150,000部発行
2005年7月7日
通巻第106号
年間郵送購読料3,000円
稲毛新聞
 発行責任者/佐藤 正成  発行/稲毛新聞社 〒263-0043千葉市稲毛区小仲台2-5-2 TEL043-256-4414(代)FAX043-256-4494
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星霜録
 個人情報保護法が施行されてから、いろいろ苦情が寄せられている。本紙の取材や情報収集にも支障をきたすことがしばしば起こっている▼読者からの苦情には、交番に家を訪ねても簡単に教えてくれない。郵便局の配達員に個人の名前で家を聞いても個人情報の秘密≠理由に断られたという。また、役所で住所等を閲覧する場合、これまでより多額のお金を取られるようになったという声も聞く▼先月号で真砂の火事を報道したが、美浜区消防署に火災にあった世帯主の名前を聞いたら、やはり、個人情報保護法を理由に教えてくれなかった。本紙は毎月、市内の倒産情報を掲載してきたが、先月で中止した。たくさんの読者が関心をもって読んでいただけに残念である▼確かに個人情報はプライバシーに関わる問題なので他人に流すことは慎重でなければならない。個人情報保護法はIT・カード時代になり、外部に漏洩すると悪用され、その犯罪防止のために制定されたものと理解しているが、解釈の仕方で先に述べたような事例が起こってくる▼ますます複雑多様化する現代社会にあって、何でも法律で規制しようとする風潮があるが、法律は決して万能完璧でない。法の目をくぐった知能犯もますます増える。対抗する法律がいくらあっても追いつかなく悪循環となる。法律が増えれば増えるほど役人も増え納税者の負担も増える。法律のために束縛され、不親切な社会になっていくのは悲しいことである。(正)

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千葉の歴史検証シリーズ35  成田国際空港「血と涙の歴史」【最終回】
着々と進む羽田国際空港化$ャ田が払った血の犠牲≠ヘ何だったのか
扇千景参院議長は、運輸相時代「成田は国際線、羽田は国内線ということに固執しない」と表明した。都議会で、石原慎太郎都知事は「羽田を国際線に活用すべきだ」と強調した。航空利用客の激増、利便性など対極的に考えれば成田は国際、羽田は国内≠ニいうのが、見直される時期に来ているのは確かである。
 しかし成田に国際空港を造るために、数多くの流された県民の血≠フ犠牲を考える時、「あれは一体何だったのか」「約束が違う」といったように問題をとらえたくない。ただ、どうしても納得のいかないのは、羽田沖がどんどん埋め立てられ、新滑走路が建設されている現実である。
 政府は、成田に空港を持ってくる時「羽田沖の埋立ては、これ以上無理だ」「東京湾を航行する船舶に支障をきたす」「漁業が衰退する」などと理由を並べ立てたが、あれは一体何だったのか。湧いてくる疑問は限りがない。 成田に国際空港を持ってきた事によって、その見返りとして千葉県は、大いにトクをした面があったことは否定しない。高速道路だけでなく、一般道路もデコボコ道を走ってきたのに、空港が近くなると突如として立派な舗装された道路が出現≠キる。 固定資産税だって馬鹿にならない額だ。一昨年度、空港公団が周辺自治体に支払った固定資産税は約70億円に上り、他の自治体を羨ましがらせている。
 しかし一方では、羽田空港の国際線化による、成田空港の経済的地盤沈下≠ヘ必至と、県経済界の見方は一致している。 羽田は4本目の滑走路が2009年使用開始になるのに、成田空港は新たに建設した平行滑走路2500メートルのところを、反対農民が残るため、短くなっている。羽田に遅れをとっていることが、滑走路1本の建設を巡っても明らかになっている。 しかし、無理やり成田に空港を持ってきたツケだというのは、今や不毛の議論と言っていいのではないか。私たち県民全体が千葉県発展のため、成田のあり方≠真剣に考えてみようではないか。この連載が、その一助になったとすれば幸いである。

