130,000部発行
2017年8月4日
通巻第251号
年間郵送購読料3,000円
稲毛新聞
 発行責任者/佐藤 正成  発行/(有)稲毛新聞社 〒263-0043千葉市稲毛区小仲台2-5-2 TEL043-256-4414(代)FAX043-256-4494
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論壇 中国は世界の平和を乱している
成田市 上田 真弓
 6月に中国とパナマが国交を樹立し、同時にパナマは台湾との国交を断絶した。巨額の援助と引き換えに、うちと仲良くしたいなら台湾との関係を断てという中国のやり方は、映画の中の悪役そのものだ。
 これで台湾と国交を結ぶ国は20か国となったが、小さな国ばかりだ。今後、これらの国々に中国は台湾と断絶するように迫っていくだろう。まるで学校の中でのいじめのようなことを、中国は世界で堂々と展開している。漫画「ドラえもん」に出てくる乱暴ないじめっ子のジャイアンにたとえられることが多いが、いじめられてばかりの台湾はのび太くんだ。なんとか助けてあげたくなるが、日本も偉そうなことは言えない。
 1972年に中国と国交を結んだ日本は、同時に台湾との国交を断絶した。中国から二頭のパンダが贈られて日本中が沸き立っていた時、日本に裏切られた台湾は悔しい思いをしていたのだ。
 私はまだ中学生だったが、ニュースは中国のことばかりで、台湾のことが報じられていた記憶がない。
現在、日本と台湾の民間人の行き来は自由だが、双方の政権のトップレベルの交流はできない。
 中国が断固として認めず、そんなことをしたら日本に脅しと圧力をかけてくるので、日本は中国を怒らせないようにおとなしくしている。日本もジャイアンにおびえているのび太くんなのだ。そもそも中国共産党は一度も台湾を統治したことがないのに、台湾は中国の一部だと主張するのはおかしい。
 大陸での戦争に負けた蒋介石の国民党が台湾に逃げて長い間台湾を支配したが、元から台湾に住む人たちにとっては中国人どうしの争いに巻き込まれた大迷惑な話だ。
 現在の台湾の人口約2300万人のうち、戦後に大陸からやってきた国民党の中国人とその子孫は約15%だ。元から台湾に住む人々とその子孫が圧倒的に多いが、戦後国民党の中国人が台湾人を徹底的に弾圧して支配したので、その影響が今でも残る。しかし、台湾がかつての国民党独裁のような国に戻ることなどあり得ない。現在の台湾は選挙によって政治家を選んでいる民主的な国だ。共産党が一党独裁で支配する中国のような国に後戻りするのは不可能だ。
南シナ海に人工島を造って軍事要塞化している中国は、SF映画などに出てくる悪の帝国のようだ。
 アジアの平和を乱し、台湾と仲良くしている国に断交しろと脅し、ノーベル平和賞を受賞した劉暁波氏を癌の末期になるまで投獄していた国が、平和を守る国連の安全保障理事会の常任理事国5か国のひとつなんて悪い冗談だ。
 ジャイアンが真ん中で威張っているような国連は、大改革が必要だ。

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