130,000部発行
2018年1月6日
通巻第256号
年間郵送購読料3,000円
稲毛新聞
 発行責任者/佐藤 正成  発行/(有)稲毛新聞社 〒263-0043千葉市稲毛区小仲台2-5-2 TEL043-256-4414(代)FAX043-256-4494
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論壇 「波の伊八」の飯縄寺(いづなでら)
成田市 上田 真弓
 本紙11月号の「読者の声」に、「波の伊八」の彫刻の話が載っていた。 
 私も以前から一度は見たいと思っていたのだが、葛飾北斎の有名な「神奈川沖浪裏」に影響を与えたのではないかといわれている波の彫刻の他にも素晴らしい作品があるらしいので、どこを見てまわったらよいか分からず、これまでひとつも見ないままでいた。
 葛飾北斎の絵が最近ヨーロッパでも日本でも話題になってテレビでよく放送され、「神奈川沖浪裏」の波と似ている彫刻だけは見ておきたいと思っていたところ、この投書におすすめのふたつが紹介されていたので見に行こうと決め、12月にいすみ市までドライブし、飯縄寺(いづなでら)と行元寺(ぎょうがんじ)を訪ねた。
 行元寺には「神奈川沖浪裏」のモデルになったとも、いや葛飾北斎は見ていないだろうともいわれている「波に宝珠」の欄間の彫刻があり、確かに構図は似ている。いろいろと説明が聴けて勉強になった。
 飯縄寺の本堂には伊八の最高傑作ともいわれる「牛若丸と大天狗」の大きな彫刻がある。お寺はひっそりと静かにたたずむ雰囲気で風情がある。
 本堂内正面にあるケヤキの一枚板に彫られた縦1m、横4mの大きな彫刻が「牛若丸と大天狗」で、なかなか見応えがあった。
 その両側には波と龍の大きな彫刻があり、これらも見事だ。
 本堂内をぐるりと見まわすと、右手の壁に田園地帯を走るSLの絵が額に入れられて飾ってあるので「あれ?」と驚いた。 
 それは私の知り合いの画家・久保木彦(げん)さんの絵だ。その横には久保木さんが描いた猫の絵の絵葉書も飾ってあった。
 なぜ久保木さんの絵がここに飾ってあるのか不思議に思い、その場で久保木さんに電話した。
 「ボタンの花の絵を買ってもらったのがご縁で親しくしている。玄関の中にボタンの絵があるよ」と言うので、玄関のチャイムを鳴らして出てきた住職に話を伺うと、「元国鉄マンの久保木先生の紹介でJRが寺の修復などに協力してくれました」と大変感謝していた。そのボタンの花の絵も見せていただき、思わぬ出会いに感激した。
 久保木さんの話によると、「JR東日本に飯縄寺を紹介して、波の伊八の貴重な彫刻などを守るための協力をお願いしたところ、JR東日本が文化財保護活動としてお寺の修理などに協力してくれた。
 またJR東日本が企画する旅のコースに飯縄寺を入れるなどしてくれた」とのこと。 
 波の伊八の彫刻を守るために知り合いの画家が動き、JR東日本が協力してくれていることを知り、大変嬉しかった。

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