130,000部発行
2019年10月4日
通巻第277号
年間郵送購読料3,000円
稲毛新聞
 発行責任者/佐藤 正成  発行/(有)稲毛新聞社 〒263-0043千葉市稲毛区小仲台2-5-2 TEL043-256-4414(代)FAX043-256-4494
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想い出の人
 小島幸夫さんは元毎日新聞の千葉支局長を務め定年退職後、千葉新聞社の編集長として活躍した。小生はその時小島さんと出会った。小生も毎日新聞社の広告局で働いたことがあるので意気投合した▼ある時、千葉新聞社の細木社長が恐喝容疑で逮捕され小島編集長も同罪で逮捕された。保釈された後、小生は稲毛新聞を発行する決意をして千葉新聞社を退社した。その時、小島さんも千葉新聞を退社して稲毛新聞の手伝いをしたいと言われ、平成8年に稲毛新聞を設立し、同年9月に創刊号を発行した▼小島幸夫さんを稲毛新聞の編集顧問に据えて記事を書いたり、校正を手伝ってくれた。小島さんの奥様から「稲毛新聞の仕事は楽しい」と言っていたと聞いた。仕事の後。慰労のために近くの居酒屋で毎回、一杯ご馳走してあげた。どうやらその飲むことが楽しみだったようだ。毎回カラオケを歌うのが好きで、山口百恵の「いい日旅立ち」が得意だった▼小島さんは毎日新聞の記者時代、国鉄の役員室の秘書であった奥様と出会い、結婚された。小島さんは優秀な記者であり、将来は毎日新聞の社長候補とまで噂された人である▼稲毛新聞に毎日新聞時代の「下山事件」「三鷹事件」「松川事件」など国鉄に関する事件記者として活躍した。千葉市局長時代は「成田闘争」「レインボー事件」「川上念書事件」などを稲毛新聞に連載し、好評を博した。小島さんが亡くなってからもう10年になる。淋しくてならない。(正)

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連載シリーズ(24) 間違いだらけの痛み対策
脊髄神経根の炎症の程度
都賀治療院 院長 藤 城  博

藤城 博先生
 人類は直立歩行やライフスタイルから、首と腰に宿命的弱点があります。
 そして首からは両手と背部、頭部へ多くの神経が分かれて分布していますし、腰からは両下肢や骨盤、殿部など下半身全体に分布する神経が沢山出ています。また首と腰は胸椎と比べて、可動範囲が大きいので負荷も大きく傷害を受けやすい部分です。というのも脊柱管から枝分かれした途端に急に動きが大きくなりますから、ちょうど電気器具のコードが、付け根の部分で曲げや引っ張りの負荷が大きく、断線などのトラブルが発生しやすいのと同じです。そこへ椎間板ヘルニアなどで、神経根部が圧迫されたり、こすられたりすると炎症が起きてその神経の支配領域に痛み、シビレ、麻痺が発生します。その範囲を決めるのは神経根部の炎症が、どの程度の広さや深さに及んでいるかで決まります。
 神経根は沢山の神経線維が束になっていて、それが途中で分かれながらそれぞれの担当支配領域に分布していくわけです。神経束の表面にある神経線維は体幹に近くて、浅いところを担当していて、深いところは手足の末端のほうを支配しています。
 つまり症状が体幹の中枢に近いほど病態は軽く末梢に行くほど重いということが言えます。治療過程で治って行く流れの時は、症状が末端から中枢側に集中してきて、逆に中枢から末梢側に移動して行けば悪化していると判断できます。
 また、どんなにひどいぎっくり腰でも、腰周辺に症状がとどまって居れば治りは早いのに対して、神経根症状がある場合は一般に長引く傾向があります。勿論これも痛い動作や姿勢をしないことで治って行くのは言うまでもありません。
 肋間神経痛
 これは、ヘルペスウイルスによる帯状胞疹とその後遺症から来る神経痛が最も多いです。ふつう片側の神経の走行に沿って点線状に発生する水疱と、チクチクする痛みで始まり知識があればすぐに分かります。まれに痒みのこともあります。子供の頃の水痘(水疱瘡)のウイルスが神経節に生き残っていて、宿主の体力や免疫力が下がったときに発症する一種の日和見感染とも言えます。