 ■成田空港問題年表
◎昭和38年12月11日/航空審議会は八街、富里、山武を新空港地として推薦。地元、社会党反対運動。
◎昭和40年6月2日/新東京国際空港公団法公布。成立に際し、参議院は「空港の建設に当たっては、地域住民の生活圏を損なうことのないよう」付帯決議。
◎昭和41年7月4日/政府が新国際空港を「三里塚」と正式決定。
◎同年7月30日/初代総裁に成田努・元愛知用水公団総裁、副総裁に今井栄文・元海上保安庁長官。
◎昭和43年5月15日/建設に反対する学生・農民ら警官隊と衝突、負傷者多数。
◎昭和46年2月22日/新東京国際空港建設用地、代執行開始。
◎昭和56年7月31日/塩川正十郎運輸相と沼田知事が運輸省で会談。沼田知事は2期工事への協力を約束したが、同時に県内自治体が要望した141項目のうち、未着手の10項目の実現と、成田高速鉄道の早期建設を強く要望。これに対し塩川運輸相は「誠心誠意努力する」と約束。
◎昭和58年6月7日/四街道市の成田空港パイプライン工事の宿舎全焼、工事関係者2人焼死。中核派が犯行声明。
◎昭和59年11月27日/千葉市の沼田知事宅、成田市の水野清衆院議員事務所、松戸市の友納武人衆院議員(元知事)事務所、木更津市の浜田幸一衆院議員事務所の4カ所が、時限発火装置で全焼。
◎昭和60年11月21日/千葉、習志野、君津の国鉄幹部宅、同時放火。
新しい滑走路建設ひとつとっても、成田空港を巡る諸問題はまだ終わっていないのだ。(成田の部・おわり)

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学校物語 88 千葉県立千葉西高等学校
創立20周年記念事業で風力発電機を設置
人工海浜′沍ゥ川の浜が目の前にある全日制普通科の高等学校「千葉県立千葉西高等学校」は昭和59年4月に創立した。進学希望者がほぼ100%の進学校で、全校生徒967人が学んでいる。
 昨年度から千葉県の「魅力ある高等学校づくりチャレンジ支援事業」の指定を受け、「ちばにしハートフルハイスクールライフ事業」として心の教育につながる講演会等を開催している。
 昨年末には、パラリンピックにも出場した車椅子バスケットボールチーム「千葉ホークス」を招き、講演会とバスケットボールの実技を実施。生徒たちも車椅子での試合に挑戦した。
 進学校ではあるが、部活加入率は70%以上と高く、多くのスポーツ部が県大会に出場し活躍。とくに、吹奏楽部は県大会で金賞を受賞した実績もある。
 昨年度は同校の創立20周年記念事業の一環として、明治大学教授の講演会やミュージカル鑑賞会などを開催した。記念事業は、平成15年度に実行委員会を立ち上げ、話し合いや準備を重ねた。教育環境整備事業として、海に近い立地条件を生かし、自然のエネルギーを利用した環境に優しい設備であるということで風力発電機を設置することを決めた。設置に関しては、学校の施設・設備等に関する規則をクリアするためにかなりの時間を要した。
 設置費用は後援会や同窓会や保護者会などの積立金および東京電力関係機関によるグリーン基金からの助成金でまかなった。今年1月末から2月末まで設置工事が行われ、試験運転を経て5月末から本格的に稼動開始。風力発電機の柱の高さは約10メートルで羽の半径は約2・2メートルあり、全体の高さは約12・2メートル。常時、海風が吹いているため、羽がよく回る。最大で3・5キロワットの電力が作られるという。
 同校では、風力発電機を製氷機の電力に主に利用し、部活での熱射病予防等に活用している。
 風力発電機の設置は千葉県立高校では初めて実現した。同校では、今後、風力発電機について地域の人たちに紹介する機会を設けたり、近隣の学校の授業に活用してもらうなど、地域へ還元したいとしている。   【取材・浦野美智子】

