150,000部発行
2016年12月9日
通巻第243号
年間郵送購読料3,000円
発行責任者/佐藤 正成
発行/(有)稲毛新聞社 〒263-0043千葉市稲毛区小仲台2-5-2 TEL043-256-4414(代)FAX043-256-4494
星霜録
連載シリーズ(13)
主張 今村敏昭
今月の運勢
市民ガイド
今月の人
随筆
セイギくん
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星霜録
韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が窮地にさらされている。11月29日、朴大統領が自らの進退について「私の大統領職の任期短縮を含む進退問題を国会の決定に任せる」と発表し、事実上の辞任を表明したが結局、自ら大統領を辞めるという発言はなく、国会に今後を任せるという▼実業家で朴大統領の長年の友人である崔順実(チェ・スンシル)氏が大統領府から国家機密を受け取り、また彼女が多額の不正資金授受に関与していたとされるスキャンダルで、韓国は前代未聞の大統領退陣要求の大規模デモが展開され、危機的な状況にある▼朴大統領はこれから国会で弾劾訴追案の可決へと傾いているようだが、今の段階では成立するかどうかは微妙だ。このような韓国情勢に対して、北朝鮮はなぜか沈黙を守り、高みの見物と言ったところだ▼韓国で異常な反日運動が起こった原因は朝日新聞の「日本軍は朝鮮半島から慰安婦を強制連行した」という吉田清治の証言を取り扱った報道から始まった。この報道は誤りであると朝日は謝罪している▼しかし、韓国の反日運動は止むことなく、慰安婦問題で執拗に日本苛めに躍起になり、とうとう日本政府は理不尽な要求に屈し10億円を支払う約束をした。日本固有の領土竹島の占領、靖国神社問題など、朴大統領以降も韓国の反日運動の火が消えそうもない。(正)
連載シリーズ(13) 「ありがとう」で病気は治る
介護老人保健施設たいよう医師 大 國 義 弘
「ありがとう」で救急車を呼ばなくなった(1)
月に一度、高血圧、狭心症などで通院中の70代の女性、Yさんは6年前から胸の痛みが和らぐからと、針と灸に、そして半年前からは、それに代わり別の病院の温熱治療に通っていました。温熱治療を始めて半年くらい経ったときのこと、胸の苦しみでYさんは、救急車で普段おかかりの病院に行かれ、そのまま三日間、入院されました。
入院中、特に治療も無かったというので大したことはなかったのかと思いきや、退院後も、頻回に救急車のお世話になっているというので、温熱治療担当医(D)は話を聞いてみました。
D・
胸が苦しくて入院されたそうですが、原因は狭心症でしたか?
Y・
いいえ、私のは、神経だそうです。10年前、胸の症状が出始めて間が無い頃です。真夜中に胸が苦しくなり救急車で、病院まで来たのですが、いつもの先生が病院から出てきて救急車の中の私を見て、もし心臓のせいなら自分の専門ではない、自分の手には負えないから、と別の病院を紹介してくれ、そのまま救急車を降りず、別の救急病院に連れて行かれました。
そこでの診察の結果が、胸が苦しい原因は神経と言われました。
D・
治療は何を?
Y・
何もありません。
D・
今回の入院でも治療は何も無かった?
Y・
はい。ありません。
D・
退院後にも何度も救急車を呼ばれているとのことですが、具体的にはどのように苦しいのですか?
Y・
痛いような、押されるような、それに動悸が混ざったような感じです。
D・
普段は何ともないのですか?
Y・
いいえ、普段から軽く痛いような胸騒ぎは常にあります。それが針や灸に行くと軽くなるので、針灸に通っていました。今は温熱器の方が針灸よりも効くので、これをやっています。
D・
胸が苦しいのは、いつ頃から、頻度はどれくらいですか?
Y・
10年前に胸部大動脈瘤の手術をしたあとからで週に3回くらいです。草取りとか、根を詰めた裁縫など、くたびれる仕事をした日の夜が多いです。
D・
その症状が出るたびに救急車をお呼びになる?
Y・
いいえ、3回に1回くらいは自然におさまるので、そういう時は、病院には行きませんし軽ければ自分で運転して行きます。でも今回退院後は、苦しいのがあまりにも強くて度々救急車を呼ばせて頂きました。
D・
胸が苦しくなる前に予兆はありますか?
