130,000部発行
2017年7月7日
通巻第250号
年間郵送購読料3,000円
発行責任者/佐藤 正成
発行/(有)稲毛新聞社 〒263-0043千葉市稲毛区小仲台2-5-2 TEL043-256-4414(代)FAX043-256-4494
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論壇 小学校で使われている歴史の副教材がひどい
成田市 上田 真弓
富里市の小学校に通う六年生の男の子が、社会科の教科書に書いてある歴史について私によく質問してきた。そのほとんどが「日本はそんなに悪いことをしたんですか?」という内容だ。
学校で使っている社会科の教科書を見せてもらうと、東京書籍の『新編新しい社会6』と青葉出版の『社会科資料集6年』の二冊だった。東京書籍が正規の教科書で、青葉出版が副教材として教科書と共に使われており、この副教材の内容がひどい。
日本が一方的にアメリカとの戦争を始め、資源を求めてアジアを占領したという内容で、「日本語の勉強を強制される朝鮮の子どもたち」「日本の攻撃で炎上するセブ市(フィリピン)」「鉄道建設で働かされる人々(ビルマ)」「日本で働かされる朝鮮の人々」といった説明が付いた写真が並び、日本はなんてひどいことをしたのかと思わざるを得ない内容になっている。
アメリカ・イギリス・オランダ・フランスなど欧米列強国が既にアジアを侵略していたという説明がなく、日本だけが悪者になっている。
男の子に「日本が嫌いになるでしょ?」と聞くと、「はい」と素直に答える。 小さい時に頭にすり込まれたことは、なかなか払拭できないものだ。小学生の時に日本はこんな悪いことをしました、アジアの人々を苦しめましたと洗脳される子供たちは本当にかわいそうだ。
学校で使われる副教材の使用を厳しくチェックしなければならない。
調べたところ、私が住む成田市では2校でこの副教材を使っていることが分かった。また千葉市では5校で使っていることが分かった。
成田市には二十以上の小学校があり、そのうち2校だけが青葉出版の副教材を使っているということは、学校の誰かの判断で使っているということだ。
千葉市の5校でも同様だろう。誰が副教材の使用を決めているのか、有償なのか無償なのか、教育委員会は了解しているのか、文部科学省は副教材の使用についてどのように定め、どのように指導しているのか。
文部科学省の検定を通った教科書の中から教育委員会が学校で使う教科書を選んでいるが、それとは別に学校の誰かの判断で副教材を勝手に使っては、文部科学省が行なっている検定も、教育委員会が行なっている教科書の選定も意味がなくなってしまう。
5月20日に成田で開かれた「教科書をよくする千葉県議員連盟」の会合で、私は出席した議員たちにこの副教材を使わせないようにしてほしいとお願いした(本紙6月号の記事にて報道)。
今後、文部科学省に適切な指導を求めていくつもりだ。
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小学校で使われている歴史の副教材がひどい
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