130,000部発行
2020年7月3日
通巻第286号
年間郵送購読料3,000円
稲毛新聞
 発行責任者/佐藤 正成  発行/(有)稲毛新聞社 〒263-0043千葉市稲毛区小仲台2-5-2 TEL043-256-4414(代)FAX043-256-4494
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随想 香港の悲哀
鎌ケ谷市・元稲毛小校長 島津幸生
 香港に行ったのは今から49年前、昭和46年(1971年)のことである。当時、日本交通公社(今のJTB)ルックライト香港・マカオツアー3泊4日、50人近い団体で費用は給料が6万円の時代、11万7千円+飛行場使用料1050円であった。
 前年に韓国、その前に台湾を巡っているが言葉の問題があり、とてもひとりでは巡るのは無理そうなのでツアーを利用することにしたが、私のようなひとりの参加は他に2人しかいなかった。それでもけっこう楽しかった。
 香江は昔、船が嵐を避けて寄港し憩いを求め、また水を補給したので香ぐわしき入り江、香江の名で親しまれていたが、弱いとみれば難題をふっかけむりにおこされたイギリスによるアヘン戦争(1840年・天保11年)のちの南京条約(1842年)で英国の植民地となり香港と改称される。しかしながら英国により港湾設備が施され自由港として今日までの発展をまねくことになったのだ。香港は亜熱帯で快適に感じる気温でブラジルのリオデジャネイロ、イタリアのナポリと共に世界三大美港のひとつに数えられている。当時の中国は清と呼ばれその後の内乱状態で中華民国政府が樹立されたが中国共産党軍に負けて台湾に逃げ込んで、現在中国共産党支配の中華人民共和国に返還され一国二制度のもと香港の人々には自由が保障されている筈だ。
 あまり昔のことなのでおぼえていることはすくないが、アルバムで見る限り自分のカメラで撮ったのはカラーだが、現地のカメラマンは白黒で、記念にはってある切手の英女王は若く、乗ったマカオまでの船にはイギリス国旗のついた香港の旗が写っているまた中国共産党に追われて逃げてきた人々の難民アパートが観光のひとつとなっていた。なおアルバムにはさまっていた当時の新聞(朝日昭和44年9月14日)には蛋民(たんみん)と呼ばれる香港の水上生活者の紹介があった。その香港で香港当局が昨年4月逃亡犯条例改正を表明、以降抑圧が続いている。デモ等による内容については新聞で知ることしか出来ないが、住んでいる人々はもし中国にひきわたされたらどうなるのかわかっているのだ。
 私ごときが書く内容ではないが、先日NHKの「世界は今」で、武漢の市場で売っている野生コーモリがコロナの原因としている中国の発表について、それはあり得ないと結論を出している。日本の尖閣領海外側の接続水域に対する連続の徘徊と領海侵入。テレビで中国国内の看板に(アメリカざまぁみろ、日本もっと広まれ)があったと紹介されていた。
 香港の悲哀がいつか日本の悲哀にならないことを祈るのみである。

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