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市民ガイド
親と子のふれあいツアー
子供達とその保護者で県内の建設現場を訪れ、参加体験型の学習▼集合/8月5日(金)JR千葉駅前▼見学場所/首都圏中央連絡自動車道(圏央道)建設現場、東京湾アクアライン▼募集/小学生とその保護者20組40人(申込多数抽選)▼無料▼申込/往復はがきに〒住所・氏名(小学生と保護者)・年齢・学年・電話番号・返信用宛先を明記の上、〒260-8667(住所省略可)県建設・不動産業課内 CCIちば事務局宛▼問合せ/223-3110

県立京葉工業高校電子工業科 無料コンピュータ開放講座
生徒が講師を務めるユニーク講座。初心者を対象としたコンピュータ入門(ワープロ・電子メール等)▼日時/8月23日(火)〜25日(木)9:00〜15:00(最終日12:00まで)▼京葉工業高校電子工業科コンピュータ室▼申込み/往復はがきに〒住所・氏名・年齢を明記の上、〒263-0024 千葉市稲毛区穴川4-11-32 県立京葉工業高校電子工業科宛に郵送▼締切り/7月30日TEL251-4197 電子工業科

親と子の楽しいパソコン教室
パソコンを使ってのオリジナルうちわの製作▼日時:7月31日(日)13:00〜15:30▼対象:小学生とその保護者20組▼受講料:無料▼場所:国際理工専門学校▼申込み:フリーダイヤルにて先着順に受付けます。K0120-498-593〒263-0024千葉市稲毛区穴川3-8-11

筝と尺八の夕べ
日本の代表的な和楽器の2つ、筝と尺八による演奏会。ワークショップは参加者も一緒に尺八や筝に挑戦できる▼出演/白井尚童(尺八)、朝香桂子(筝)他▼日時/7月12日(火)17:30〜19:20(17:00開場)▼会場/神田外語大学ミレニアムハウス八風居▼参加費/一般1000円▼神田外語大学ミレニアム館長室 TEL&FAX273-2984

日本語教師ボランティアのためのフォローアップ講座
これまで日本語をボランティアで教えてきたけれど、もう少しスキルアップしたい方!日本語には規則性と用法があったのです。助詞の教え方・類語の違いなど、ベテラン現役講師がお教えします▼7月15日から毎週金曜日(全5回)11:00〜13:00▼会場/教育情報研究所(ロボットFAセンター11F)▼参加費/1回2000円(5回シリーズ)▼要予約/213ー6066

第42回教育者研究会
子どもの心の教育、生きる力を高める▼8月5日(金)9時半〜16時半▼参加費2000円▼千葉市生涯学習センター▼講師・寺門光輝氏・北雄二氏▼(財)モラロジー研究所▼問い合わせ047ー323ー3192

カラオケサークル
▼場所・穴川コミュニティ▼第1・第3水曜午後5時〜▼会費・2000円・入会金1000円▼問い合わせ、お申込み・TEL251ー8522(梁瀬)

華のオンステージ出場者募集
カラオケの得意な方の発表会▼会費5000円▼とき8月7日▼場所習志野市民会館▼見学者1000円。プロ歌手出演、お楽しみ抽選会あり。出場者全員に弁当・飲物つき。申込は7月末まで▼TEL043ー286ー6557(田中)

英会話スクール会員募集
外国人女性講師を交えた英会話スクール●稲毛公民館=第1・3木曜(9:00〜12:00)、第4木曜(18:30〜21:00)●小中台公民館=第2・4木曜(9:00〜12:00)、第1・2・3木曜(18:30〜21:00)▼会費(月4時間)/外国人講師4800円・初心者CD4500円、入会金なし▼問合せ/258ー9752 「豊友会」tosh2@r5.dion.ne.jp 岩間

社交ダンスパーティー
ダンス同好会「すずかけ」主催、プロによるデモあり▼7月16日(土)1:30から蘇我勤労市民プラザにて▼前売券・1300円(弁当、飲物、抽選付)▼問い合せ・TEL090ー2169ー2807(桜井)

あなたもシングル会
独りで外食してもつまらない、だから皆と一緒。月2度程親睦会。幅広い年齢層・男女比良▼会費なし、飲食実費2000円位▼問合せ/海老原231ー0846 haruji@taupe.plala.or.jp

