130,000部発行
2017年10月6日
通巻第253号
年間郵送購読料3,000円
発行責任者/佐藤 正成
発行/(有)稲毛新聞社 〒263-0043千葉市稲毛区小仲台2-5-2 TEL043-256-4414(代)FAX043-256-4494
星霜録
連載シリーズ(23)
主張 今村敏昭
今月の運勢
市民ガイド
今月の人
随筆
セイギくん
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星霜録
今回の安倍首相の衆議院解散劇で民進党まで解散するとは想像も着かなかった。小池新党(希望の党)が出来たことにより、風雲急を告げ、民進党の存在価値が薄れ解党を余儀なくされたと言っても過言ではない▼一体、希望の党はどんな政策や国政ビジョンがあるというのでしょうか。なんとなくマスコミが大騒ぎする。選挙があるとマスコミは大きな商売になるからだ。国民はマスコミに踊らされているだけだ▼政治家の仕事は政府が提案してきた法律に賛成か反対かの審議をするだけの仕事。省庁の役人(高級官僚)は時の総理や大臣の方針に沿った様々な政策を立案し国会で審議するだけが仕事である。暇だから不倫や浮気も起こる▼議員一人の主張が通らないから政党という政治団体が意見をいって政策に反映させる。それが政治家の仕事である。従って、投票した政治家に何かを期待しても無理な話で、何もできない。政党助成金、議員の歳費は税金で賄われる。批判だけの野党勢力に無駄な税金を払っている▼選挙の投票率が大体40〜50%台で国民の半分は政治家を信用していない。国民は誰に投票しても自分の生活は自分で守るしかなく政治家に何も頼っていないからである▼衆・参両議院という二院制も不要で一院だけでいい。議員歳費も高すぎるし、一人の議員に付き三人の秘書報酬も一人でいい。 (正)
連載シリーズ(23) 「ありがとう」で病気は治る
介護老人保健施設たいよう医師 大 國 義 弘
ありがとうで咳や痰を克服
大國義弘先生
今回紹介するのは、ありがとうございます、と唱え続けるのを忘れた結果、咳や痰が再発し、再開したら治まったというご婦人です。
地方でのんびりと一人暮らしをしていたところ、育児を手伝ってほしいと町中に住む娘さんに呼ばれて、婿さん、お孫さんと同居をされています。
初めてお会いしたのはおよそ八年前。
1年ほど続く咳と痰で慢性気管支炎と診断し、去痰剤の処方を続けていた前医が転勤となり、私が引き継ぐことになりました。
病気の9割はストレスのせいと言われています。
この方もそうかと思いお尋ねすると、同居の長女が親だから、と自分をいいように使うのに腹が立つというのです。
「親子だからこんだけ使いやすいが、あまりにも遠慮が無さ過ぎ」と。
そこで「ありがとう」療法についてご説明し、詳述したマニュアルをお渡しし、ひたすら腹が立つご長女に向かって心の中で、ありがとうございます、と唱え続けて下さいとお願いしました。
その結果、咳や痰は段々と減り、一ヶ月後には完全にゼロになったとのことでした。
試しに去痰剤を止めてみたら、幸い大丈夫でした。症状が無く、薬も要らないなら、来なくてもいいですよとお伝えしたのですが、来ると安心なのか、「ありがとう」を忘れないためか、病院に来るのは遠足に来るような気分だとおっしゃり、通われていました。
この方は時々、もらったマニュアルを読み返し、ありがとう療法を継続されて、6年くらい経ったあるとき、二週間前から咳と痰が、それまではゼロだったのが、ひどくはないが、少しだけ復活、「ありがとう」も二週間前までは続けていたのが、なぜか忘れていた、で、咳と痰が復活したとのお話がありました。
その時の私との会話です。
○Dr・また、言えば消えると思いませんか?
▽本人・思います。
○Dr・では再開してみませんか?
▽本人・そうします。
○Dr・名前は出しませんから本に書いてもいいですか?
▽本人・いいです。ありがとうはいい言葉ですよね。
○Dr・娘さんにこき使われるのは洗濯、掃除、料理?
