホーム、書店、コンビニ、レストラン、電気店など近隣の職場で2年生が仕事を体験した。同校では今年度から、校長を始めとして十数人の教師で作る「研究推進委員会」で、人間性豊かな生徒の育成を目指して「コミュニケーション能力の育成」をテーマとした研究に取組んでいる。互いの立場を理解する態度や思いやりの気持ちが生まれることを期待して研究が進められている。(取材・浦野美智子)

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市民ガイド
千葉市美術館
日本の版画1931-1940棟方志功登場=本展は約300点の作品を集め1931年から1940年の日本版画を概観、版画にとってこの時代がいかなるものであったか検証する。(会期中展示入れ替えがあります)
▼会期・8月31日(火)〜10月3日(日)*月曜休館、月曜が祝日の場合は次の日▼開館時間・10:00〜18:00(金曜は20:00まで)▼入館料・一般800円(640円)大・高生560円(450円)中・小生240円(200円)*カッコ内は前売、団体料金▼問い合せ・Tel.221-2311(中央区中央3-10-8千葉市美術館)

夏休み!警察「ふれあい」フェスタ〜現行警察法施行50周年記念〜
▼日時・8月20日(金)〜22日(日)10:00〜20:00(22日は18:00まで)▼場所・そごう千葉店(8階大催会場ほか)▼主なイベント・こども警察官制服を試着して記念撮影。パトカー、白バイ、捜査用車両の乗車体験。・こども免許証・鑑識体験・警察犬訓練・千葉県警察の歴史など。くわしいことは県警ホームページ「ポリスネット・千葉」http://www.police.pref.chiba.jp/をご覧下さい。問い合せ・Tel.227-9131内線2173・2174(千葉県警察本部広報県民課)

介護川柳コンテスト(募集)
介護予防の専門商品販売の「ユー・ディー・ケー(株)」が介護の現場で思わず心が和む川柳を大募集(テーマ・笑い)▼最優秀賞・JTB旅行券(5万円)1名▼優秀賞・ユー・ディー・ケー社介護商品券(1万円)5名▼選者・川柳大学 杉山昌善先生▼応募方法・官製ハガキに作品に作品と住所・氏名(ふりがな)・性別・年齢・職業・電話番号を明記のうえ下記まで応募してください。〒170-0013東京都豊島区東池袋1-25-14ユー・ディー・ケー(株)川柳(稲毛新聞)係▼8月31日必着▼発表・10月初旬にユー・ディー・ケー社発行の通販誌「グラファージ」誌上にて掲載発表の予定▼問い合せ・Tel.03-5679-5202(株)ピーアールセンター(肥後)

「アフガン零年」映画上映会
▼9月4日(土)午後6時30分▼千葉市生涯学習センター・ホール▼料金・一般1000円、中学生以下500円▼問合せ090−3145−7559(多賀)▼主催「シビックアクション千葉」*全席自由・先着280人 

ベイサイドジャズ2004千葉
▼9月3日(金)18:30開演
▼会場・千葉市文化センター・アートホール▼出演・大原保人カルテット、ウイリー沖山(ヴォーカル)、弘田三枝子(ヴォーカル)
▼入場料・前売:5000円(当日:5500円)◎ジャズストリート▼9月4日(土)15:00〜21:00▼9月5日(日)14:00〜20:00▼会場千葉駅周辺のホール・ライブハウス・ホテル等▼出演・ミッキー・カーチス、大原保人スーパージャズトリオ、五十嵐はるみ他▼入場料・入場自由のパスポートチケット    4日券、5日券▼前売:4000円(当日:5000円・各日券は、当日1日限り有効。飲食代・駐車場代は別料金)▼問合せ「財団法人・千葉市文化振興財団」Tel.043−221−2411

無料インターネットセミナー
▼入門コース・幕張会場(NTT幕張:JR海浜幕張駅10分)1.9月2日(木)20名▼応用コース・幕張会場3.9月9日(木)4.9月16日(木)のいずれかの1日各20名☆時間はいずれも午後1時30分〜4時30分・受講料無料▼希望者は8月20日(金)迄に希望のコース番号、会場、氏名、郵便番号、住所、電話番号、年齢、職業を記入し、ハガキで〒261-7115千葉市美浜区中瀬2-6WBGマリブイースト15F(社)千葉県情報サービス産業協会「インターネットセミナー」C係まで▼応募多数の場合は抽選・受講者には8月27日(金)までに連絡▼問い合わせ・Tel.212-2755

カルチャーセンター稲毛
生徒・教室利用者募集!
会議・研修会にもどうぞ。メイク教室、ステンドグラス、マミフラワーデザイン、イラストレーション、パッチワーク、キルト、油絵、書道、ろう造花、手書き染め等。問合せはC244・3989【設計士の住い塾】家ができるまでのプランニングから業者選び、資金計画まで▼日時8月28日シ午後1時〜3時▼問い合せ・アイム設計C244・3989

