150,000部発行
2005年3月8日
通巻第102号
年間郵送購読料3,000円
稲毛新聞
 発行責任者/佐藤 正成  発行/稲毛新聞社 〒263-0043千葉市稲毛区小仲台2-5-2 TEL043-256-4414(代)FAX043-256-4494
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陰の知事≠ニさえ言われる特別秘書
本紙の取材も無視し続けた山本美和氏
 堂本暁子氏が千葉県知事に当選して以来、本紙の堂本知事に取材申込みを4年間も無視し続けてきたのは堂本知事の特別秘書山本美和氏(37歳)である。
 本紙は堂本県政について政策や課題、問題点を聞いて広く市民に知らせたいと考え、取材申込みをしてきた。知事秘書室を通じて再三お願いしてきたが、とうとう取材が実現できず、13日の知事選挙を迎えた。
 何故に取材させてくれなかったのか。知事秘書室のコメントでは、山本美和特別秘書が間に立って堂本知事とのパイプ役をしており、特別秘書の許可がなければ取材できないとのことであった。その後、1回だけ山本氏から電話をいただき、取材のお願いをしたが「知事は忙しいので日程の調整ができない」という断りの返事でおしまい。
 その後も、三番瀬問題や千葉都市モノレール、企業庁廃止、千葉の野菜を1億円も使ってテレビCMの件、観光政策等で観光バスが乗り入れられない九十九里波乗り道路など聞きたいことがたくさんあったが、山本特別秘書は取材に応じさせなかった。堂本氏が県内を対話行脚に夢中になり時間をつくれなかったのだろう。当時は県庁内でも知事の決裁書類が山ほど溜まり、困ったものだと県庁幹部職員は嘆いていたという。
 山本美和氏は堂本氏が国会議員時代に公設秘書となり、知事に当選してから特別秘書になっているが正体は謎?とされている。
 本紙の調査では東京都杉並区梅里の自宅に離婚した元国会議員K秘書(55歳)と結婚しないで同居。堂本知事を支える陰の知事と言われている人物である。

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島田、今村の両氏出馬に意欲
市長選候補の予想顔ぶれ
擁立に頭抱える民主、共産は模索中
今月13日は千葉県知事選挙の投票日。現職の堂本暁子氏、新人の森田健作氏と山田安太郎氏の3人の候補で争われるが、果たして県民の審判はどう下されるのか注目される。
 知事選が終われば、いよいよ6月の千葉市長選。今のところ市長選の立候補者は、昨年12月に出馬を表明した現職の鶴岡啓一氏一人だが、果たして対抗馬にどんな人がいるだろうか。
 本紙の調査では、民主党が候補選びに難航していると言われ、共産党は独自候補を模索中で人材がなければ擁立を見送ることもあり得るとされている。
 そこで有力視されているのが元助役の島田行信氏。すでに本紙で紹介したように、鶴岡市政に対して具体的な批判と政策をもち、市長選に意欲を示しているので支援者の輪も広がりはじめた。今月末までに現在の公職を退任、市長選に出馬するものと見られる。
 一方、今村敏昭氏は前回の市長選で敗れたが、今回も意欲十分。本紙対談で好感度もアップ。若さとフレッシュさを売り物に市長選候補に名乗り出る日も近い。

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市政だよりを統合充実
経費削減、不人気の区民だよりを廃止
千葉市は4月から「ちば市政だより」の1日号は全市版と区版を統合して発行、毎月5日に発行しているA4判の区版は廃止することにした。
 毎月1日号タブロイド版を4ページ増やして12ページにし、最終面を各区版にする。15日号は8ページで従来通り。区版から全市版に変えることで、公民館やいきいきプラザなどの情報を全市民が知ることができる。また、ページ数が増えるので臨時号を発行する必要がなくなる。さらに、紙質を従来より1割程度軽い紙に変えるとともに、白色度を従来の83%から70%程度に変える。新聞折込のA4判の区版は見つけにくいという問題が解消され、白色度を落とすことで紙面が見やすくなる。この統合による経費削減効果は年間約550万円を見込んでおり、臨時号発行経費(平成15年度実績)で約1千万円も節約できる。【問合せ】広報課Tel.245・5013

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第15回倫理研究フォーラムin千葉
「よみがえるか、家庭〜揺らぐ家族の蘇生に向けて〜」
2月27日(日)、四街道市の四街道文化センターで社団法人・倫理研究所(丸山敏秋理事長)主催による第15回倫理研究フォーラムin千葉」「よみがえるか、家庭〜揺らぐ家族の蘇生に向けて〜」と題した発表会に約1200人が出席、熱心に聞き入った。
 倫理研究所研究局資料部長伊勢田豊さんの主催者挨拶のあと、3人の講師による発表があった。 