▽本人・全部です。
○Dr・なら家政婦だ。
▽本人・家政婦です。娘が週に1回食材の買い物をして、私はリクエストに応じて作る。例えば朝、娘がシャケがいいというとシャケを焼く。副菜は自分で考えて作っている。頭を使っているからボケないと思う。何で、ありがとうを言うのを忘れたんだろう。不思議だね。
とのことでした。
このご婦人は、「ありがとう」を再開され、咳と痰は期待通りに減り、以後は、言わなくても少ないままだ、と言われていました。親しき仲にも礼儀あり、とはいえ、血は水よりも濃いとも申します。
実の親子だけに、娘さんも安心して何でも頼めるのでしょう。
母親を「家政婦」にしている娘さんは、ある意味でとても親孝行だと思います。
これがもし、「お母さんも郷里で一人では寂しいでしょう。うちに来れば可愛い孫とも毎日会えるし、余生はのんびりしてくれたらいいですよ」などと、毎日上げ膳据え膳だったとしたら、頭も使わず、体も使わずで、たちまちボケてしまったことと思います。
副菜は何にしようと頭を使い、掃除洗濯で体を使い、ヘトヘトになるお陰で夜はぐっすり眠れるのです。多くのご高齢の方が睡眠薬をお使いですが、この方には無縁です。
「ご長女親孝行説」をお伝えしたら、素直な方で、一理あると思われたようです。
むすび
これまで、「ありがとう」によって体調がよくなった方を紹介してまいりました。
二年間のこの連載は今回が最後です。過去の記事は稲毛新聞のHPでご覧になれます。
読者の皆さま、ご愛読ありがとうございました。
次回から日本食用の会藤城博先生のお話を連載します。乞うご期待。
主張 「希望の党」に「立憲民主党」
稲毛新聞論説委員 今村敏昭
すさまじい展開になってきた。まったく予測のつかない事態が次々に起こっている。野党の選挙準備が整わないうちに解散したはずが、民進党が「希望の党」に吸収されるとは、誰も予測できなかった。
民進党と希望の党が一つになったら強敵だと青くなったら、こんどは希望の党が民進党のリベラル系は受け入れないと言い、話が違うと民進党内で紛糾したことで、不安感がいくぶん和らいだ。そこに三都物語が飛び出してきて、東京では維新の党が候補者を擁立せず、大阪では希望の党が候補者を擁立せず、協力関係を築ことになり、東京では自民党の予定候補者が重大な脅威を感じ、大阪では希望の党から立候補するはずだった民進党の予定候補者だった人々が、立候補できないかもしれないという窮地に追いやられた。そこに「立憲民主党が」設立されることになり、選挙の行方が混とんとして先を見通すことが困難になってきている。ただ一つ明確に言えることは民進党が分裂したということだけだ。
多種多様な考え方が混在していた民進党が保守系とリベラル系に分裂したことで、有権者にとってはかえってすっきりしたかもしれない。候補者との接点を基準に投票していたものが、それ以上に税制や安全保障、原子力発電などの国の最重要事項をどうするかで投票行動を決めることが、より確かなものになったからだ。もっともうまくないのは政策の本質から離れた議論だ。「加計かくし」「森友かくし」だの「お友達政治」だの、単なる政権批判どうでもいい。やるなら「加計学園獣医学部設立の適正さ」「森友学園の補助金問題の真相追及」に絞るべきであることは確かだ。北朝鮮問題で危機感をあおっているだけだと批判する向きもあるが、万一に備えるのは当然だ。国防を国民全体で論じるにはいい機会だとも言える。民進党では安保法制に反対していたのに希望の党に移るために賛成に回るのはおかしいとの批判もあるが、それも本質から外れる。もちろん、「変節」を批判する気持ちで投票行動を決めるのは自由だが、これから先のわが国の進路を決める選挙では、これから先どうするかで判断すべきであり、「あの時ああだったくせに」という思いで先を決めるというのでは、残念ながら判断を誤りかねないと思う。
