150,000部発行
2017年3月3日
通巻第246号
年間郵送購読料3,000円
発行責任者/佐藤 正成
発行/(有)稲毛新聞社 〒263-0043千葉市稲毛区小仲台2-5-2 TEL043-256-4414(代)FAX043-256-4494
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毘沙門堂の不正発覚?
市に虚偽の書面を提出 地元住民の戸別調査で判明
まだ許可されていないのに工事は進められている
情報公開請求で市が黒塗りの「のり弁」状態で開示した「毘沙門堂稲毛霊廟新築計画近隣対象者一覧表」。毘沙門堂の手続は不審だとして地域住民が承諾書を提出したのは本当かどうかを調査した結果が明らかになった。毘沙門堂は市に対し周辺住民の同意を得たと文書で報告し、市は適正な手続きであるとして、のり弁にして詳細を明かさなかったが、地域住民が自ら一軒一軒歩いて聞き取りを行ったところ、承諾を与えた世帯には出会えなかったというのだ。
毘沙門堂は承諾を得たとしているが、当の地域住民には承諾を与えたとして現在どんどん建設工事を進めているが、地元の反対する会が戸別調査したところ、住民の賛成する世帯が一軒もなかったという。
市はどう説明するのだろうか。確かに、承諾を得たとする報告を受けても事実かどうかを調査することはないかもしれないが、事業者の報告をうのみにするだけでは、適正な市政運営とはいえない。一定の証拠をもって不審であることを地域住民自身が申告している以上、市には実態を調査する義務がある。
許認可を得るために、毘沙門堂がもし事実に反する書面を市に提出したとなれば、別の刑事責任が発生する余地があり、そうなると許認可の判断に重大な影響があるのははっきりしているからだ。ことさら反対住民の意をくむ必要はないが、不適正な事実が浮上している以上、書類審査が原則で出された書類に特に問題はないと争いを避ける姿勢は許されない。
行政にはそれ以上の権限がないと逃げるのは本末転倒であるとのそしりをまぬかれないものと思われる。提出された書面が真正ならば調査をしてもなんの問題もないはず。そうしないと、事業者と市の最高幹部との関係まで疑われかねない事態を招きかねないことを、真摯に検討すべきである。
そのうえで、納骨堂建設に反対する住民と、時間をかけて何回も協議の場を設けて解決を図るのが市の責務だ。まだ遅くはない。市の猛省を待ちたい。
県知事選挙の投開票は3月26日
松崎氏、森田氏の一騎打ちか
任期満了に伴う千葉県知事選挙は3月26日(日)に投開票が行われる。
立候補者は前浦安市長の松崎秀樹氏(67歳)、現職の森田健作知事(67歳)、元高校教諭の角谷信一氏(62歳)、元建設会社社員の竹浪永和氏(42歳)が立候補を表明しているが、いずれの候補も無所属で出馬する。
森田氏は過去の選挙と同様に自民党の支援を受ける見込みであり、民進党、社民党は自主投票の方針。前回、2013年千葉県知事選挙の投票率は31・96%で今回は投票率がそれを上回るか微妙。
検見川神社で「寺子屋」初開催
日本の歴史・文化を学ぶ
親子連れで市民120名が参加
検見川神社社務所内で行われた「寺子屋」
去る2月19日(日)午前8時から千葉市花見川区の検見川神社で小学校3年生から中学生を対象とした「親子で学ぶ日本人としての教養 基礎講座」が開催され、地域の親子連れおよそ120人が参加した。
主催は、父親や地域の経営者・社会人らが参加する社会教育団体「良い日本人を学ぶ会」(会長 金子竜也氏)。
「子供たちに日本の歴史や文化について正しい知識を持ってほしい」という思いから「親子で寺子屋」と題し、千葉市教育委員会の後援や共催の検見川神社の協力を得て初の開催となった。
休日の朝にも関わらず会場は満席で親御さんの熱心さがうかがえるなか、田沼隆志講師が日本の祝日や国旗について、子供たちにわかりやすく説明した。
「日本はいつできたのか?国旗はどうして日の丸なのか?これらは学校で勉強する内容ではないのでわからない人が多いと思う。海外の方に日本について聞かれたとき、きちんとお話しできないのはとても恥ずかしいことです」と話した。
続いて子供たちと一緒にテキストを音読した後、戦前・戦後の祝日を比較しながら、祝日は何をお祝いする日なのか、それぞれの日に意味があることを説明した。