Y・
あります。胸がゴチョゴチョする感じが常時あるのですが、これが強まります。それが10分も経たないうちに、ひどくなり、苦しくなるのです。
D・
でも病院では、いつも治療は何も無かったと。
Y・
いいえ、針灸に行くまでは、よく点滴をしていましたが、行くようになってからは、やっていません。今回の入院でも点滴はしていません。
以上の話から分かったことは、Yさんは心臓神経症によるものと診断されたようです。心臓神経症とは、気持ちのせいで胸痛や動悸、息切れなど、狭心症や心筋梗塞など"本物の"心臓病の人が呈する症状が現れる病気で、心臓が悪いと本人が感じる神経症であることから、その名前がついた神経症の一種です。Yさんが針灸に行くまでは胸が苦しくなったときに受けていたという点滴の中身を病院に問い合わせたら、果たして水と電解質と呼ばれる塩分、それにビタミン剤で心臓の薬は使っていないようでした。Yさんが点滴をすると気持ちが落ち着くというので、心臓神経症に対する偽薬つまりプラシーボ効果を期待してのようでした。しかしご本人によれば、神経症と言われても、"神経"のせい、気持ちのせいと言われても思い当たるストレスは何も無いとのことでした。
そこで、もしストレスを自覚されていないとしても、ありがとう療法に期待出来るのでは、と思った医師はYさんにお話ししました。
D・
ならば、ストレスが無くてもいいから、無意味に言うので構いませんから、ありがとう、と唱えると、胸の症状は、よくなるかも知れませんよ、と。
これを聞いたYさんは、この人は何をいっているんだろうと呆然としました。 「ありがとう」と唱えるだけで、苦しいのがよくなる? まるで、宗教だ。意味も無く「ありがとう」と言うなんて、と、ちょっと抵抗がありましたが、それでもなお、少しでも胸の症状が軽くなるのなら、やってみようと思いました。(続く)
主張 千葉神社門前町構想
稲毛新聞論説委員 今村敏昭
JR千葉駅の新駅舎と駅ナカ商業施設が開業した。昭和38年に現在の市民会館あたりから移転して以来、半世紀ぶりの大改装だ。駅ビルの改築はなおも続き、全面改装は平成30年が
見込まれている。旧千葉駅から県庁に抜けるメーンストリートに面する栄町は一大繁華街であったが、千葉駅の移転とともに衰退の一歩をたどったのは、周知の事実だ。関係者は集客に努力しているが、これといって有効な打開策が見つからず、このままでは将来どうなっていくのか、まったく見当つかないままでいる。
千葉神社中心の街づくりを考え、賑わいを取り戻そうとするのが門前町構想である。千葉駅から中央公園を抜けて、千葉神社の隣の通町公園に至るメーンの通りを、まず表参道なみに整備する必要があるが、千葉神社との密接な連携が不可欠だ。千葉神社自体の行事、千葉神社絡みの行事が年中行なわれ、そして庶民的行事の集大成が初詣であれば望ましい。ただ、これは第一歩にすぎない。千葉神社中心の街づくりは出発点であり、中心市街地の活性化には栄町の再開発が欠かせない。市役所を栄町に移転させれば一番良かったと思うが、それに変わる集客力を持つ街に作り替えたい。千葉駅直近という栄町の利点は生かすべきだ。
利用客は少ないとはいえ、モノレールの駅もある。絶好の立地であることを最大限活用すれば、なんでもできる。
やってはいけないのは、単に商業地区にしようとすることだ。巣鴨しかり、原宿しかり、商業地区ではあっても、核になる独特の街のイメージがある。
千葉神社とともに千葉氏を前面に出すのも意味がある。小さな祠(ほこら)やお堂がそこここにあって、めぐることができるルートを用意する。小休止用の茶屋もほしい。
かつての蓮池通りの面影を、部分的でいいから再現し、昔ながらの千葉を表現することは十分可能だ。