 老人になってから出ると体力がないため後遺症としてひどい神経痛が残ることがありますので、日頃から免疫を落とさないよう気を付けたいものです。また胸椎椎間板ヘルニアからくる肋間神経痛があります。
 これはあまり多くはありませんが、頚椎、腰椎の椎間板ヘルニアと同じく、痛む姿勢や動作をしないという対処が重要です。
 一般に打撲や骨折による痛みは、神経の経路に沿って痛むというより局所的な痛みが殆どで、その傷が治ると平行して治って行きます。しかし、ときに肋骨骨折が大きくずれたりして肋間神経を刺激して痛みを出す場合があります。ほとんどの場合保存的療法で解決してゆきますが難治の場合は手術が適応かと思います。
 顔面神経麻痺
 時々顔面神経痛と言いながら実際は顔面神経麻痺の方が来院されます、ふつう顔の片側が麻痺してだらりと下がり、瞼が閉じず眼球が炎症で赤くなり涙が出やすくなります。
 唇は反対側にひかれ食べ物が頬に溜まり、水がこぼれてしまう状態になりますが、痛みはありません。
 顔面神経は顔面の運動を司り、知覚は三叉神経が司りますから、麻痺が無くて痛みのみの場合を三叉神経痛といいます。
 多くは顔面神経の根部にウイルス感染があり、重いものでは不完全な治癒として後遺症が残ります。
 西洋医学は薬が主で栄養のことはあまり考えていませんが、どんな病気にも自然治癒力は不可欠で栄養は第一番に考えるべきです。 しかし、治療として鍼を刺して低周波通電をし、筋肉に収縮運動をさせて、同時に抗ウイルス作用のあるEPA・DHAの混合物及び微量栄養素をまんべんなく含むサプリメントや活性水素、糖鎖などを組み合わせると、半年間全く横ばいで治る気配のなかった重症の麻痺が、急速に回復してゆきますから諦めないことです。(終わり)

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主張 台風15号千葉市上陸と被害
稲毛新聞論説委員 入野 守雄
 9月8日から9日にかけて台風15号が千葉県を襲った。
 特に上陸した千葉市の東側は強風が吹き荒れ被害甚大であった。 停電が2週間も続き断水もした。9月25日現在、未だ停電している地域がある。
 森田知事は自衛隊派遣を要請したのか、県の災害対策本部に電話を入れたが、返答は曖昧だった。
 被災地の人達は自衛隊が来て給水が始まったのは13日頃と言っている。驚いたのが二本の高圧送電線の鉄塔が君津市で崩壊したことである。公共工事否定で投資が蔑ろにされたからか?
 鉄塔基礎のコンクリートが充分でなく、鉄塔も軟弱な鉄鋼が使われたからか?
 台風が千葉県を襲ったことは何回もあったが、半月以上も停電したことはなかった。
 原因は明らかで公共工事が悪者にされ、地元の土建会社が倒産し、復旧作業員が不足したからである。
 治山治水は政治家の仕事である。それにも拘らず自民党は公共投資の予算を30年間に三分の一に減らした。国民の生命財産を守らない自民党は売国奴である。公共工事をやれば日本の財政が破綻すると東大元教授で立正大学学長に天下った吉川洋は「昨年中央公論8月号に公共工事するな、すれば財政が破綻して国民は不幸になる」との記事を掲載した。その後西日本水害で多くの国民が死亡し、大阪茨木市を震源とした地震で学校のブロック塀が倒れ小学女児が死亡した。
 改修工事をする予定であったが予算がなくて出来なかったと校長は発言した。吉川学長は殺人鬼である。
 国の公共工事費が大幅に削減され、セメント消費量は30年間に半分以下に激減し小野田セメント、日本セメント、秩父セメントは合併せざるを得ず太平洋セメントになった。
 都市銀行も日本経済が縮小し、千葉駅前に在った住友銀行千葉支店は消滅し、三井銀行千葉支店は三井住友銀行千葉支店になった。
 三菱UFJ銀行も三菱銀行、三和銀行などが合併してできた。みずほ銀行も日本興業銀行、第一勧業銀行、富士銀行が合併して誕生した。
 我国は世界一の債権大国である。世界各国に金を貸している世界一の金持ちの国である。それにも拘らず財務省は財源がないと発言し、借金大国であると国民を洗脳した。