安保法制に賛成か反対か、消費税をどうするか、決めるのは安倍さんでも小池さんでもない。私たちが決める。
それが選挙だ。解散すべきじゃなかったかどうか、希望の党に行くべきでなかったかどうか、分裂を避けるべきだったかどうか、無所属になるべきではなっかたかどうかなどは、議論する時期を過ぎた。
こういうとっさの事態に政治家がどう判断するかはまさにその人の政治家としての命運がかかる重いものであるから、有権者はその判断を受入れて投票行動を決めるしかない。千葉における選挙情勢も次第に明らかになってきている。
自民、希望、維新、共産の候補がそろう選挙区もあれば、候補者調整をせざるを得ない選挙区も出てきそうだ。政権批判票が割れるところもあれば、まとまりそうなところもある。私たちの本当の意思が選挙で集約されることになるが、選挙後の情勢次第では、そう遠くない時期にまた解散があるかもしれない。都議会では都民ファーストの会から離党者が出て、雲行きが怪しくなってきた。 いずれにしても、冷静に投票に臨みたいと思う。
市民ガイド
英会話のLIA
ちょっと頑張れば6ヶ月で日常会話が話せます。25年の経験のある外国人講師経営者自身が心を込めて効果的に教えます。大人も子供もOK他学校で上達しない方ぜひ当学校で早く上達して下さい。60分の楽しい授業。JR稲毛駅徒歩3分。気楽にお電話下さい。英会話のLIA・ALAN先生電話090-5555-0544
コズミックカフエ
千葉大学大学院理学研究員附属ハドロン宇宙国際研究センター主催▼日時・10月22日(日)開場12時、開演12時20分▼場所・千葉大学、▼対象・みんな(学生でも、お子さん連れでも、どなたでも)☆第1部(総合校舎2号館)・講演会「素粒子を探る素粒子で探る」講師・永井遼 特任助教・千葉大学(ニュートリノ天文学部門)「スーパーコンピュータの中で生まれる宇宙」講師・石山智明 準教授・千葉大学(プラズマ宇宙研究部門)☆ショートトーク・石原安野 准教授・千葉大学(ニュートリノ天文学部門)第37回猿橋賞受賞☆第2部(ハドロン宇宙国際研究センター研究室 工学系総合研究棟1☆6階)「研究者とカフェタイム」15時~17時・今回も楽しいイベントがいっぱいお茶をしながら研究者や千葉大生と楽しく過ごそう。★参加無料!事前申し込み不要
幕張フィルハーモニー管弦楽団
第48回定期演奏会▼日時・10月15日(日)14時開演▼会場・千葉市民会館大ホール*入場料・500円(小学生・60歳以上は無料)☆指揮・吉川英幸☆曲目♪モーツアルト歌劇「魔笛」より序曲♪シューベルト交響曲第5番♪ブラームス交響曲第2番▼お問い合わせ・TEL043-274-1772
中丸三千繪ソプラノリサイタル
▼日時・10月29日(日)14時▼千葉県文化会館大ホール*全席指定4,500円、学生3,500円☆プログラム♪シューベルト アヴェ・マリア♪プッチーニ 歌劇『ジャンニ・スキッキ』より「私のお父さん」ほか▼問い合わせ・043-222-0201
千葉アコーディオンサークル花とアコーデイオン演奏会
▼日時・10月15日(日)14:00〜15:00▼会場・山陽メディアフラワーミュージアム(千葉市花の美術館)千葉市美浜区高浜7-2-4*入場料・大人300円、小中学生150円、65歳以上無料☆出演・千葉アコーディオンサークル☆演奏曲目♪碧空♪サウンドオブミュージックメドレー♪日本民謡メドレー♪アマポーラ♪他
未来の科学者育成プログラム ジュニア講座参加者募集