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今月の人
千葉市心身障害者ワークホーム連絡会長 花澤幸三さん 53歳
障害者が地域の中で普通に暮らせる街づくりが大切
様々な福祉活動を展開している花澤幸三さんは千葉市中央区在住。学生時代、奨学金で学んだことがきっかけで恩返しの気持ちで社会福祉活動に関わった。食材関係の会社に勤務後、昭和50年に、事業所の労務管理や経営管理を一手に引き受ける会社「花由グループ」を設立。障害を持つ人たちを雇用。12年ほど前に小規模通所授産施設「青い空」を立ち上げた。様々な障害を持つ人たちが作業に励んでいる。「淋しい時もつらい時も誰の上にも青い空がある。広い青空のように限りない夢を持ちたいという願いを込めた」と花澤さん。平成11年NPO法人「樹の実会」の理事長、平成13年には社会福祉法人「樹の実会」の理事長に就任。「樹の実会」は市内に住み雇用困難な人を対象にした福祉施設で、障害の程度と適正に応じて作業・訓練等を行い、社会参加・自立促進を図る。お弁当の詰込み作業等の仕事・機能訓練等を行う他、デイサービス等の介護支援も行っている。
「千葉市心身障害者ワークホーム連絡会」は約12年前に結成された組織。障害を持った人を身近な地域で支援する自主運営の小規模作業所。約300人の障害者が市内42ヵ所のワークホームで活動している。ワークホームの発展と相互の交流・親睦を図り諸問題解決を目指して同連絡会が作られた。
 花澤さんは平成5年に入会して活動にかかわり昨年、会長に就任した。平成10年から同会主催で、市民にワークホームを知ってもらい、障害者の親睦を図る目的で「ワークホームまつり」を開催している。今年も7月24日に千葉ポートアリーナで「第7回ワークホームまつり」を開催、40ヵ所のワークホームが参加した。囲碁が趣味だという花澤さんは「ワークホームまつりは友人を作る場・新しい自分を発見する場・自立の場であって欲しい。"障害者を助けてやっている・与えてやっている"等の考え方はおかしい。障害者も自分で出来る事は自分でやり、私たちは障害者の視点に立ち障害者が満足できる支援を行うことが大切。地域では障害者と健常者が協力し合い、人間として自然な生活が出来る社会が理想。福祉施設存続のために、行政には、安心・安全・安定した運営に協力して欲しい。障害者でも仕事を持ち経済的に自立することは可能だと思う。自立を支援をしたい」と語った。
【取材・浦野美智子】

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短編連載「人生うらおもて」 第6話
奥様は調香師=パフューマー  又木 太郎
夫の背広から匂う焼肉のタレについて良子はなるべく気にしないことにした。しかし営業部長という職業柄、背広は5〜6日で着替えさせているが、クリーニングした日にも焼肉のタレの匂いをさせて帰宅することが多くなった。
 「そうだったのか。何でもっと早く気がつかなかったんだろう。洋一はやはり浮気をしていたんだわ。相手はあの女に違いない。弘美っていったかしら…あの女が焼肉店を、そのまま女手一つでやっているなんて知らなかった」
 良子が夫が浮気していると直感したのは、一緒に匂ったメンソール入りの煙草の匂いからだった。
 洋一は3年前まで、都心に近いマンションに住んでいた。部長に昇進したのを機会に現在の戸建てを購入した。そのマンションにいた頃、自治会の役員をしていて、いつの間にか役員仲間の一人に金山という焼肉店を経営している在日韓国人がいて親しくしていた。
 ここへ移る1年前に金山さんは亡くなったが、奥さんは弘美とい名前で、ご主人が亡くなってから、女手一つで店を続けていた。自治会の役員の頃から洋一は弘美と親しくしていた。その時、弘美はメンソール入りの煙草を吸っていた。今まで何度となくしてきた良子の質問に「ああ、金山さんとこの焼肉店にちょくちょく行くんでね。あそこの奥さんもご主人を亡くしてから大変なようだから…」で話は済む。
 「焼肉なんか食べてないよ」という洋一の反応に弘美との隠れた交際を問わず語りに白状しているようなものだと良子は思った。
 良子は自分の異常な臭覚の鋭さに不幸を覚えた。だが焼肉と弘美を結びつけたところで、夫が不倫をしているという証拠にはならない。いろいろな相談を受けて解決してきた調査会社の宮崎所長だが「焼肉の匂いと浮気」というクイズまがいの相談に興味を持ち自ら手掛けることにした。
 良子の「鼻」の威力は絶大だった。弘美が夫を亡くしてから、何かと相談にのってやったり、仕事上得意先を接待する時には弘美の店を使うようにしているうちに洋一と弘美の間に男女の関係≠ェ生じていたことが分かった。しかし、火遊び£度だった。それに弘美は近く店を閉めて亡夫の故郷韓国のソウルに行くことになっていた。
 夫婦の間は『元のサヤ』に戻ったが、焼肉の匂いを否定してきた洋一は、良子の鼻の威力に降参した。一方、良子は自分の臭覚を呪う気分になる時がある。宮崎所長は良子に耳鼻科の病院を紹介して、良子の『鼻』の過敏症の徹底的な治療に協力している。(おわり)
(株)愛晃リサーチの調査記録を参考にしたノンフィクションです 。

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