150,000部発行
2005年10月6日
通巻第109号
年間郵送購読料3,000円
稲毛新聞
 発行責任者/佐藤 正成  発行/稲毛新聞社 〒263-0043千葉市稲毛区小仲台2-5-2 TEL043-256-4414(代)FAX043-256-4494
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星霜録
 昭和53年に県が26%、千葉市26%出資、100億円の資本金で第三セクターとして発足した「千葉都市モノレール(株)」。バブル初期の昭和63年3月に、スポーツセンター〜千城台区間に懸垂型モノレールが誕生した。その後、スポーツセンターから千葉駅まで2号線として開通した。当時千葉駅前ではそごうデパートの建設工事が遅れ、仮駅舎に23億円投入、デパートの完成を待った▼当初の計画はそごうを通過するのではなく、千葉駅北口から市役所方面に直進する予定だった。そごうは誘客のため駅ホームをデパート内に設置することを主張。政治家を動かし功を奏した。これが原因で千葉市はJRに250億円の損害金を支払うハメになった▼平成7年に1号線の千葉みなと〜千葉駅間が開通した。本来のモノレールの軌道は、そのまま亥鼻から千葉大附属病院〜星久喜まで延長する計画だった。ところが千葉大医学部の猛反対で、やむなく現在の県庁前へと路線計画を変更、無駄な工事をした▼丸山工作氏が千葉大学長に就任したとたんに、モノレールを当初の計画通り千葉大附属病院に変更して欲しいと県や千葉市に申し入れた。すでに時遅く、現在の県庁前乗り入れ計画が決定した後だった▼当初の計画通り進めていたらこんなに赤字が膨らまなかったであろう。利権がらみで当初計画をくるくる変え赤字を増大させた県にも大きな責任がある。千葉市と同額出資の県が途中で逃げ出すのはあまりにも卑怯だ。(正)

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千葉の歴史検証シリーズ 38 秘話・千葉市動物公園物語 3
他人サマ#Cせだった?動物集め
千葉市動物公園建設までの最大の疑問は、動物園なのに肝心の動物をどうやって集めるかという点を、当初は市の担当者が真剣に考えていなかったフシがみられた点である。もっともこれは、あながち根拠のないことではなかった。
 当時の慣習として、どこかの県で動物園を造ることになると、他のすでに動物園を持っている県から、動物を寄贈してくれるということがあった。
 しかし、これでは、サルとかシカとか平凡な動物しか集まらない。開園後、市も苦しいフトコロ≠ゥら動物集めに努力したが、それでも後に説明するように、宍倉清蔵の大車輪≠フ活躍がなかったら、とても今のような豊富な動物を持つ動物園になっていなかったろう。なぜ、動物園建設と動物集めを平行してやれなかったか、その背景を説明しよう。
 昭和45年9月に千葉市議会に「千葉動物園設置要望」が出され、46年に「動物公園協議会」が設置されたが、動物公園建設の基礎となる計画が盛り込まれたのは、それから実に10年以上も経っての、昭和57年度から発足した「千葉市第3次5カ年計画」で動物園建設が重点政策として位置付けられてからだった。
 2度にわたるオイルショックが、大きなダメージになったのだが、逆にトントン拍子に計画が進んでいたら、今度は動物集めには、えらい苦労をしたに違いない。しかし、こうした中にあって、市長になっていた松井旭は、地道に、しかし着実に動物園の基礎作りを続けていた。
 当時、動物園は施設・内容など全般にわたって、東は上野動物園、西は神戸動物園と評価が定着していた。松井は自治省時代、下関市に出向していた時期があった。その時、松井が主導して造ったのは水族館だった。これは県民に喜ばれ、開館から暫くの間は人気上々だった。しかし、後がいけなかった。新しい種類の魚を入れるなど、アフターケアをしなかったため、経営難に追い込まれるという苦い経験をしている。
 その経験が千葉市動物公園に生かされた。なかなか建設の軌道に乗らない動物園を、何としても造り上げたい。そのため先輩格≠フ神戸王子動物園の運営方法などを勉強させるため、市の関係部局の幹部たちを神戸動物園の見学に行かせた。
 東京に上野動物園があり、神奈川に横浜動物園があるのに、あえて神戸まで行かせたのは、各所の動物園のいいところ≠、すべて吸収して、よそに負けない動物園を造りたいという、松井の意欲の表われでもあった。
 神戸王子動物園見学の収穫の一つは、神戸には動物園で収益を挙げようとする認識がなかったことだ。動物園で利益を上げようとすると、ムリが生じる。赤字にならなければよし≠ニしなければならない。
 松井は市長時代、市都心の整備、千葉港地区の再開発、多くの建物の建設など、その市政運営の重点がハード面に片寄っていたと見られがちだが、動物園建設のように、市民生活の娯楽≠フ面からも評価してあげるべきだろう。
 さて、いよいよ千葉市動物公園の主役≠フ一人、宍倉清蔵市議会議員の登場≠ナある。今まで紹介してきた以外にも、いろいろ興味ある裏話≠ェあるが、それは割愛するとして、動物園を造ることになったのだから、すでに動物についての手配≠ヘ、なされていたと誰しも思うだろう。
 ところが、先に書いたように、当初千葉市は、飼育する動物は国内の動物園のある他県からいただいて♀J園しようと考えていたフシがあった。事実、当時はどこかの県が動物園を造ると、国内のすでに動物園を持っているところから、動物が寄贈≠ウれるという慣習があった。こうして他県の好意と、市予算のやりくりで、サル・オランウータンなど定番≠フほか、フタコブラクダ・ハシビロコーなど子供の喜ぶ動物を集めてスタートしたが、もっと子供が喜び、珍しい動物を=B宍倉清蔵の東奔西走の活躍が始まった。(つづく)