表参道だけではなく、東電の角から曲がって千葉神社に至るルートを栄参道とし、表参道とは異なる情緒を醸し出せたらいい。欠かせないのは遊び心だ。一角にだれでも自由に利用できる足湯があるとか、千葉神社を中心に、お参りしたり、散策したり、ちょっと優雅に小休止したり。そんなにお金をかけなくても、行ってみたくなる魅力のある街を作ることはできるはずだ。そういう一帯を作り出すには、栄町は立地はいいし、広さも適当で、申し分ない。
栄町は地権者の関係が複雑で手を出しにくいとのうわさがあるが、地域の発展で財産価値があがる側面もあるのだから、市主体の公共事業として栄町改造計画を打ち出せば、地権者から協力を得るのはそんなに困難ではないと思う。熊谷市長は自身のパーティーで、門前町構想にも触れた。詳細はこれからだろうが、本当は千葉駅の新装オープンに、一部でも間に合えばよかった。市長になって7年半。何らかの手は打てたはずだ。まだまだ間に合う。地元が努力し、それをサポートするのが行政の役割ではあるが、海辺の開発のように、行政が積極的にリードすることもできるのだから、手を差し伸べてはどうか。具体的に何をするかは、それこそパブリックコメントを広く求めればいいではないか。栄町地区の再開発の目玉が、千葉駅再開発のコンセプトと重ならなければ、千葉駅周辺は駅本体も、海辺に通じる西口も、中心市街地の入り口である東口も、そして門前町構想も、すべてが生きてくると思う。
市民ガイド
千葉県文化会館 見る、知る、伝える千葉
第一部☆レクチャー&&デモンストレーション・狂言についての知識や演技方法を実演を交えながら解りやすく説明。講師・小笠原 匡(和泉流狂言師)☆狂言「鐘の音」第二部☆創作狂言「里見八犬伝エピソードゼロ」作・演出 小笠原 匡(原作は、江戸時代の読み本作家滝沢馬琴によって著された『南総里見八犬伝』です。98巻106冊の大長編のため、創作狂言にあたりシリーズとし本作はその第一弾として上演します)▼日時・12月11日(14時開演)▼会場・千葉県文化会館小ホール▼入場料・全席自由2,000円、学生1,000円▼問い合わせTEL 043-222-0201 千葉県文化会館
千葉県生涯大学校・京葉学園 「オープンキャンパス」開催
日時:12月17日(土)9時30分〜16時30分/入場・参加費無料▼「シニアのためのスマホ入門講座」10時〜12時/13時〜15時 各15名、対象者:県内在住60歳以上でスマホ操作未経験または少ない方。往復葉書での事前申込(申込多数の場合抽選)▼「陶芸教室」10時〜12時/13時〜15時 各15名▼往復葉書での事前申込(先着順)▼園芸・皮革工芸・茶会の体験教室花の苗無料配布10時〜/13時〜 各先着50名▼詳細は要問い合わせ生涯大学校 京葉学園 TEL043-266-4705
消防局市民見学会
12月17日(土)10時〜12時セーフティちば(中央区長洲1)で消防車両・訓練・指令センター見学、子供用消防服の着衣体験、音楽隊演奏など。定員200人(事前申込み先着順)
千城台高等学校校外芸術祭
【展示発表】美術部/マンガ・イラスト・アニメーション部/写真部▼間・12月24日(土)13時〜17時、25日(日)9時~17時、26日(月)9時〜16時▼会場・若葉区千城台コミュニティセンター(若葉区千城台西2-1-1)入場無料【ステージ発表】音楽部/吹奏楽部/スペシャルゲスト・黒木雪音(本校3学年在籍)▼期日・12月26日(月)開演・13時黒田雪音ミニリサイタル13時~13時30分、音楽部13時45分〜14時30分、吹奏楽部14時45分~16時▼会場・若葉区千城台西2-1-1入場無料▼問い合わせ・県立千城台高校Tel043-236-0161・担当山本(吹奏楽部)山田(教頭)
ポートタワーイルミネーション
12月25日まで☆イルミネーションツリー(17時点灯)月〜金20時まで。土・日曜・祝日は22時まで★イルミネーションショー<音楽に合わせてイルミネーションが変化します>月〜金曜日17時、18時、19時、土・日曜・祝日17時〜20時の30分毎、12月23日(祝)〜25日(日)17時〜21時の30分毎 *いずれも10分間演奏☆クリスマスコンサート(ミュージックベルコンサート)12月18日(1)16時30分〜17時(2)17時30分〜18時(3)ミニコンサート23日(祝)14時〜