 IMFは我国経済を破壊するため、財政再建の消費増税を日本国に命じた結果、共産党から自民党まで無知無能で国連のIMFに従った。
 我国は2万兆円の資産があり、日銀に円の発行権があって国債残高の借金が増えても絶対に破綻しない。
 財政を拡大してデフレを解消すべきである。安倍首相はプライマリ黒字化の財政縮小と消費増税で経済をぶち壊した。
 菅直人首相と孫正義は太陽光発電の買い取り価格を高く設定させ、電気代を高くした。 夜間や曇りでは発電できず、一定の電力を維持するため電力会社のコストは高騰した。
 安倍首相は規制緩和で、ガス会社や石油会社に電気販売権を与え競争激化で東電などの体力を奪い、日本経済を破壊する売国奴と言える。

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短編小説 モノレールストーリー
父と娘  作・吉成 庸子
 千葉駅がすっかりきれいになっていることに夏子はまず驚いた。
 そして、「仕方ない十年も帰っていないのだもの」と思う。
 駅中の商店街をしばらく当てもなく歩いた。心の中で、父の好きな、酒のつまみを買いたいという気持ちが動いているのだが、果たしていきなり訪ねて父の許しをもらえるのだろうかという思いも強い。
 これまで暮らしてきた名古屋での生活をきれいさっぱり捨てて千葉へ戻ってきたのだが、あの頑固な父が喜んで迎えてくれるという自信は全くなかった。
 夏子の母は、夏子が二歳になった時、亡くなった。それから夏子が二十四歳になるまで、父と夏子の二人暮らしが続いていたのだった。
 父はめっぽう腕の良い板前だったと評判だった。
 腕もよいが酒も強く、頑固者だった。でも部下の面倒見がよいので板前さんたちからは存分慕われていた。
 夏子の母とは同じ店で働いていたのがきっかけで結婚したそうだ。
 だが、夏子が生まれると、母は働くのをやめて専業主婦となった。
 当時、東京の下町の割烹店で働いていた父は、夏子が生まれ他のをきっかけに、店主の勧めもあり、千葉の千城台に、小さな一軒家を買ったのだった。
 そんなに豊かではなかったが、本当に幸せの見本のような生活だった。父も、夏子を可愛がり、大切にしてくれた。
 母は肺炎が原因であっという間に天国へ旅立ってしまった。
 夏子の父は、一週間ぐらい呆然としていたが、泣きに泣き通した後、きっぱりと「夏子は俺一人で守って、育ててまいります」と言って、その通りの生活を始めたのだった。
 見かねて近くの人が、夜だけ夏子を預かってくれたが、父は好きな酒もやめ、夏子を大切にして育ててくれた。
 幼稚園に持って行く夏子の弁当は、いつも皆から羨ましがられた。
 仕事が休みの日は、モノレールに乗せてくれた。だから夏子の子供のころの思い出の場所と言えばモノレールになっている。
 そして平和に二人暮らしが二十年続いたが、父の弟子の一人である板前と夏子は恋仲になってしまった。
 「アイツは腕がいいが結婚相手としてはダメだ」。父は反対した。
 「じゃ、俺についてこい。幸せにしてやるからさ」という相手の男の言葉に乗せられ家出を決行した夏子だった。
 だが、この男は飲む、打つ、買うの見本みたいな男で大阪、秋田、名古屋と転々として二十年。夏子はその間、仲居やキャバレー等で働いた。ある日突然、夏子宛てに父の下で働いているという男の人から手紙がきた。
 その手紙の内容は「父が肝臓を悪くして入院し、現在は自宅で寝ている」という。その男性が泊まり込みで、付き添ってくれているそうだが、夏子さんに是非、一回帰ってきてくれないかという。夏子は急に目が覚めた気がした。
 相手の男は三日も帰ってきていない。父の家に帰ろうと思った夏子は、「別れます」と置手紙を書き、家を出たのだった。父の土産を買って、東京から千葉へと向かった。
 モノレールに乗って父の家へ足を速める。
 父の弟子という若い男性が「来て下さったんですね」と言い、父の側にすぐ案内した。
「親方、夏子さんが帰ってきてくれましたよ」と