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学校物語 91 千葉市立末広中学校
総合学習で生命の尊さを学ぶ
 中央区末広の住宅街にある「千葉市立末広中学校」は、昭和22年に「千葉市立第二中学校」として創立。昭和26年に現在の校名に改称した。まもなく創立60周年を迎える伝統校。教育目標に「知恵を磨き、心身ともに健康な生徒の育成」を掲げ、「自ら課題を見つけ主体的に学ぶ生徒」「情操豊かで思いやりと礼節のある生徒」「心身ともに逞しく活力のある生徒」の育成に取組んでいる。現在全校220人の生徒が在籍している。教育活動の特色の一つに、2年生を主体にした「総合的な学習の時間」に「生命の学習」として、「生命の尊さを学び、豊かな母性・父性の育成を図り、育児の大変さ・大切さを知る」ことを目的に、毎年秋頃に、妊婦さんに来てもらい、お腹に触れて胎動を実感させてもらったり、実際に赤ん坊を抱っこしたり、保護者に生徒の誕生時の様子や名前の由来などを手紙に書いてもらって生徒が返事を書いたりする他、保育所を訪問したり、男性教師と養護教諭の育児体験や助産師さんの仕事体験のお話を聞くなどの体験実習も行っている。
 これらの実習を通じて、自分が生まれたことに対して感謝の気持ちを抱いたり、親になるということはどういう事なのかを考えたり、命の尊さや育児の大変さを学んでいる。
 さらに、今年度から初めて、2年生が職場体験を取り入れた。来年の1月、2日間から3日間、近隣のお店や事業所などで仕事を行う。また、毎年6月と11月の年2回実施している「クリーン作戦」では、保護者や地域の人たちの協力を得て、学校周辺の公園清掃を実施。今年9月の体育祭では、小・中学校合同地区別対抗リレー競技を行った。11月の文化祭では、生徒の学芸発表や近隣の寒川小学校の児童たちによる合唱や合奏の発表を行う他、地域の公民館でサークル活動をしている人たちに太巻き寿司の作り方や華道、茶道を指導してもらったり、近くにある武道館で弓道を指導してもらうなど、地域の人たちと一緒にユニークで楽しい活動を行っている。伝統と歴史のある街であるため、地域の人たち愛着が強く、学校行事などに惜しみない協力を行っている。(取材・浦野美智子)