プロムナードコンサート
千葉ゆかりのアーティストがおくる約1時間のコンサート▼日時12月23日(金・祝)開演11時▼会場・青葉の森公園芸術文化ホール▼入場無料・曲目「いつか王子様が」作曲フランクチャーチル(サックス・ソロ)「アヴェマリア」作曲シューベルト(フルート・ソロ)「クリスマスメドレー」トリオ演奏他☆第2部・トロンボーンカルテットカプリッチオ 曲目・「ディズニーメドレー」「クリスマスメドレー」他▼お問い合わせ・青葉の森公園芸術文化ホールTEL043-266-3511
冬に夢見る★ゆめ牧場
観光牧場、成田ゆめ牧場では12月3日から2017年3月12日(日)までの期間、開園後はじめてとなる冬季夜間営業「冬に夢見る★ゆめ牧場」を開催。初開催の目玉として、光と自然を融合させたインスタレーションを実施。テーマは「夜に花咲く光と風のヒマワリ畑」。夏季の8万7千本のひまわりの迷路をイメージした冬のヒマワリ畑を演出▼開催時間・点灯開始/日没次第、営業終了/土日祝20時30分、平日20時*雨天・荒天中止▼16時以降牧場入場料・大人(中学生以上)500円小人(3歳以上)250円・普通車駐車料600円▼成田ゆめ牧場・成田市名木730(年中無休)Tel0476-96-1001
冬休み短期スケート教室
12月27日(火)〜29日(木)8時〜8時45分アクアリンクちば(美浜区新港)で全3回▼対象・4歳以上のスケート初心者。定員100人▼費用・4,300円(滑走料、指導料)手袋持参▼申し込み・12月10日(土)までに直接アクアリンクちばへホームページからも可▼問い合せはTEL 043-204-7283 FAX 043-204-7284
Times
劇団オムライスXマス平成28年度千葉県舞台芸術企画募集採択作品)▼日時・12月25日(日)14時開演(入場無料)▼会場・千葉県文化会館小ホール★作浅野雷太、演出飯島誠一★主催・劇団オムライス・公益財団法人千葉県文化振興財団★助成・千葉県
ギャラリー古島
「大野晶平展 陶芸とつまみかんざし」12月9日(金)〜12月14日(水)「トールペイントアトリエMグループ作品展」12月16日(金)〜12月21日*12月22日より年内休廊となります。よいお年をお迎え下さい▼問い合わせ・Tel043-243-3313ギャラリー古島(JR西千葉駅徒歩1分)
多田屋稲毛店12月のお話会
(読み聞かせ会)今月のお話会は12月2日(第1金曜日)と16日(第3金曜日)11時になります。16日は「クリスマスお話会」でプレゼントあります。問い合わせ電話043-253-8145
平成29年度版の県民手帳も多田屋稲毛店で好評発売中。
今月の人
幸町1丁目コミュニティ委員会会長 蟹江 将生さん 74 歳
町作り活動で「内閣総理大臣賞」受賞 地域のボランティア活動で貢献する
長野県出身の蟹江将生さんは「日本造型(株)」で営業の仕事に9年間携わった後、政治団体の職員として14年間、裏方の仕事を担った。 昭和58年に千葉市議会議員に立候補をして初当選。ゴミの分別の問題や障害者施設の建設等に取組んだ。
市議4期務め平成11年退任。その後、マンション管理組合副理事長を務めながら町作り活動に参画。平成16年4月に「幸町1丁目コミュニティ委員会」会長に就任し安心・安全の町作り、活力ある町作り推進に尽力してきた。
幸町は約3300戸、約8000人が居住。マンションは96%を占め、入居してから40年以上が経ち、高齢化率が40%を超えた。