特に2月11日は紀元節、現在の建国記念の日で「日本ができた大事な日」と伝え、さらにそれが2677年前のことであり「日本は世界で最も古い歴史を持つ国」だと話すと、会場から驚きの声があがった。
また、日本の国旗の生みの親は当時の薩摩藩主・島津斉彬氏であり、鹿児島城内から見た桜島から昇る太陽を美しく思い「日の丸」に決められたこと、今は少なくなったが昔は祝日に国旗を掲げてお祝いする家が多かったことにも触れた。
時折、会場に質問を投げかけ答えてもらうなど参加型の講義で、子供たちは、終始楽しく学んでいた。
最後に講師は「戦後にはほとんどの日本教育が禁止され日本人として当然知っておくべきことが現在も学校では教えられていない。子供たちに教えるべきことは多岐に渡る。日本を知り日本に生まれたことを誇りに思ってほしい」と参加者に呼びかけた。
講義の後、子供たちは神社の正式参拝の作法を学び、その間行われた保護者との意見交換会では「夫婦で子供に教えたいと考えていたことなのでありがたい」という感謝の声や「自分自身も大変勉強になったので今後もぜひ続けてほしい」と寺子屋の継続開催を求める声も多かった。 【取材・真田はる代】
第29建国記念の日を祝う千葉県民の集い
世界史の奇跡・皇位の継承について学ぶ
高原亜希子さんのコンサート
去る2月11日(土)千葉市民会館大ホールを会場に、「第29回建国記念の日を祝う千葉県民の集い」が開催され、約700人が参加した。
第一部の式典では、森田千葉県知事が「日本国の繁栄を願う意義深い日である。今の平和は先人のお蔭。この平和と、他人を思いやる心を子どもたちに伝えていかなければならない。千葉に生まれて良かった・住んで良かったと思える社会を皆さんと一緒に築きたい」と挨拶した。
続いて県内選出の国会議員や県議会議員の出席者も紹介された。
次に、千葉県出身のソプラノ歌手・高原亜希子さんのコンサートが行われ、「からたちの花」やイタリアのオペラ「ある晴れた日に」やショパンの「別れの曲」など、美しい歌声を披露した。
最後に、参加者とともに「故郷」を歌った。
第二部では、皇室評論家の高清水有子さんが「世界史の奇跡・皇位の継承」と題して講演を行った。
高清水さんは青森市出身。弘前大学医療技術短期大学部衛生技術学科卒業。平成元年、川嶋紀子さんの取材をきっかけに皇室取材を始めた。現在、皇室評論家としてテレビ・雑誌・講演等で活躍をしている。
【講演要旨】
高清水有子さんの講演
私が評論家を名乗ろうと思ったのは2年前。普通、ジャーナリストは批判をしたり問題提起をしたりするが、私は、皇室についてあまり報道されない事・正しい事・知られていない事を伝えていきたいと思ったと前置きし、天皇陛下の役割について解説した。
一つは国事行為。
二つ目は、外国訪問や宮中晩餐会や被災地・福祉施設を訪問するなどの公的活動。
三つ目は大神主(神社の頂点)としてのお仕事。日本の繁栄と世界の平和を願い、お祈りをして下さっているということを知っていただきたい。
天皇陛下の「願っています」「祈っています」というお言葉には、深くて重くて、心からの思いがぎゅっと入っている。
英国とデンマーク王室が敬意を抱いているのが日本の皇室。
東日本大震災の時に、多くの外国人が帰国したが、デンマークの皇太子殿下は日本の子どもたちを訪ねた。「日本人は孤独ではない。皆さんと友達だ」と励ましたかったという。
エリザベス女王即位60年のお祝いの際、天皇・皇后両陛下が英国を訪問。昼食会ではエリザベス女王の右隣に日本の天皇陛下、左隣にスウェーデン国王陛下、その隣に日本の皇后陛下が座った。それほど、尊敬されている。
平成3年、両陛下は雲仙普賢岳のお見舞いに出かけられたが、膝を付いて市民に語りかけ、お見舞いをされた。その後も、被災地に足を運ばれ、お見舞いを続けられている。
ある被災地では高齢女性が「私の命を若い人にあげたかった」と話した時、両陛下は「生きていて下さって有難う」と語りかけた。両陛下が膝を付いて話をして下さることは有難い。
この姿は特別のことで、当たり前の姿ではないことを知って欲しい。今後、もっと素晴らしい日本を作るために頑張りましょう。
最後に、藤井実行委員長が「来年は第30回を迎える。より充実した内容で開催したい。皆様の温かいご支援とご協力をお願いしたい」と挨拶をし、閉会となった。
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