150,000部発行
2016年9月9日
通巻第240号
年間郵送購読料3,000円
発行責任者/佐藤 正成
発行/(有)稲毛新聞社 〒263-0043千葉市稲毛区小仲台2-5-2 TEL043-256-4414(代)FAX043-256-4494
星霜録
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主張 今村敏昭
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悪意の投稿で住民の名誉に傷
「ちばレポ」浸透とともに発生する課題
ネット時代の市政の画期的な制度
熊谷市長ならではの「ちばレポ」。登録者が道路や公共施設の異常を発見次第市に通報、市が直ちに対策を講じるものだ。現場の写真も添付できるから、市は状況をより適切に把握することができる画期的な制度で、ネットに公開されることから市民と情報を共有できると、評判もいい。その一方で、近隣住民の生活実態が映り込み、それがサイトにアップされ、意図せず個人情報が公開されるなど、予期せぬ事態も発生した。他意のない投稿が多い中、個人的思いを達成するための悪意の投稿にどう対処していくかが課題となっている。 【文・武田弥太郎】
市外在住者による見せしめ的投稿
古くからある住宅地には、その土地特有の事情があるが、地域住民が何も不都合を感じていないのに、本年5月、若葉区内の閑静な住宅地で、側溝のふたの上に自転車やミニバイクが止めてあるのをやめさせるべきだとして、付近の住宅や無関係の車両のナンバーも映り込んだまま「ちばレポ」に写真が投稿された。 側溝がふたをされる以前、土木工事の施工不良により住民に迷惑が及び、そのためにやむをえず住民自身の手で側溝の上にふたを設置し、駐輪をしてきた経緯があった。ところが投稿は、これらの事情や道路交通法に抵触していない事実を見ないで、一方的に「違法駐輪」であると指摘するものだった。現地にやってきた市の担当者もはじめは居丈高であったが、事情を理解して軟化し、投稿は削除された。この匿名投稿者は市外在住であることが分かっている。その住宅地を通過した事情は分からない。
よそ者が口を出すなとは言わないまでも、一方的に正義を振りかざす、見せしめ的投稿がありうる危険性を考える必要があるのではないだろうか。
ガイドラインで十分か
ちばレポでは、公開に適さない内容を定めて公表している。個人に関する情報、公序良俗に反したり、反社会的なものなど17項目の不適切情報などのほか、千葉市の管理権限が及ばないものなど、細かな規定がある。投稿するには事前に参加登録する必要があり、市は誰が投稿したかがわかるようになっている。基本的にはまちの「こまった」をレポートするのが本旨であり、それに市が迅速に対応すことを目的としており、市と市民の協働を実現する手段である。
一方で、危険が切迫しているものや、緊急を要するものは、ちばレポを通さずに直接担当部署に連絡する必要があることも詳解し、万全を期そうとしている。ただ、投稿は実名で行ってはどうだろう。でなければ、一定の手続きのもと、ちばレポで不測の被害を受けた市民に投稿者が誰であるかを知らせる制度を検討することも必要かもしれない。
市が投稿を審査して適切なものを掲載するのではなく、投稿された不適切なものをあとから削除することになっているからだ。先進的な制度を設けたのだから、より充実した制度に進化させてほしい。
ちばレポには、「アイデア提案」制度がある。ちばレポをより良いものにするために、新しい機能を設けたり、使い勝手をよくするための提案をする制度だ。
街の困ったを投稿するだけでなく、ちばレポのあり方自体の提案もしてみたいものだ。
※ちばレポとは
街の困った問題をネットで市役所に知らせる制度。道路補修、街路灯、電球切れ、落書き、除草必要箇所、道路標識の不良、いたずら書き、樹が原因で視界不良や通行不良、講演設備の不備、ゴミの不法投棄、放置自転車、違法駐輪、公共施設の不具合など、ネットやスマホなどを利用して市のホームページ投稿する制度。
浄化槽検査に不正か、職員に責任転嫁
県浄化槽検査センターの内部告発
県や市の職員が在籍のまま役員を兼務することもある「公益社団法人千葉県浄化槽検査センター」(千葉市中央区)で、県から1200万円もの代金を受け取ったにもかかわらず、適正な検査業務を行っていないと内部告発する投書が、本紙に届いた。