理科に強い関心を持つ小学5・6年生を対象に県立中央博物館周辺で野外観察を行い、ルーペの使い方や写真の撮り方、スケッチの仕方、図鑑を使った植物の分類など、楽しみながら自然観察の基本を学びます▼日時・10月21日(土)9:30〜15:30会場・県立中央博物館▼対象・市内在住在学の小学5・6年生(保護者同伴)定員20人▼申込方法・10月11日必着。応募用紙(生涯学習振興課で配布。市ホームページから印刷も可)に必要事項を記入して〒260-8730千葉市教育委員会生涯学習振興課へ郵送OR直接持参▼問合せ・生涯学習振興課Tel245-5958FAX245-5992
船橋女声合唱団定期演奏会
▼日時・11月9日(木)14時開演▼会場・京葉銀行文化プラザ音楽ホール*入場料\1,000☆指揮・秋山衛☆ピアノ・中村洋子☆第1部・「五木の子守歌」「白い想い出」他☆第2部・「カリンカ」「おおブレネリ」他☆第3部・テノール独唱 秋山衛☆第4部・女声合唱とピアノのための「花のかず」▼お問い合わせ・TEL043-258-9919(菊池)
「千葉ロータリーカップイイね! ウィルチェアーラグビー」
公開試合&体験会▼会場・鎌取コミュニティセンター体育館▼日時10月15日(日)入場無料☆参加チーム・RIZE CHIBAvs横浜義塾vsAXE(アックス埼玉)▼タイムスケジュール◇開会式9:00〜9:15◇公開試合(1)9:15〜10:45(2)11:30〜13:00(3)13:45〜15:15◇体験会(1)10:45〜11:30(2)13:00〜13:45◇応援パフォーマンスタイム15:15〜16:15千葉ジェッツチアリーダー&千葉敬愛高校ダンス部(ジャンボ君・ちはなちゃんも登場!)見ごたえあるショータイム◇表彰式・閉会式16:15〜16:45*お問い合わせ電話043-292-6131
都市緑化植物園ハーブ講座
「ハーブの壁飾りをつくろう」▼日時・10月28日(土)13:30〜15:30▼定員・25人*費用2,000円(材料費など)▼申し込み・10月14日(土)必着。往復ハガキに必要事項を明記〒260-0808中央区星久喜町278「都市緑化植物園」電話043-264-9559
ギャラリー古島
「水彩画・ワイス展」−中島尚子水彩画教室−10月7日(土)〜10月12日(木)「魅惑のペーズリー文様布と衣装展」10月21日(土)〜10月30日(月)▼お問い合わせ・TEL 043-243-3313ギャラリー古島
多田屋稲毛店10月のお話会
10月のお話会(読み聞かせ会)は10月6日(第1金曜日)と10月20日(第3金曜日)となります。なお11月の第1回は11月2日(第1金曜日)です☆書籍、雑誌のご用命は多田屋稲毛店へ、Tポイントカードご利用になれます。電話043-253-8145
今月の人
平和交通・アスカ交通・西崎観光
代表取締役 吉田 平 さん 57歳
千葉県倫理法人会会長に就任
日本一あいさつを大切にする会社
このほど平成30年度千葉県倫理法人会会長に就任した吉田平氏は昭和34年千葉県生まれ。東北大学工学部を卒業し、リクルートに12年間務めた。35歳の時に父親が創業した平和交通、あすか交通(旧団地交通)に入社した。
「人の移動を徹底的にサポートする」ことを企業理念に、平成21年10月から西岬観光(株)、あすか交通(株)、平和交通(株)を事業会社ビィー・トランセグループを形成。 タクシー、ハイヤー・観光貸切バス、路線バス、高速バス等を経営。グループ350名、170台を活用し「日本一あいさつを大切にするバスとタクシーのグループ会社」を旗印に経営している。
