130,000部発行
2020年5月1日
通巻第284号
年間郵送購読料3,000円
稲毛新聞
 発行責任者/佐藤 正成  発行/(有)稲毛新聞社 〒263-0043千葉市稲毛区小仲台2-5-2 TEL043-256-4414(代)FAX043-256-4494
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論壇今こそ日本人の民度を示せ
美浜区 須藤 正
 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が止まらない。4月21日現在の世界全体での感染者数は約238万人、死亡者数は約16万人に達した。こうした状況の中、感染者数の多い欧米諸国などではロックダウン(都市封鎖)が行われ、外出禁止などの強制力を伴う措置が講じられているが、感染拡大を抑えられていない。
 代表的な国の状況を見ると、4月21日現在の米国の感染者数は約77万人、スペインの感染者数は約20万人で、現在も増え続けている。
 一方韓国は、2月中旬,宗教団体による集団感染をきっかけに感染者数が増大し、その時点での感染者数は中国に次ぐ多さであった。
 しかし、現在、ロックダウンを行わなかったにも関わらず、感染拡大が終息しつつある(4月21日現在の感染者数約1万人、前日からの新規感染者数9人)。
 その要因として、PCR検査の迅速かつ大量の実施が挙げられるが、実はそれ以上に効果を上げたのが、情報通信技術(ICT)を駆使した感染経路の追跡である。韓国では、政府が感染者の携帯電話の位置情報やクレジットカードの使用履歴などを入手することができ、これらの情報を基に感染経路を追跡している。
 つまり、韓国は個人のプライバシーを犠牲にして、感染拡大を抑えているのである。日本でも緊急事態宣言が出されたが、その内容は、強制力を伴わない外出自粛要請などに留まる。
 また、感染経路の追跡でも、個人のプライバシーを侵害するような手法は取られていない。
 それにも関わらず、4月21日現在の感染者数は約1万1、000人に抑えられている。
 その要因は、日本人が強制されなくても自制心やモラルを持って行動できるからである。
 つまり日本人の民度の高さが理由である。
 しかし、最近、自粛疲れからか、都内の大規模商店街や郊外のパチンコ店に人が殺到するという事態が起きている。また、インターネット上では、感染者に対する攻撃的な書き込み増え、新型コロナウイルスを利用した詐欺事件まで発生している。
 新型コロナウイルスの感染拡大を終息させるには、全国民が同じ方向を向き、感染拡大につながる行動を自制しなければならない。
 また、国民一人一人が、我慢を強いられているのは自分だけではないと認識し、他者を思いやる気持ちを持たなければならない。
 今こそ日本人の民度の高さを示す時だ。

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