新刊書籍プレゼント
「安くて納得のいく家を建てたい」
抽選で5名様に▼ハガキに〒住所・氏名・年齢を明記、〒160-8555 東京都新宿区舟町7ー6ー704「安くて納得のいく家を建てたい・稲毛新聞」係に郵送▼締切り/7月末日▼問合せ/03ー3351ー4911 事務局

カルチャーセンター稲毛 生徒・教室利用者募集!
会議・研修会にもどうぞ。ステンドグラス、マミフラワーデザイン、イラストレーション、パッチワーク、キルト、油絵、書道、ろう造花、手書き染め等。問合せはC244・3989【設計士の住い塾】家ができるまでのプランニングから業者選び、資金計画まで▼日時・7月30日シ午後1時〜3時▼問合せ・アイム設計C244・3989

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今月の人 ファンのために様々な企画を立案
企画広報部部長・荒 木 重 雄 さん (41歳)
千葉ロッテマリーンズ陰の立役者
 今年のロッテマリーンズは強い。初めて行われたセ・パ交流戦の試合では24勝11敗1分けで、ソフトバンクを振り切って交流戦初代王者に輝いた。現在、リーグ戦でも上位を走るロッテマリーンズ。31年ぶりのリーグ優勝も夢ではなくなった。
 株式会社千葉ロッテマリーンズ企画広報部部長の荒木重雄さんは群馬県桐生市生まれ。子どもの頃は、野球好きの父親と一緒に東京の野球場に頻繁に出かけてプロ野球を観戦していた。青山学院大学大学院で国際マネージメントを学び、卒業後は「日本IBM」や外資系通信会社で約20年間仕事を続けた。昨年、東大の中にある「スポーツマネージメントスクール」でスポーツビジネスについて学び、今年の1月から千葉ロッテマリーンズで企画広報の仕事を担うことに。荒木さんは「企画広報部では、チェンジとチャレンジに力を入れ、今までに無かった斬新なアイディアでプロ野球を盛り上げたいと考えている」と意気込みを語った。
 幕張の街全体をにぎやかにする意味で、JR海浜幕張駅の電車の発車ベルの代わりに応援歌「ウイラブマリーンズ」を流したり、駅構内にマリーンズの試合中継のモニターを設置したり、選手や監督のポスターを貼るなど、マリーンズ一色に。また、マリンスタジアムの出入口正面には屋台やステージを設置した。ステージではアーティストがライブを行ったり、試合終了後に選手にインタビューを行ったり、マスコットキャラクターや新生チアリーダー「Mスプラッシュ」がパフォーマンスを披露するなどファンサービスに力を入れている。6月28日と29日には、全席自由席1500円、ビール半額という初めての試みを実現しスタンドは満席となった。「背番号26番はファンのための番号。交流戦1位はファンの応援のお陰。マリンスタジアムに入ってから出るまでの間すべてがサービスで、窓口の対応や係員の態度などベーシックな事からイベントまで大切に考え、ファンサービスを向上させたい。ファンが喜んでくれることが一番嬉しい。今後は、ファンの要望も聞いて様々な取組みを考えたい。リーグ優勝に向けて、今後も応援をよろしくお願いします」と荒木さん。ロッテマリーンズの大活躍を期待したい。【取材・浦野美智子】

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新刊紹介
川隆写真集「外房の海辺」発刊
飛散する波濤の豪快な躍動、海蝕によってできた造形的な岩礁、海草空の色を反映して美しいモザイク模様が現出する入江、故郷の大自然に魅せられた著者が撮り続けた、外房の海辺や花などを集めた豪華写真集。
 著者緑川隆氏の略歴・1935年千葉県長生郡白子町に生まれる。1979年茂原市で神経内科医院を開業。1998年全日写連茂原支部に入会、以後風景写真、特に房総の自然を中心に撮り続ける。2003年千葉県民写真展ネイチャーの部特選、その後毎年写真コンテストに入賞。【緑川隆写真集】

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