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市民ガイド
千葉市美術館10周年記念
「ミラノ展〜都市の芸術と歴史〜」ルネサンスの名画、近現代美術まで幅広い作品を展示。同時開催「江戸絵画のたのしみ」▼会期/10月25日(火)〜12月4日(日)10:00〜18:00(金曜日は20:00まで。月曜休館)▼会場/千葉市美術館7階展示室▼入場料/一般1000円(800)、大高生700円(560)、小中生無料*カッコ内前売り及び団体▼問合せ C221-2311

千葉大学公開講座
「ものづくりの楽しさ」▼日時/11月12日(土)、19(土)13:30〜16:40▼会場/千葉大学工学部15号棟110講義室・2号棟102講義室(西千葉キャンパス)▼定員/50名(無料)▼応募方法/ハガキ・FAXに、氏名・住所・電話番号・参加希望日を明記の上、下記申込先へ。10月20日(木)締切り▼申込先/〒263-8522 千葉市稲毛区弥生町1番33号 千葉大学工学部教務係▼C290-3055、FAX290-3076

環境シンポジウム千葉会議
5つの分科会とワーキンググループの活動を、市民・大学・企業・行政の協働により運営、開催▼テーマ「もう待てない!ストップ温暖化−千葉からアクションを」▼全体会/11月13日、10:00〜15:00▼会場/千葉大学西千葉地区総合校舎▼参加費/500円▼問合せ/環境シンポジウム千葉会議実行委員C047-336-3785

海ほたる「フォトコンテスト」
「わたしと愛犬」をテーマにした写真コンテストを開催。プロ・アマ問わず「愛する家族の一員」と感じる愛犬との関わりを表現した作品を募集中▼最優秀賞1名=旅行券5万円分、優秀賞=旅行券3万円分、海ほたる賞=海ほたるグッズ▼募集期間/11月30日(水)当日必着▼発表/12月17日(土)▼応募方法/住所・氏名・年齢・職業・電話番号・メールアドレス・作品のタイトル・写真に対するコメント(50字以内)を明記の上、愛犬の写真(紙焼き、キャビネサイズ120o×165o)を下記に郵送▼応募先/〒102-8551 東京都千代田区紀尾井町4-1 協同SPS内 海ほたるプロモーション事務局「マイわんちゃん係」TC・FAX03-5212-6840

ギャラリー古島
1.「佐竹康宏〜木と轆轤と漆展〜」▼10月7日(金)〜17日(月)10:30〜18:30(最終日17:00まで。13日(木)休廊)2.「生活の中のキルト展」▼10月22日(土)〜24日(月)10:30〜17:00(最終日16:00)3.「シルバーアクセサリー2人展」▼10月28日(金)〜11月2日(水)10:30〜18:30(最終日17:00)▼会場・問合せ/ギャラリー古島・C243-3313

たすけあい美浜5周年記念
「第6回 福祉講演会とチャリティーコンサート」▼10月30日(日)1.講演会:地域福祉計画の策定状況と課題 14:00〜15:00 2.ジャズコンサート15:10〜16:30 出演:千葉スイートサウンドジャズオーケストラ▼場所/高洲コミュニティーセンター3階ホール▼入場無料▼問合せ・申込/たすけあい美浜・C277-1230

県立桜が丘養護学校「桜翔祭」
▼日時・11月5日(土)9:40〜14:40▼催し物・小学部:ゲーム・中学部:学習発表・高等部:作業作品の頒布などなど、ぜひ来て下さい。とっても楽しいですよ〜!▼問い合せC231-1449FAX231-3069

利用者募集
知的障害をお持ちで在宅の方、簡単な作業を一緒にやりませんか!社会福祉法人つどい「小規模通所授産施設あやめ」▼申込、連絡先・C252-3810

インターネットセミナー
▼基礎コース=1.11月1日(火)、応用コース=3.11月8日(火)、4.15日(火)、5.22日(火)から1日。いずれも時間は13:30〜16:30、受講料無料。▼HP作成コース= 9.11月29日(火)、 10.12月6日(火)から1日、10:30〜16:30、受講料1000円▼千葉会場(JR千葉駅5分)▼希望者は10月19日(水)までに希望のコース番号、会場、氏名、〒住所、電話番号、年齢、職業を記入し、ハガキで▼申込・問合せ/〒261-7115 美浜区中瀬2-6WBGマリブイースト15F(社)千葉県情報サービス産業協会「インターネットセミナー」E係。C212-2755

