150,000部発行
2005年7月7日
通巻第106号
年間郵送購読料3,000円
発行責任者/佐藤 正成
発行/稲毛新聞社 〒263-0043千葉市稲毛区小仲台2-5-2 TEL043-256-4414(代)FAX043-256-4494
カルチャーの殿堂閉鎖中止
稲毛のちば社会保険センター
社会保険庁所轄の稲毛区小仲台にある「ちば社会保険センター」は9月に閉鎖されることが決まっていたが、利用者の署名運動等で中止となった。
同センターは国が社会保険料のから健康増進と生きがいづくりを目的として昭和61年に設置された。施設は各種講座・カルチャースクール等92種類214教室もある。年間延べ12万人が利用者している。
昨年来、社会保険庁は全国に48箇所も同様な施設を持っていると社会の批判を受けたため、5年間かけて順次整理することが国会で決まった。ところが、稲毛区の施設は東京に近いこともあり、全国にある社会保険庁の関連施設を整理する本部事務所にする目的で、今年の9月末で閉鎖する予定であった。このため、すでに廃止した講座もあり受講者も約千人減った。
しかし、講座担当の講師や受講生、市民などが廃止反対の署名運動に立ち上がり、世論を盛り上げた。
この事実を知った地元の田島要衆議院議員(民主)は国会で「価値ある施設は存続すべきであり、稲毛だけ即時閉鎖するのは問題だ」と追及、見直しを迫った。
その結果、暫定的に現在の1階フロアを「健康保険福祉施設整理機構」の事務所にして、2階と3階は従来のままで存続することが決った。しかし、数年後にはいずれ廃止されるが、第三者機関に譲渡された場合に限り、そのまま継続される可能性も残されている。
ジェンダーフリー裁判却下
「ジェンダーフリー教育は間違っている」と堂本知事を相手に訴えていた裁判は6月27日千葉地裁で開かれ却下された。訴えていたのは稲毛区穴川の入野守雄さん(68歳)。
入野さんは千葉県教育委員会が県下の教育機関に「ジェンダーフリー教育の推進」を通達したことについて、「ジェンダーフリーという語句は日本語ではなく教育で使用する法的根拠がない。通達を破棄して男女平等に改めよ」「その精神的苦痛に対して200万円の慰謝料を支払え」という趣旨で堂本知事を相手に訴えていた。
これに対して被告側(堂本知事)は、「当事者間の法的な争訟性なく、通達は教育委員会の職務権限に基づいて行なわれ自由裁量行為であり、原告の精神的苦痛を生じたとしても、訴える利益も認められない」と反論していた。
小磯武男裁判長は「本件について当事者間の法的権利義務の紛争は生じていない。原告は一種の民衆訴訟であり、これを認める法令がないので不適法である」として、僅か3回の審理で却下の判決を下した。
ジェンダーフリーは国会でも取り上げられ、文科省もこの言葉を使用しない方針を決め、県教委も本件の係争期間中に誤解を招くとして見直し通達している。
稲毛浅間神社の例大祭は7月15日
若い女性がいっぱい参詣
7月15日は伝統の稲毛浅間神社の例大祭。稲毛浅間神社は昔から子育て安産の神様といわれ、とくに浴衣姿の若い女性がいっぱい参詣に訪れ、14日の宵宮と15日の例大祭には30万人の人出が予想される。
浅間神社では大祭限定の赤い卵付き(ハッピーエッグ)笹守≠用意している。願い事を書いて卵の中に入れると叶うという。
宵祭りは7月14日午後5時半に本殿で前夜祭祭典、夜6時半から9時半までは神楽殿で手踊奉納、8時頃に巫女さんによる浦安の舞(世界平和を祈願する2人舞)が披露される。
15日の大祭当日は午前10時から恒例の稚児行列。稲毛町の旧家川島宅から、京成稲毛駅を経由して浅間神社本殿に向い、お払いの儀式。特設舞台では午後1時〜4時と7時〜9時の2回千葉県無形文化財指定の十二座神楽奉納。
浅間神社ではかねてから建築中の新社務所が完成、多目的に利用される。
近隣の商店街も屋台を出展するなどイベントを開催し祭りを盛り上げる。
交通規制
例大祭に伴い、宵宮は午後6時から、15日当日、稲毛駅から京成稲毛駅、国道14号線までの区間は全面通行止めになるのでご注意下さい。
千葉公園の大賀ハス、今の季節が見ごろです
大賀ハスは昭和26年、千葉市検見川遺跡で大賀一郎東京大学農学部教授が縄文時代に咲いていた古代ハスの種を発見、その後開花させたハスです。千葉公園にも種子を植え、現在では見事な蓮池になりました。毎年6月中旬頃から次々と開き始め、8月上旬まで観賞できます。