彼は大声で父に告げた。「ああ、夏子よく来たなぁ」「ごめんなさい」と謝る夏子に、「なあに、俺の胸ん中にはいつも、モノレールに乗せると喜んではしゃぐ可愛いころの夏子が住んでいる。だから淋しくなかったよォ」と、しわがれ声で言った。「お父さん私ずっと一緒にいるからね」。夏子の言葉に父は少し笑顔を見せたように思えた。
 そして翌日の朝、父は静かに天国に旅立ってしまった。(終わり)

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市民ガイド
エコメッセ2019inちば
県最大級の環境活動見本市「エコメッセ」。今年のテーマは「みんなで取り組む」です。SDGsとは「2030年までに世界を変革しよう」という持続可能な開発目標のことです。SDGsと私たちの身近な活動と結びつき楽しく学びましょう!▼日時・10月20日(日)10時〜16時▼会場・幕張メッセ国際会議(JR京葉線海浜幕張駅から徒歩5分)▼内容・千葉県環境大使による講演、次世代自動車試乗会、フードドライブ(家庭で不要となった食品を持ち寄り、福祉団体などへ提供する活動)、演奏会、パラスポーツ体験会など▼問い合わせ・エコメッセ千葉実行事務局Tel080-5374-0019
「あなたのパワーを地球を救うエネルギーに」
〜地球温暖化防止活動推進員募集中〜地球温暖化対策に関する普及啓発活動を行うボランティアの方を募集しています。推進員は、自ら温暖化対策を実践し、地域イベントの参加や、出前講座の講師を務めるなど、さまざまな活動を行っています。あなたがお持ちの特技・経験・ネットワークを生かして、地域で活躍してみませんか?応募をお待ちしております。▼申込方法・申し込み用紙に必要事項を書いて、郵送またはファクス*申込用紙は、ホームページからダウンロードできます。▼締め切り・10月31日(木)▼問い合わせ・申し込み先・〒260-0024千葉市中央区中央港1-11-1千葉県地球温暖化防止活動推進センターTEL 043-246-2180 FAX 043-247-4152
放送大学千葉学習センター
公開講演会「きのこと日本人」講師・根田 仁(放送大学千葉SC客員教授・森林総合研究所フェロー)日本人ときのこの関わり合いについて解説します▼日時・10月13日(日)13時30分〜15時▼会場・放送大学学習センター1階第1講義室(〒261-8586千葉市美浜区若葉2-11)*入場無料・当日まで参加希望を受け付けますが先着順で定員になり次第締め切らせて頂きます。TEL 043-298-4367 FAX 043-298-4386 Email chibagaku-soumu@ouj.ac.jp後援・千葉市教育委員会
一条貫太コンサート
純演歌の新星 平成生まれの「昭和なボイス」!!▼日時・10月14日(月・祝)開演14時(開場13時30分)▼会場・千葉市民会館大ホール(千葉市中央区要町1-1JR千葉駅から徒歩7分)・全席指定S席3,000円A席2,000円(高校生以下A席1,000円)▼曲目・ふたりの始発駅、潮風列車、一本勝負、やんちゃ船ほか▼主催・お問合わせ・千葉市民会館043-224-2431
尾形晃子ソプラノリサイタル
〜心に届く癒しの声〜▼日時・11月17日(日)13時30分開場14時開演▼会場・千葉文化センターアートホール(千葉中央ツインビル2号館3階)前売券3,500円当日券3,800円★プログラム♪はなやぐ朝:中田喜直、朧月夜:岡野貞一、お菓子と娘:橋本国彦、ヴォカリーズ:ラフマニノフ、アヴエ・マリア:マスカーニ他▼お問い合わせ・申し込み・043-209-8771、090-5307-4874、Email:ogataakiko-recital@yahoo.co.jp
プレミアム・クラシックシリーズ新倉瞳&佐藤卓史
デュオリサイタル▼日時・10月27日(日)14時開演▼会場・千葉県文化会館大ホール・全席指定3,500円学生2,500円*未就学児の入場はご遠慮下さい(託児サービスがご利用いただけます)★プログラム・C.サン=サーンス:白鳥、C.ドビュッシー:チェロ・ソナタ、A.ウェーベルン3つの小品Op.11ほか▼問い合わせ・Tel043-222-0201千葉県文化会館
チーバくんと踊ろう!