公募で選ばれ、いすみ鉄道(第三セクター鉄道)の初代社長として、地域の活性化へ取り組んだ。平和交通を語る上で欠かせない重要人物は、吉田氏の父であり創業者である初代社長だ。当初、タクシー会社を経営されていたが、西小中台団地のお客様から団地と新検見川駅に行くバスを希望する声を実現するべく、バス会社を創設しようと決意。その頃、鉄道会社がバス会社やタクシー会社を創設することはできても、タクシー会社がバス会社にステップアップする形は前例がなかった。しかし持ち前の粘り強さと正義感で役所を説き伏せ「地域住民のため」にと10人乗りのバスから始まった。この小さなバスの効果は「日本一あいさつを大切にするバスとタクシーのグループ会社」という企業理念へと繋がる。小仲台団地の方々は、「自分たちのバス」という意識が強く、小さなバスで運転手との距離が近く、自然に挨拶をするようになった。 その後に新人運転手が従事する際も、会社からの新人教育ではなく、現場でお客様から教育されていったという。その後、稲毛駅までの路線も加わり、現在は24台の大型路線バスが運行されている。24台のバスの屋根には、24種類の挨拶の言葉が書かれている。数年前は、夏休み企画で各バスの挨拶の言葉がシールになり、乗るともらえるシールを台紙に貼るスタンプラリーが開催され、子供の人気を呼んだ。
前社長の姿勢を受け継いだグループ代表の吉田平社長と、平和交通の金子明美社長は、まだ幕張ベイタウンが数棟しかない頃に住民の要望により深夜バスと日中の路線バスの運行を決意し競合バス会社を抜いて運行を開始した。また「こども110番バス」とし不審者に遭遇した場合、停車中のバスに助けを求めるよう促している。全バスにはバスジャック対策が装備されているため被害者に代り臨時通報する役割も担っている。
吉田平社長の夢は、千葉に路面電車(LRT)を通すこと。LRTで海浜幕張駅を結び、ベイタウン美浜大橋を通り、稲毛海岸から京葉線の脇の緑地帯を通して最後は千葉港でモノレールと結ぶ。是非実現して欲しいと願う。【取材・水元富美子】
随筆 よせばいいのに
庭の隅にある柿の木に赤い実がたくさんなっている。この柿は甘柿だからすぐ食べられるので、この季節になると儀ちゃんははしごをかけて、よく柿もぎをしていたものだ。形もふぞろいだし、鳥が来てよくつついているので穴だらけの柿もある。
戦後ならまだしも、今果物屋さんの店先にはいろんな珍しい果物が並んでいる。柿だってそれは見事な柿が何種類か陳列されている。そんな世の中だもの、儀ちゃんのもいだ柿なんか喜んで食べる人は少ないと思っている。第一へっぴり腰でハシゴに登り夢中で柿をもいでいる。秘書室やご近所の皆様にくばるんだそうだ。
「そんな柿、皆様そう喜ばれないわよ。もう降りていらっしゃい」私が大声で呼びかけると「うるさいー。人の指図は受けん」
儀ちゃんが大声で私に怒鳴ったトタンにハシゴが倒れて、儀ちゃんはあわてて木にかじりついたが、ドタンという大音と共に地面おっこちた。
柿の木から落ちると三年で死ぬといいつたえがある。儀ちゃんに教えてあげようかと思ったが、気にするといけないと思い私は黙っていた。でも死んじゃうかなあ…となんとなく考えないといえば嘘になるけど、儀ちゃんは三年たっても死ななかった。
ほっとしたやら、なんとなく複雑な気持ちだったけど…。
もう一本渋柿の木もある。儀ちゃんはこの柿も自分でもいで渋も抜く。
大きな木樽に入れて焼酎を入れてねかす。せっかちな儀ちゃんは完璧に渋がぬけるまで待てない。
「もういいだろう。二個持ってこい。みんなで食べよう」と言い出す。言い出したらきかない人だから、二個出してきて二人で食べた。まだしぶいし、その上何とも酒くさい。
「お父さん、少しも甘くないね。もう少しねかせた方がいいんじゃないかしら?」「ウン、まだ早いかもしれないな。それに焼酎だけじゃだめだな。大吟醸上からたっぷり振りかけよう」「あのままで充分だよ。あのままにしとこ」「いや駄目だ」儀ちゃんはとっておきの大吟醸を持って来て、ガボガボとそそいだ。それから二週間後の日曜日、ゴルフから帰ってきた儀ちゃん、スコアも良かったのだろう。
