130,000部発行
2019年7月5日
通巻第274号
年間郵送購読料3,000円
稲毛新聞
 発行責任者/佐藤 正成  発行/(有)稲毛新聞社 〒263-0043千葉市稲毛区小仲台2-5-2 TEL043-256-4414(代)FAX043-256-4494
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就任10年を迎えた千葉市長に聞く
脱・財政危機解除と今後の市政運営の展望

熊谷市長(左)に聞く今村敏昭本紙論説委員(右)
 6月定例議会が終わり、4月の統一地方選挙で新たな構成となった千葉市議会が本格的なスタートを切った。熊谷市長の三期目も折り返し点を過ぎ、市長就任から10年が経過した。厳しい状況の中、少しずつではあるものの一歩一歩確実に進んでいる本市の財政再建。来年の東京オリンピック・パラリンピックへの対応、海辺や中心市街地の再開発、子育て支援や高齢化社会への対策、現在やこれからの千葉市政の課題と市長の意気込みについて、直接聞いてみた。

聞き手・今村敏昭本紙論説委員
 今村・熊谷市長が誕生してから早いもので10年が経ちました。これまでのうち、市長として印象が大きなことはどんなことでしょうか。
 熊谷市長・一つは千葉国体で、天皇・皇后両陛下(現在の上皇・上皇后陛下)を千葉市にお迎えしたことです。両陛下の選手に対する温かいまなざし、沿道の市民へのご対応などをそばで拝見することができ、今でも感動とともに思い出されます。二つ目は東日本大震災です。美浜区の液状化を始めとする各地域の被害、その後の復旧、防災対策の強化の歩みを鮮明に覚えています。自治会など地域コミュニティや業界団体など、オール千葉市で乗り越えてきたと思います。
 今村・市の借金はまだ1兆円近くを推移しています。「脱・財政危機宣言」は解除されましたが、今後をどのように見据えていますか。
 熊谷市長・議会や市民のご理解により、この10年間は計画通りに健全化が進み、財政は着実に改善しつつあります。今後は市庁舎と清掃工場の建て替え、老朽化した学校施設やインフラの改修など多くの費用がかかる事業が予定されていますので、創意工夫で苦しい時期を乗り切っていきたいと考えています。
 今村・高齢者施策も子育て支援も費用が掛かりますが、いずれも重要政策です。どのように取り組んでいきますか。
 熊谷市長・高齢者の皆さんが住み慣れた場所で安心して医療と介護が受けられるまちづくりは最も重要なテーマの一つです。救急医療の充実、介護サービスの充実、健康寿命の延伸、高齢者の働く場所の確保などに取り組んでいきます。
 子育て支援としては、児童虐待への対応、保育所・子どもルームの待機児童対策、学校施設へのエアコン整備など、全ての子どもたちに最善の環境を用意できるよう取り組んでいきます。

今村敏昭論説委員
 今村・最後に、千葉市の競輪場と千葉公園周辺の整備構想について、今後どのように展開していくのか教えてください。
 熊谷市長・千葉競輪は民間の投資によって日本で初めて国際規格で競輪を行う新施設に建て替えられ、広く自転車トラック競技の聖地となることが期待されるとともに、多目的ホールとしても地域で活用されることになります。また、老朽化した千葉公園体育館も跡地に建て替える計画となっています。県都のターミナル駅に近い、恵まれた立地の千葉公園の魅力を今まで以上に引き出し、多くの市民に愛される公園にしていきたいと思います。
 今村・レッドブルエアレースが今年限りで終了することは残念ですが、市長は引き続き海辺の開発に取り組んでいますね。IRについては本紙読者は賛成50%という結果が出でいます。今後に向けての構想をお聞かせください。
 熊谷市長・日本で最長の人工海浜は先人が残した財産であり、千葉市の浜辺の歴史を後世に伝えていくべきものです。地域の皆さんの理解も得ながら、海に伸びるウッドデッキやカフェ、温浴施設など、千葉市にしかない海辺の活性化に取り組んでいきます。
IRについては市内企業からZOZOマリンスタジアムのドーム化や、ギャンブル依存症や治安への対策など、具体的な提案がありましたので、提案内容や国の動向も注視しながら慎重に検討します。
 今村・先の国会で「同性婚」を認める民法改正案が提出されました。法案成立の場合、千葉市の「パートナーシップ制度」はどうなりますか。 
 熊谷市長・千葉市のパートナーシップ制度は、LGBTの方が住宅を借りる際に不動産事業者から断られる、パートナーが重い病気になって入院した際に面会できない、など救済すべき具体的な課題を解決するために作りました。同性婚について賛否を示すものではありませんので、国の動向を注視したいと思います。
オリンピックと市制100周年
 今村・千葉市では、昨年、独自の受動喫煙防止条例を制定しましたが、この条例制定の趣旨を教えてください。
 熊谷市長・受動喫煙によって脳卒中や肺がんのリスクが高まり、日本で約1万5千人が死亡していると推計されています。国は法律を改正し、7月から順次受動喫煙対策が進みますが、市民が最も受動喫煙にさらされる飲食店への規制は弱く、わずか約8%のみが法律の規制対象です。これでは市民や従業員を受動喫煙から守れないと判断し、従業員のいる飲食店を原則屋内禁煙とする市独自の条例を制定しました。これによる市内飲食店の約70%が規制対象となります。市民や従業員の健康を守るため、飲食店や関係者には丁寧に説明し、理解を得ていきたいと思います。
 今村・来年がいよいよ東京オリンピック・パラリンピックです。千葉市も盛り上げていくことになると思いますが、アスリートの活躍を通して市民に感動を広めるにはどう取り組み、どのような効果を期待しますか。