〜チーバくんダンスキャラバン隊活動中〜千葉県マスコットキャラクター・チーバくんのテーマソング「ゆめみるチーバくん」のダンスを踊る「ゆめみるチーバくん」ダンスキャラバン隊を結成し活動中です。チーバくんと専門スタッフが県内各地のイベントや学校などへ訪問し、「ゆめみるチーバくん」のダンスを練習し、参加者の皆さんと一緒にダンスを踊ります。訪問先を随時募集していますので、お気軽にご相談ください。*派遣日数には限りがありますので、参加人数やイベントの規模によっては、お申込みに対応できない場合もあります。▼お問い合わせ・県報道広報課 
TEL 043-223-2242
折衷和楽四人衆
民謡 津軽三味線 和太鼓 コンサート▼日時・10月14日(月・祝)開演15時(14時30分頃〜唄ってみよう民謡発表〜)▼会場・青葉の森公園芸術文化ホール、S席3,000円A席2,500円*4歳未満のお子様の入場はご遠慮下さい★予定曲:房州白浜音頭・さくら音頭・津軽じょんから節・津軽よされ節・ゆめみるチーバくんONDO!!他★出演・木津かおり(唄)山中信人、土生みさお(津軽三味線)小泉謙一(和太鼓)▼主催・問い合わせ・青葉の森公園芸術文化ホール・中央区青葉町977-1Tel043-266-3511
ギャラリー古島
「清野一郎 陶の万華鏡展」10月4日(金)〜10月14日(月)*10月10日(木)休廊。「山口マオ作品展」(版画)10月18日(金)〜10月28日(月)*10月24日(木)休廊。「大森卯之吉展」(木版画)11月1日(金)〜11月6日(水)。★ギャラリー古島Tel043-243-3313Fax043-241-3041(JR西千葉駅西友側徒歩2分)

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今月の人
掬水そば遊会 主宰
一級建築士 大浦 明さん(70歳)
奇跡の蕎麦「千葉在来」を広める
 墨彩画家で日本自由画壇常任理事を務め、「水静会」を主宰していた女流画家の大浦掬水さんを母に持つ大浦明さん。亡き母が宮野木町に開設した「掬水ギャラリー」を、今も大切に守り続けている。その大浦さん、実は知る人ぞ知る「そば打ちの名人」である。明治の時代に若葉区野呂町の土屋徳多郎氏が栽培を始めたそばは、のちに他種との混じりけのない固有の在来品種になっていることがわかり、「千葉在来」として脚光を浴びることになった。そのおいしさは全国で最も人気の高い「常陸秋そば」をも上回る高い評価を得たほどだ。
 「掬水ギャラリー」では、「そば打ち教室」と「そば遊会」などが開催されている。「そば打ち教室」では習得技術のレベルに応じた指導が行われ、「そば遊会」では、様々な音楽にライブで接しながら大浦さん手作りの料理を肴に会員が持ち込むお酒を楽しむことができる。〆は当然「名人」の手打ちそば、しかも「千葉在来」だからたまらない。会員が打ったそばのあとに名人の打ったそばをいただくと、どこが違うのか素人にもわかるから、貴重で奥が深い体験ができる。繊細な注意力が求められる一級建築士である大浦さんだからこそできるきめの細かさが「そば打ち教室」にも「そば遊会」にも活きている。大浦さんは、「千葉在来普及協議会」の代表でもある。協議会では、「千葉在来そば祭り」などの様々な行事に取り組んでいるが、台風15号が千葉在来の収穫に影響を及ぼさないか心配だという。大浦さんはほかにもいろいろな顔を持っている。来月、若葉区東寺山に完成する予定の「出雲大社千葉総国講社」の世話人も務めており、千葉に出雲大社ができる功労者の一人でもある。東日本大震災の折には、福島に出かけてそばをふるまったのは一度だけはないという。「そば打ち」を経験し、「そば遊会」で音楽と「千葉在来」を楽しめる「掬水ギャラリー」に、皆さんも一度足を運んではいかがでしょうか。「掬水ギャラリー」稲毛区宮野木町1664番地・電話043-284-1561.大浦明携帯090-2641-4389。