上機嫌で「お母さん、今夜のデザートは、あの柿にしよう。丁度食べごろだろう」と言う。簡単な夕食後、私はあの柿をまず二個取り出し、食卓に運んだ。たしかに甘くなっていて口あたりはいい。「うまい。もっと持ってこい」命令に従いまた柿を儀ちゃんに二個、自分用に一個持ってきた。かなり大きい柿だがほんのり甘くて柔らかい。でもお酒の香りが強かった。よせばいいのに、その夜二人は、また二個ずつ柿を食べたのだ。…その結果、儀ちゃんは腰が立たなくなった。
私は、まっすぐ歩けず、あっちこっちにぶつかり何度転んだことか。今年も柿の実はなっている。でも…もうもぐ人はこの世にいない。
今月の運勢
☆一白水星 ○良好運
動いて止まざる精神活動を促す作用受け多忙なとき。責任ある行動で目上の評価も高い。社会的活動が成果と信頼につながるとき。物質思考から即物的なものごとを優先しやすい。助力に感謝し骨惜しみせず期待に応えて相応以上の成果を得る。出費多い。目下のために散財事置きやすい。
☆二黒土星 ○良好運
発展性は今一つですが運気は良好。進行中のことは順調に発展、新たな人脈も見付かる時。舌禍に注意、良好な人間関係を心がけて。見通しに甘さ、早合点に注意。油断せず何事も慎重姿勢の行動を心がけて。金運好調。誘惑も多い支出過剰に気をつけて。
☆三碧木星 △変化運
動揺や迷い生じがち。他人の意見に振り回されやすい。現状不満から別の方向に進みたくなるが、無闇な方針変更しても事態の好転は望めない。現状を守り、改善策を考えるに止めよう。予定が変わりやすく二転三転あります。変化に柔軟な対応と太極を掴んだ行動を心がけて。金運不安定。移転、投資など大金を動かす事は不利。
☆四緑木星 △注意運
暗剣殺を帯同し五黄殺と同会。実績評価される反面、過去のミス、秘密露見し糾弾される恐れもあります。言動配慮、誠心誠意を尽くし事に当たり、誤解を生じさせないように。判断ミス、見落としゼロを心がけて。文書・印鑑取扱い細心の注意必要。金運不安定。いかに安全に守るかが重要。
☆五黄土星 ●低迷運
暗剣殺同会。運気低迷し不調な今月は、万事が停滞気味。内に抱えた問題の影響で思うように動けませんが、ここは我慢あるのみ。守りに徹し不要不急なことには手を出さぬこと。知力体力を養いましょう。突発的問題には敏速に対応。金運不調。嗜好品への出費は無駄となる、要注意。
☆六白金星 ○向上運
小さな努力を積み上げ根気よく、後の飛躍の土台を作る大切なとき。新規事着手は時期尚早、結論を急がず、長期的視野に立ち明確に目標を定めることが大切です。計画準備のとき。一つずつ順を追って進めていこう。金運上向き傾向。資金計画念入りに。
☆七赤金星 ○
歳破同会。新分野への挑戦、計画力のもとにスタートさせる好機でもありますが、思わぬ落とし穴に足をすくわれる危険もあるので、最初が肝心です。専門性を生かし周囲の理解、協力を得て進めよう。明確な目標、計画、準備が大切。新規事へ資産投資は慎重要す。
☆八白土星 ●
月破を帯同。物事が完成間近で空中分解せぬよう慎重に最後までやり遂げよう。対人関係で些細なトラブルが大事に発展しかねません。対人面や取引面が打算的となり信用を失いやすい。協調、調和、信用を第一に。行動範囲広がり経費かさみやすい、注意。
☆九紫火星 △自重運
運勢強いものの吉凶交錯する不安定なとき。内容より良い悪い両極端の現象が現れます。相応の成果が期待できても、深追い厳禁。現状踏まえ安定充実に向け足元を固めることが優先。拡大路線より一旦立ち止まり過不足を補うとき。不得意なところは見直し万全に。収支計算・検討が必要。
本欄で、自分の星座等お分かりにならない方は左記までお電話ください。
※問い合わせは090・3475・9671(大河原)
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