熊谷俊人市長
 熊谷市長・オリンピックももちろんですが、私はパラリンピックが特に重要だと考えています。障害を乗り越え、目標を持って日々努力してきたパラアスリートの姿は多くの人に感動と勇気を与えてくれます。諸外国と比べ、遅れていた障害者のスポーツ環境も少しずつ整ってきています。千葉市では全ての小中学校の体育の授業にパラスポーツを取り入れるなど、先駆的に取り組んでおり、障害のある無しに関わらず、ともに交流する共生社会の実現が図られると期待しています。
 今村・オリンピックの翌年の2021年は、郷土・千葉が「市」になって、ちょうど100周年ですね。この市制100周年を記念して、どのような取組みをお考えかお聞かせください。
 熊谷市長・市制100周年という大きな節目にあたり、改めて郷土の歴史や特徴、日本の中で果たしてきた役割などを総括し、次の時代に向けて郷土・千葉市の魅力をどのように高め、未来の人たちにバトンを繋いでいくかを、市民の皆さまとともに考え、行動につなげていく機会にしたいと思っています。そのためには、千葉市に関わるすべての市民・企業・団体の皆さんが、100周年を契機として、より主体的にまちに関心や関わりを持つようになり、結果的にまち全体が良い方向へ変化してくような状況を目指していきたいと考えています。
 今村・長時間にわたり有意義なお話有難うございました。

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生活保護不正受給の女性
自己破産の免責不許可へ
 クラブ勤めで得た収入や所有財産を隠匿し、千葉市から不正に生活保護を受給していた女性の4回目の破産審理が行われ、裁判所と破産管財人からこの女性に対し厳しい質問が発せられた。
 裁判所は、「数年にわたり収入がないと申告したこと、車を所有していないと申告したことなどは虚偽であるばかりか、偽造書類を提出してまでごまかそうとしたこと、ガンに罹患して多額の治療費を要したことも知人に貸した大金が返済されず困窮していることも虚偽であり、裁判所に虚偽の申告をしたばかりか裁判所の照会にも真実を回答しないし、千葉市をだまして生活保護を不正に受給していたことなど、まれにみる悪質さだ」と指摘した。
 女性もついに観念し、裁判所が尋ねる項目に一つ一つ「うそです」と回答し、これまでの主張がすべて事実に反することを認めた。破産管財人も「これまであなたには何度も真実を述べる機会を作ったのになぜ!」と怒る。裁判所がこの女性の代理人弁護士に対し8月に予定する次回期日までに意見を提出するよう求めたところ、「意見はありません」と回答するなど、異様な破産審理となった。自己破産申し立ての目的は免責を得て債務から解放されることにあるものの、この女性の免責は認められない公算が高い。そうなると、生活保護費をだまし取られた千葉市のこの女性に対する返還請求権は守られることになり、破産申し立てで審理が止まっているこの女性に損害賠償を求める別の裁判も審理が再開される見込みだ。自己破産で免責不許可になるのは0・2%程度と言われ、免責不許可見込みで破産申立を取下げるケースを含めても2%いかないくらいだ言われている。
 浪費や詐欺的な負債でも免責が認められるケースが多いことからすると、この女性の悪質さが際立つ。また、この女性の知人男性から裁判所に協力した第三者の女性に対し脅迫まがいの連絡が始まるなど、事態は新たな展開も見せ始めており、破産手続きが終わった後、この女性が生活保護の不正受給以外の件でも容疑者としての取り調べを受ける可能性もあり、今後の当局の動きが注目される。【今村敏昭・記】

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家内安全・安産子育て大祭
稲毛浅間神社7月14日(日)・15日(月)

稲毛浅間神社・社殿
 夏の大祭は、前夜祭と家内安全・安産子育て大祭が7月14日(土)・15日(日)に行われます。合わせて毎年30万人もの人出がある歴史あるお祭りです。
 稲毛浅間神社の例祭にお参りすると、365日お参りしたことと同じ御利益があると言われます。
 大祭日程
 令和元年7月14日(土)
午後5時30より前夜祭・祭典(御殿にて)午後7時から歌の奉納(神楽殿にて)
 大祭は7月15日(日)午前5時30分より拝殿開殿。
毎年10時より稚児行列は今年は都合により実施しません。同12時より例祭・祭典。午後1時より神楽殿にて十二座神楽奉納(千葉県無形民俗文化財)。
 午後5時30分より神楽殿にて神楽殿にて江戸かっぽれ踊りを奉納します。
 稲毛浅間神社の住所(千葉市稲毛区稲毛1〜15〜10
交通・京成稲毛駅より徒歩4分・JR稲毛駅より徒歩15分。なお、7月14日・15日ともに参拝者駐車場はご利用できません。
 また、臨時駐車場もございませんので、公共交通機関をご利用の上、ご参拝をお願いします。
※お問合せ 043・245・7777(稲毛浅間神社)

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