34年ほど前に「幸町1丁目コミュニティ委員会」が結成され、蟹江さんが会長に就任。平成16年の夏、町の清掃ボランティアに参加した小学生の「なぜこんな所にタバコの吸い殻を捨てるのだろう」という言葉が耳に入り、蟹江さんは毎朝、道路の吸い殻を拾いながら考案したのが「火消し処」という手作り容器。平成17年3月からバス停や信号の所に設置したてからポイ捨ては殆どなくなった。現在は環境担当のメンバーが週2回、吸い殻の清掃を続けている。
平成22年に「安心サポートの会」を結成、買い物代行やゴミ出し、医者への付添いなどの高齢者支援を開始。サポーターは約70人。年間700件〜900件の生活支援を実施し、喜ばれている。また、新鮮な野菜を買いたいという要望を受け、農産物直売所の協力を得て、平成24年5月から毎週金曜日、マンションの敷地内で「金曜ふれあい市」を開催し、住民に喜ばれている。さらに、居場所作りを求める声も強く、昨年11月、市の補助を受けてマンション1階に「ふれあい交流館」をオープン。約90人のボランティアが運営に参加。住民同士の交流や子どもが勉強する場として賑わっている。
車の盗難事件をきっかけに、自分たちで町を守るため平成17年7月に77人でパトロール隊を結成。現在は141人。小学校の下校時、昼、夜、深夜の巡回活動を実施中。「コミュニティ委員会」の委員は58人。活動参加者は約400人になった。
今年11月に様々な活動が認められ「あしたの日本を創る協会」から、平成28年度「あしたのまち・くらしづくり活動賞」で「内閣総理大臣賞」を受賞した。写真と読書が趣味の蟹江さんは「多くの方々の努力のお蔭で受賞した。皆の活動が評価されて嬉しい。ここからがスタート。今後は防災関係と後継者の育成に力を入れたい」と語った。 【取材・浦野美智子】
随筆 十六夜の思い出
吉成 庸子さん
部屋の中は暖房がきいていて、暑いくらいだ。少し夜の風が欲しくなって窓を開けた。冷たい夜気がサアーッと部屋に入り込んできて、ほてった頬が気持ちよかった。窓からみえる空には丸い月がポッカリ浮かんでいる。やわらかい丸みをおびた月に吸いよせられるように縁側まで出て行き、ゆっくりと月を眺めた。車のクラクションも風の音も何一つ聞こえてこないシーンとした夜だ。胸のはしからはしになんだかなつかしいような、さみしいような不思議な感情が走る。これは?と考えた瞬間に、そうだ同じ風景を昔儀ちゃんと一緒に味合った事があったなあと思い出したのだった。仕事が生きがいみたいな儀ちゃんは他界する前日まで働いていた。だけどその夜は帰宅も早く、夕飯が済んだ後、縁側に座り込み月を眺めながら茶わん酒を飲んでいたのだった。そして「お母さん、お母さん一緒に飲もうよ」と台所で後片付けをしている私を大声で呼んだ。「ハイ、ハイ」私も茶わんを持って小走りに儀ちゃんの側にいく。なんたって命令にすぐ従わないとうるさい男だったもんね。儀ちゃんはごきげんで一升瓶を持ち上げて私の湯飲み茶わんにお酒をついでくれた。そして「お母さんほらあの月をみてごらん。十五夜は昨日だったから、十六夜の月というのかなあ。素晴らしいだろう」と言う。「本当だ。見事な月だねえ」と私も相槌をうちながら空を見上げた。「お母さん、ほら月の真ん中で兎がお餅をついているだろう」と話しかける。「ウン、そう見えるよね。でもさ、儀ちゃんほんとの兎が月の中に住んでるわけじゃないと思うよ。そう見えるだけよ。私も子供の頃おばあちゃんから月に兎がいて餅つきしてるって聞いた事あったけど」私の言葉に、儀ちゃんは「俺も小さい時、母から何度も何度も聞かされた。儀(よし)よく見るんだよ。兎はおとなしくて正直な動物なので、月の神様に可愛いがられてねえ、お餅をつく役目を与えられたそうだよ。兎もそれを光栄に思い、来る日も来る日も一生懸命お餅をついてるんだよ。と話してくれたもんだ」「でもさ、それは話の上だけで、ホントに兎が月に住んでないよ」私の言葉に「そのくらい俺もわかっている。だけどそんな昔からの言い伝えを承知しているから信じてみる心が大切だと思う」と儀ちゃんは言い返した。「フーン儀ちゃんにしては珍しくロマンチックな事言うのねえ…あっわかった、儀ちゃんウサギ年だから、そう思いたいんだ!」「バカ者、俺はウサギ年だが一月一日生まれだから、ほとんど虎のウサギだ」なんとなく納得した気持ちになった。