投書によれば、センターは本年7月15日、県から浄化槽法に基づく立ち入り検査を受け、検査依頼から検査の実施までの期間が長すぎるとして、改善を求める指導を受けているが、同月15日の理事長名の内部文書では、事務局長以下の職員の責任であるとして、責任を職員に押しつけたばかりか、指定検査機関の取り消しにでもなれば重大だと述べている。しかし投書は、検査が遅れたのではなく、1200万円を他に使ってしまったのだと告発している。また、8月9日の県による再検査では、事前に担当の社会保険労務士と内部工作をして検査を切り抜けたと、社会保険労務士の実名をあげてまで不正を指摘しており、税金から出た1200万円を県に返還すべきだとしている。センターとは別に、同じ場所に「公益社団法人千葉県浄化槽協会」という社団が同居している。一応は別法人となっているが、両者の目的や事業内容はほぼ同一であり、県や市からの職員の出向がありうる点も共通しており、現実に複数の人物が二つの法人の役員を兼務しているなど、実態は不透明だ。
県には厳正な検査が求められるが、県や市と密接な関係のあるこれらの公益法人に対し、厳格な検査を実施できるか疑問だ。
センターに対する検査にとどまらず、同じ場所に同じ目的の公益法人が二つもある不透明な実態の解明を含め、県には実情を明らかにする義務がある。
単に天下り先を確保するために複数の社団法人を作り、そこに税金を投入しているだけだとしたら最悪である。1200万円の行方を含め、県の判断が注目される。
創刊20周年感謝の言葉
稲毛新聞代表取締役 佐 藤 正 成
稲毛新聞代表取締役 佐藤 正成
稲毛新聞は平成8年9月に創刊して以来、毎月1回欠かさず発行してからお蔭様で満20周年を迎えることができました。
日本一小さい新聞とテレビでも紹介されたことがありますが、本当に弱小で、いつ廃刊しても可笑しくない新聞でしたが、読者の温かい励ましと、広告スポンサーのご支援とご協力のお陰で20年間継続できたことを心から厚くお礼を申し上げるとともに、改めて深く感謝申し上げます。
地域の皆様に身近な情報をお届けするためには、広告スポンサーが何よりの支えであり、これなくしては稲毛新聞は発行できない宿命を持っています。
その一方で、小さくても新聞としての使命を発揮しつつ維持継続するということは苦難の連続でありました。
社員を増やすにしても弱小資本のため、やむなく孤軍奮闘するしか手段がありません。
今、最大の課題は後継者問題であります。
小生も70歳半ばを超え、いつ倒れても可笑しくない年齢となり、あと何年続けられるか分かりませんが、命の続く限り努力していく所存であります。
振り返りますと、稲毛新聞は数々の記事を取り上げてきましたが、中でもコムスン問題を取り上げて、JLNAブロンズ賞優秀賞を受賞したことです。 また、5千万円宝くじ当たり券紛失事件の記事は全国のマスコミが一斉に取り上げられるほどの大スクープでした。さらに近年では特別擁護老人ホーム(あかいの郷)乗っ取り事件を取り上げ大反響を呼びました。
この問題は裁判になるなどまだ未解決でありますが、一般紙では報道されない事件を取り上げたことは内外に高く評価されました。
本紙はインターネット上でも早くから閲覧できるようになっております。今後ともご愛読賜りますよう宜しくお願いいたします。
本紙創刊20周年感謝の集い
10月23日(日)正午よりホテルポートプラザちば
稲毛新聞創刊20周年を記念して「感謝の集い」を左記の通り開催いたします。一般読者の方も歓迎します。どうぞお気軽にご出席してください。
日時・平成28年10月23日(日)午前11時より受付開始、11時30分よりビデオ上映。12時開演。
場所・ホテルポートプラザちば【写真】(京葉線千葉みなと駅・千葉都市モノレール千葉みなと駅下車・徒歩3分。
【プログラム】
(1)龍星太鼓演奏(2)開演セレモニー発起人挨拶(3)感謝状進呈(4)乾杯(5)来賓紹介(6)津軽三味線演奏(7)千葉アコーディオンサークル演奏(4曲)(8)秋田民謡大黒舞他・歌と踊り(8)日本舞踊披露(9)歌手・鳴海耕一さんの演歌披露(10)謝辞(11)中締め。
なお、参加費は一人一万円です。一般読者のお申し込みは9月20日までに稲毛新聞Tel043・256・4414。FAX043・256・4494までお願いします。
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