【取材・今村敏昭】

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随筆 ネコ番
 思ってもいなかった台風が千葉県をおそった。電気もダメ、水もダメ。改めて自然の怖さを実感している。儀ちゃんが丹精込めた庭木も何本か折れた。
 彼が健在だったら、さっそく庭に出て暗くなるまで片付けにがんばるだろうなと思いながら、弟に頼んでポツポツ片付けに励んでいる。そんな時猫の鳴き声が聞こえてきた。
 私は急にはるか昔の事を思い出してしまった。丁度儀ちゃんが京葉銀行の会長になった頃だった。わが家にノラ猫やご近所の猫がいっぱい入り込んできていた。おまけに庭の片隅に積んであった何本かの材木の間で子供を産んだ。六匹くらい生まれたようだ。ミヤーミヤーうるさいが小さくて可愛い。
「絶対にエサをやるなよ」と儀ちゃんからかたく言われているが、つい私はけずりぶしなどこっそり持って行って食べさせたりしていた。そのうち我が家は猫だらけになってしまった。
 儀ちゃんが怒って追い払うのだがいつの間にか帰って来てしまう。玄関の柱で爪をといだりするので柱はキズだらけ。
 帰宅すると玄関に何匹かの猫が寝そべっていて、お前何者?というようにジロリと見るという。一応は猫が嫌う薬品をまいたりしたが一向にききめがない。
 儀ちゃんがとうとう怒りだした。そして猟銃で猫を撃っちゃうと言いだした。「おとうさん、お願いです。そんな危ない事はやめて。動物愛護の時代なのよ、そんな事したら警察につかまってしまうわ」私は必死でとめた。その結果撃つのはやめにしてくれた。
 だがそのかわりに、二又になっている枝を何本か見つけて来てワゴムを張った。子供の頃男の子が鳥を打ったいわゆるパチンコという物だった。儀ちゃんは器用に三つくらいパチンコを作り、集めて来た小石で猫を打つ練習をこまめにやり始めた。そして自分が家にいる時は私にネコ番をしろと言いつける。ネコが現れたら、お父さん猫がきたよと大声で知らせろという命令だ。
 仕方なしに私は廊下に座りネコの入ってくるのを待って一匹でも庭に猫が現れると「お父さん猫だよ」と報せる。儀ちゃんは急いで現れ小石でネコをパチンコでねらいうちするのだがネコの逃げ足は速い。サアッと逃げてしまう。儀ちゃんは「お前の呼び方が遅いんだ」と八つ当たり。私は「お父さんにパチンコで打たれるまぬけな猫はまずいないな。みんな逃げ足が速いもん」「ほんとにあんたは役に立たない女だ。ネコ番ひとつ満足に出来ないんだから」
 そんな事が一月余り過ぎた頃、ネコの数が段々減ってきた。親子連れも姿を見せなくなった。私はやっとネコ番から解放されてほっとしたのだった。儀ちゃんの数少ない趣味の一つに猟銃があった。お父さんが鉄砲撃ちなのでお父さんに連れられて鴨撃ちに行っていたらしい。若い時は友達と連れ立ち鴨撃ちにはよく行ったと聞く。私と一緒になってからは一度も鴨撃ちに出かけていない。そんなわけで猟銃のあるのさえ知らなかったので、猟銃を見た時は驚いたものだ。今も時折猫が迷い込んでくるが悪さはしない。でも私は毎日廊下に座らされてネコ番をしていた頃を思い出しては一人で笑ってしまう。。

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