話し方教室・生徒募集!
▼期間/10月〜18年3月、昼=第1、3木曜 15:00〜17:00、夜=第1、3火曜 18:30〜20:30▼場所/千葉中央コミュニティーセンター▼月謝/1000円、テキスト1000円▼申込/千葉話し方友の会(足利)C232-5042

義太夫三人娘ニューフェース
▼場所・神田外語大ミレニアムハウス「八風居」▼日時・10月11日(火)17:30〜19:20▼参加費1000円▼出し物・「三十三間堂棟由来」他▼出演・竹本綾之助、竹本土佐子など▼連絡先・C273-2984(ミレニアムハウス館長室)

譲ります
ノートパソコンウインドウズXP搭載を34800円で。家庭からの不用品です▼連絡先・090-7491-0783

カルチャーセンター稲毛 生徒・教室利用者募集!
会議・研修会にもどうぞ。ステンドグラス、マミフラワーデザイン、イラストレーション、パッチワーク、キルト、油絵、書道、ろう造花、手書き染め等。問い合せはC244・3989【設計士の住い塾】家ができるまでのプランニングから業者選び、資金計画まで▼日時・10月29日シ午後1時〜3時▼問い合せ・アイム設計C244・3989

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今月の人
フクダ電子(株)代表取締役 福田 孝太郎さん(60)
蘇我のジェフ千葉の本拠地 フクダ電子アリーナ(フクアリ)と命名した
 フクダ電子株式会社は1935年に国産第1号の心電計を開発した福田孝氏(先代社長)が1939年に福田特殊医療電気製作所として創業した医療機器専業メーカーである。同社の製品は、日本全国の医療機関に利用され、世界中に「心電計のフクダ」として広く知られている。最近は、生体検査から治療装置、在宅医療、救急救命などの幅広い医療領域で事業を展開している優良企業である。
 先月号で報じたように、サッカーのユナイテッドジェフ市原・千葉の本拠地になる千葉市蘇我球技場の命名権は「フクダ電子(株)」が千葉市と協定を結び、正式名称を「フクダ電子アリーナ」(略称・フクアリ)と決定した。 フクダ電子(株)代表取締役福田孝太郎さんは命名権獲得のいきさつについて、「当社は医療機器の専門メーカーとして医療機関には良く知られているが、一般には知名度が低い。会社のイメージアップと、企業の利益を人々の健康維持と促進のために還元したいという発想のもと命名権を取得しました。千葉を選んだ理由は、白井市に工場があり、創業者は千葉県の印西の出身であること。さらに、私の母は千葉市の蘇我で育ったこともあり、ゆかりのふるさとに恩返しの気持ちがありました」と語る。
 スポーツは健康でなければできない。人間は健康で暮らせることが幸福である。フクダ電子アリーナの略称がフクアリ≠ニ言うのは、選手やサッカーファンも幸福になってもらいたいという願いが込められている。
 蘇我の競技施設を「フクダ電子アリーナ」と命名したことにより、フクダ電子は今年度は3千万円、来年度以降5年間にわたり、7千万円から1億2千万円を千葉市に支払うことになる。
 フクダ電子は、開催される各ゲームにつきフクダシート≠ニして年間を通じて1試合100席を市民に無償で提供するほか、わが国初の同社心電計やAED(自動体外式除細動器)をアリーナ通路内に100メートル間隔で11台設置し、医療機器メーカーならではのファンや選手の万が一に備えた救急体制を図っている。
 「いよいよ今月16日(日)には、こけら落としの試合としてジェフ千葉と横浜Fマリノス戦いが予定されています。市民の皆様には、是非フクアリ≠ノ足を運んでいただきたと願っています」と福田社長は語った。(S)

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