 有坂宏一研究員の話
 倫理研究所では、時代に合った生きた実践道≠示すために人としてより良く生きるための筋道の探究や社会問題の解明などの活動を行っている。研究部には1.プロジェクト研究2.個別研究3.実証的研究がある。実証的研究は、会員の倫理体験情報による実験実証から一つ一つを引出し、生活の筋道(生活法則)として打ち出したもの。実証的研究を推進するために会員の体験情報で顕著な倫理体験が見られるものは細密調査≠実施。家庭や職場、会社経営、地域社会、健康問題など、生活の規範の研究を促進するために情報収集に力を入れ、1990年から2003年の間にも子育てや家族、社会生活、経営など総計5373件の倫理体験情報を得て結果は、セミナーや月刊誌などで発表をしている。様々な問題が山積している現代、倫理研究所はあらゆる問題に対してより良い方向性を示せるように今後も調査活動を推進していきたい」と述べた。

世代間連鎖を断つ気づき≠フ重要性(御所園健一研究員)
「親に抱いてもらえなかった子どもは自分の子どもを抱けない。なぐられて育った子どもは自分の子どもをなぐる。過保護で育った子どもは自分の子どもを過保護にする。というように、親からしつけられた通りに子どもを育てることになり、親から引継いだものを変えるのは難しい。この世代間連鎖≠ヘ子や孫になるほど傾向がより強く現れる。自分自身で身に付けたものは変えられるが、変えられないものは世代間連鎖だ。いい子・親思いの子≠ニは親のしつけ・教育・願いに素直な子どもだがいい子≠ニ言われる子どもが危ない。真の素直≠ニは自分に素直≠ニ親に素直≠バランス良くコントロールできる状態のことであり、親に素直だけでは片手落ち。親にとって都合が良い子どもは、自分の思いを表現できず、親に反発できず、不満が怒りに変わり、14〜15歳で引きこもりになったり爆発をして突然変身する。また、親が子どものしつけのためと思って行う暴力は子どもに対する支配だ。連鎖を断ち切るためには、思い出したくない過去や親子関係をもう一度思い出し、未熟な心で結論を出した自分に気づき、気づいた時から次のステップが見えてきて解放されることになり、自分はこのままの自分で良いのだ∞私の子どもはそのままで私の宝物だ≠ニいう真実に気づく」と語った。

家族崩壊が増えている
 このあと、静岡県富士市から出席した主婦の秋山富美子さんが、親からの虐待や自分の子どもの非行など、自身の厳しく困難な人生を倫理研究所の先生や先輩たちの助言で立ち直り、自分に自信を持つことができるようになるまでの体験談を語り拍手を浴びた。

 田中範孝氏の講演
 最後に、倫理研究局長田中範孝氏が「よみがえるか、家庭〜いのちはいつもつながっている〜」と題して講演を行った。
 「今、親になりきれない親が増えているが、この状態は家族の崩壊であり機能不全家族≠ニも呼ぶ。こういう社会の中で、子どもたちの悲痛な叫びが隠れている。子どもが本当に求めていることは何かを見抜く必要がある。東洋大学の中里至正教授が日本・米国・中国・韓国を含む世界7カ国の中高生6000人を対象に、親に対する親近感・信頼感に関する調査を行ったが、米国と中国の中高生は70%以上、韓国の中高生は50%ぐらい父母に対する信頼感を持っているのに対し、日本の中高生は母親に対しては21%、父親に対しては10%しか信頼感を持っていないという結果だった。子どもが求めているものは、物ではなく、親と子の魂と魂のふれあいなのだ。また、むすび≠ニは合一することで、相反する性格を持つ二つ以上の要因が出会い、つながって、新たな状態を生み出すという意味。むすび≠ェ崩壊の危機を救う。女性と男性は同権であり、夫婦の関係はフィフティフィフティだ。対等な夫婦の心の一致がパワーを生み出す。むすび≠フポイントは相手を鏡にして自己を振り返ること。例えば、教師が子どもの視点で自分を見つめ直した時、教師としてやるべき事が見えてくる。そして、人は自己肯定をしてこそ輝く。自分は愛されている・自分には生きる価値がある≠ニ自己肯定をすることで一歩を進めることができ、自分らしく生きることができる」と語った。

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千葉きらめき総体にリサイクルボックス
千葉大附属養護学校中等部が制作
 今年8月に開催される「千葉きらめき総体」の「一人一役活動」に協力してほしいと、1月に総体推進委員会から千葉大学教育学部附属養護学校中等部に依頼があった。中等部の全員で相談したところ、「自分達もぜひ協力したい」ということになり総体推進委員会に連絡を取ると、会場ではたくさんのゴミ箱が必要ということで、皆で話し合い、中等部全員で力を合わせて2種類のリサイクルボックス210個を作ることになった。可燃物用の八角ボックス70個とペットボトル用、ビン・缶用の丸ボックス140個の2種類のボックスの材料は、選挙用のポスター掲示板をベニヤと材木に解体して再利用したもの。作業は中学部棟前で行われ、一人ひとりが材料の切断や面取り、穴あけ、組み立てなど自分の分担の作業に一生懸命に取り組み、みんなで力を合わせてリサイクルボックスを見事に作り上げ千葉市と八千代市に無事納品をすませた。8月の「千葉きらめき総体」に行かれたら、養護学校中等部全員で制作したリサイクルボックスをぜひ利用して下さい。

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