今月の運勢
☆一白水星 △変動運
運気強いが変動性高い。攻めから守りに転じるべきタイミング。一年間の総決算のとき。安定と内容の充実を目指し、人間関係の見直しを入念に。手がけていることは一段落させ過不足を補い、ほころびは早目に繕うこと。新規事は控え保守する方がよい。特に独立は注意が必要。金運不安定 設備、備品なども購入品は品質重視で充実に。
☆二黒土星 ○盛運
運気旺盛 気力も活力も充実。物事が速いテンポで進むとき。積極的に責任を果たして相応以上の成果を得られます。拡張計画などは慎重に。目上の援助があれば何とか上手に難関を切り抜け良好を得る。金運良好だが、高額商品購入・投資など大金を投じる即決は控え計画的に慎重に。
☆三碧木星 ○良好運
これまでの成果の収穫のとき。より多くのアウトプットを実現できるときですが、欲張ると失敗しがちです。優柔不断な態度を取らず、意見を明確にして。多忙で責任感が薄れがち。緊張感を欠くとミスにつながります。交際費、遊興費増加。不意の出費に備える必要あり。うまい儲け話要注意。
☆四緑木星 ●変化運
本命星は年盤の歳破を帯同する五黄殺と同会。計画の変更をしたくなるとき、方針転換・新規事は見送り、静観して事態の推移を見守って。異動や転職など考え落ち着きません。強引な変更は不利で、綿密な計画が必要。予定外の出費がありそう。油断すると赤字になる恐れあり。健全財政をモットーに引きしめるとき。
☆五黄土星 ●波乱運
本命星は月破を帯同。運気強いが波乱の展開に。顕現作用がマイナスに働いて隠し事が露見する恐れ。感情的になると不利。官庁関係の問題・援助者との離反注意。頭に血が上がりやすいとき。落ち着いて話しをすることが大切です。詐欺に充分注意。判断誤るとき。投資・ギャンブル控える。
☆六白金星 ●低迷運
本命星は暗剣殺を帯同。運気低迷、困難と災厄の暗示を受けるとき。何事も不調で健康・安全面が高リスク。無理は禁物です。徹底した受け身の姿勢で現状維持に撤し、知識を深め、技術を磨いて内面の充実を図る。凡費が嵩み大幅な赤字を招きます。金銭貸借不可。保証人の引受け大変危険。
☆七赤金星 △慎重運
本命星は年盤の暗剣殺と同会。停滞していたことも徐々に動き始めるが、内部の問題が足かせになり思うように進めません。説明不足が疑心暗鬼を生む、意思疎通を図りペクトルを合わせ、目標に向かい急がず着実に歩を進めよう。二番手で補佐役にまわり、将来に備え準備をするときです。思慮が欠けるとき。見切り発車すると失敗します。
☆八白土星 ◎上昇運
上昇気流に乗って好調な今月は、直感が冴え判断力も高まります。準備してきたことは実行に移すチャンス。苦手な分野にも挑戦すれば新たな可能性も広がります。有益な情報を得やすいとき。客観的な意見収集、情報収集と積極的に若手の意見を聞いて、参考に。金運好調だが出入り多い。
☆九紫火星 ◎飛躍運
旺盛な飛躍運 人間関係も良好。一意専心を貫き、努力を結果につなげましょう。完成まで時間が掛かるとき。意志、信念を持ち最後まで仕上げる。情報内容の真偽を確かめることは特に大事。無駄な仕事・経費を省き、必要なことや将来につながることへの出費は吉。
※作・大河原由梨
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□意外と知らない?義歯の取り扱い
□手打蕎麦の 「あおき」の忘・新年会
□鴨鍋・天せいろがお奨め そば処利兵衛
□そばのかき南蛮がお薦め そば処長寿庵
□カラオケボックス ジョイサウンド稲毛
□千円でカラオケ歌い放題 「モンパヴェ」
□論壇 台湾・烏来の高砂義勇隊慰霊碑
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