130,000部発行
2021年6月4日
通巻第297号
年間郵送購読料3,000円
発行責任者/佐藤 節子
発行/(有)稲毛新聞社 〒263-0043千葉市稲毛区小仲台2-5-2 TEL043-256-4414(代)FAX043-256-4494
櫻井俊雄物語(12)
エッセイ 河邊伊知郎
随筆 吉成庸子
短編小説 吉成庸子
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生活保護需給の男に対する1千万円返還請求控訴審
千葉市は詐欺も視野に行方を注視
千葉市内の女性にうその事情を申告して合計一千万円以上の借金をし、借金という「収入」がありながらこれを千葉市に申告せず、四街道市に住民票を置きながら千葉市中央区で生活保護を受給している男に対する借金返還請求控訴審が結審した。
一審の千葉地方裁判所では、男は答弁書では借金を否定していたが、審理には一度も出廷しなかったこともあり、女性の請求が認められている。男は東京高等裁判所に控訴したが、訴訟費用免除の決定を受ける厚かましさだ。控訴審第一回期日は当日になって体調不良を理由に欠席し、第二回の期日はコロナを理由に欠席したが、裁判長は「前回欠席の診断書が提出されていないし、今回のコロナ欠席は認められないとして結審し、次回期日に判決を言い渡す」と宣言した。これで控訴棄却になる公算が高くなった。この男をめぐっては、多くの人々が損害を被っているだけではなく、高額の借金による収入を隠し、千葉市を騙して生活保護を受給していた事実は詐欺にあたることから、千葉市は重大な関心をもってこの裁判の行方を見守っている。判決が確定し借金の事実が認定されれば、この男に対して不正受給の責任を追及する構えであり、同時に刑事告訴も視野に入っているという。この女性の被害回復が図られる見通しは立たないものの、善意の女性を騙し、千葉市をも騙して不正受給を続ける男に対する厳罰は下すべきであろう。
交通違反捏造、不起訴でもみ消し
昨年4月に一時不停止で反則処理された男性が、否認調書の作成を求めたにも関わらず、千葉東警察署の警察官がこれを無視して強引に反則処理をした事件で、このほど千葉地方検察庁がこの男性を嫌疑不十分で不起訴にしたことが明らかになった。
この男性の違反点数2点は取り消されない。男性によると若葉区内で交差点から離れたところで停止を求められ、一時不停止を告げられたという。男性の話に耳を貸さない警察官は、否認の際に必要な否認調書を作成せず、一方的に青切符を交付したという。男性は切符の署名欄の違反を認める文言を二重線で消し、「警察官の勘違い」と記載して提出したという。男性は起訴を待って無実を立証する準備を進めていたが県警の処理は遅く、男性の問合せに対し県警本部は「コロナのせいで処理が進まない」と回答している。
男性の再三の要請でようやく書類送検されたが、検察庁も具体的理由を示さず不起訴処分とし、男性に連絡しないまま放置していたというから驚きだ。地検は不起訴から二か月が過ぎてから、男性の求めでしぶしぶ不起訴を通知している。問題は違反点数である。刑事処分が不起訴でも、点数が自動的に取り消されるわけではない。男性が違反点数の取消しを求める証拠とするために必要な「警察官の勘違い」と記載した反則切符は不起訴になると入手ができないからだ。起訴されていればその書面が証拠として裁判所に提出され、男性にも開示されるが、不起訴だと、たとえ男性本人が求めても開示されない取扱いは問題ではないだろうか。男性は違反点数の取り消しを求める術がないこととなり、不当な不利益であることに間違いはない。本紙の問合せに対し県警は「刑事処分と点数は別の扱いで、個別の案件についてはお答えできない」としている。男性は「無実をはっきりさせるためには何らかの法的手段を講じるしかない」と語っている。
新型コロナワクチン集団接種会場を開設
千葉市では5月21日(金)から、65歳以上のすべての方(昭和32年4月1日以前に生まれた方)の予約受付を開始している。
予約枠は現在ほぼ埋まったが、今後も枠の拡充やキャンセル等により空きが出ることがあるという。65歳以上の方は先月から自衛隊東京大規模接種センター(東京センター)の予約も始まっており、千葉県による蘇我コミュニティセンターでの集団接種も来月開始される。65歳未満の方の接種券は国が定める優先順位に従い順次発送予定。 市によると、ワクチンは全員分確保されており、希望者は必ず接種を受けられるので慌てずに予約を検討してほしいとのこと。なお、接種2回分を超えて他の医療機関に重複して予約しないこと、やむを得ず予約日に接種を受けられない場合は必ず医療機関に連絡するよう呼びかけている。千葉市では、個別の医療機関での接種のほかに、市の公共施設に新型コロナワクチンの接種会場を開設している。詳細は次の通り。
【会場】千葉中央コミュニティセンター6階体育館(千葉市中央区千葉港2〜1)
【6月の開設日】毎週日曜日+平日は2日(水)・10日(木)・16日(水)・24日(木)・30日(水)
【7月の開設日】毎週日曜日+平日は8日(木)・15日(木)21日(水)・29日(木)。開設時間は9時から17時まで。
【予約方法】千葉市コロナワクチン接種コールセンターへ電話で。0120・57・8970(土日祝含む8時30分〜18時)◇FAX043・245・5128
【持ち物】接種券・予診票・本人確認書類(運転免許証、保険証など)
【駐車場】市役所(本庁)駐車場を無料で利用できる。必ず駐車券を持って集団接種会場に行くこと。※千葉中央コミュニティセンター地下駐車場は有料。障害者手帳及び療育手帳をお持ちの方は無料。
【問い合わせ】千葉市コロナワクチン接種コールセンター◇0120・57・8970
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